オーストラリアで就職活動⑤ – 面接の準備と練習

オーストラリアの大学・大学院を卒業した場合のオーストラリアでの就職活動についてシェアするブログ、第5弾は面接の準備と練習についてシェアします。

留学を活かす日本での就職活動についてはコチラから
(ブログ「海外留学生は日本での就職活動が難しい?」も参考にしてみてください)
オーストラリアでのアルバイトを探しについてはコチラから
(ブログ「アルバイト探しのコツ」「ローカルジョブをゲット!」も参考にしてみてください)


日本とは異なるマナー

日本では面接室に入ったら椅子の横に立ち、面接官に「どうぞおかけください」と言われてから「失礼します」と一礼して座るのが一般的です。しかし、オーストラリアではまず相手の目をみて笑顔で挨拶をします。そのまま相手のところまで行き握手をします。椅子の横に立って待つのは不自然ですので気をつけましょう。ただし、日系の在豪企業を目指す場合は、日本の慣行にそったマナーが求められることが多いです。

面接で聞かれること

オーストラリアの雇用主が求めているのは「即戦力」です。知識やスキルについての質問も聞かれるので、大学で学んだ知識もブラッシュアップしておきます。また、「当社があなたを雇用すべき理由は?」とか「あなたは当社のために何ができるか?」といった質問も多いので、企業研究も必要です。日本人は謙虚な人が多いので、こういった質問の回答も謙虚になりがちですが、それではオーストラリアの企業には響きません。自信を持って堂々とアピールしましょう。

それから、最もよく聞かれる質問に「Tell me about yourself」というのがあります。なんだかぼやっとした質問で、実は一番答えづらいかもしれません。簡単な自己紹介の後、趣味やバックグラウンド、家族などについて話す人も多いようですが、自分の人柄やスキルなどがアピールできる内容に繋げられるといいと思います。

面接でしっかりアピールするためには論理的に簡潔に話すことも重要です。英語では結論⇒理由・経緯⇒まとめの順番で話を組み立てます。特に就職活動の面接で重要だといわれているのがSTAR(Situation・Task・Action・Result)です。つまり、いつどこでどんな経験をして、どんな要求に応えて、どんな行動をして、結果それがそのようにその会社や組織、自分に影響したかということを説明します。例えば、「あなたがリーダーシップを発揮したことについて話してください」というような質問の場合に使います。これもやはり、「自分は即戦力になれます」「御社の役に立つ人材です」と効果的にアピールするための方法です。

また、企業が求めるソフトスキルについてはブログ「就職に必要なスキル」でもご紹介していますので、自分がアピールできるスキルがあれば、STARをベースにしっかり説明できるようにしておきましょう。

面接の服装

日本のようにリクルートスーツのようなものはありませんが、専門学校のビジネスコースなどではやはりスーツの着用を勧められます。業種にもよりますが、男性はスラックスにジャケットというスタイル、女性はシンプルで控えめな色のワンピースで面接に望む人もいます。ただし、日系の在豪企業を目指す場合は、日本の慣行にそった服装が無難です。

天ヶ瀬 有美 / Yumi Amagase

会計業務などを担当しています。

日本の大学で経済学部を卒業後、金融関係の会社での勤務を経て、2012年にワーキングホリデーで渡豪。「1年しかないなら、やりたいことは全部やる!」を目標に、大自然の中でのローカルの仕事などを経験。翌年、就職活動で英語力を証明するためのIELTSを学びに語学学校へ入学し、卒業時にIELTS6.5を取得。もっと学びたいと、サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)へ進学。2015年11月に同大学を卒業し、現職。

趣味は旅行、散歩、カフェ巡り。これまでに20カ国を訪問。オーストラリアでもたくさんの都市に出かけました。オーストラリアで出会ったコーヒーも大好きです。