さて先週からNSW州とQLD州で大規模な森林火災ブッシュファイヤーがニュースになっていましたね。。。まだ鎮火されていないエリアもあり連日ニュースの報道を目にすると非常に心が痛むのですが、オーストラリアの夏はブッシュファイヤーが多発する時期でもあります。
これから夏にかけてイベントや学校がお休みになって少し遠出される方も増えるかと思いますので、今回は事前にご確認頂きたいビクトリア州の「ハザードマップ」をご紹介したいと思います。
そもそも何故オーストラリアは森林火災が多発するのか?
これは私がケアンズでツアーガイドをしていた時に学んだ事なのですが、オーストラリアには600種類ものユーカリが原生しています。因みにコアラが食べているユーカリは実は12種類程しかないのですが、乾燥した地域でも生き延びる事が出来るように木の中に沢山の油分を含み発火性が高いという点があります。
またユーカリの種子は硬い殻で覆われているのですが、火事などの熱がきっかけとなって発芽する仕組みになっています。ですのでオーストラリアでは小規模な森林火災があったとしても、人的被害がなさそうな場合は自然界の原理にそって見守る事もあります。
そこで「VIC Emergency」というサイトではどのエリアで森林火災、事故などが起きているか知る事ができます。
ぱっとサイトに入るだけでも、これだけの情報が載っていますが記載されている災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、さらには避難経路、避難場所などの情報が確認出来ます。
殆どが倒壊した建物や倒木など、危険度の低い情報になりますが、郊外などでは野焼きや森林火災などの情報なども記載されています。例えばでかけ先で何か起きている場合、表示されているアイコンをクリックすると詳細を確認する事が出来ます。
注意奮起のレベルも下記の3つに分かれています。
●Emergency Warning -災害が発生するなど状況がさらに悪化し、人的被害の危険性が非常に高まった状態。直ちにその場から避難をしましょう。
●Warning (Watch and Act) −災害による被害が予想され、人的被害が発生する可能性が高まった状態。避難を開始しましょう。
●Advice - 災害によって、今後避難勧告や避難指示(緊急)を発令することが予想された状態。被害状況をつねに把握して必要に迫られた際に直ぐに動けるようにしておきましょう。
以前のブログにもご紹介している通り、オーストラリアは都心でも直ぐ近くに自然があり、私は休みになればもっぱらキャンプ「メルボルンでまったり年越しキャンプ」や小旅行「スマホなしの時間を楽しむ」など自然に触れ合う事が多いのですが、気兼ねなく楽しむ為にも行き先の情報は改めて事前に把握しておかないといけないなと思いました。
オーストラリアの森林火災の全ては自然発火だけという訳でも無く、もちろん人為的要因によって発生する事もあります。2009年にメルボルンで起こった大規模な森林火災はタバコのポイ捨てが原因ではないかと言われていますが、喫煙者の方もでタバコの不始末には十分お気をつけ下さいね。
このような情報はビクトリア州だけでは無くオーストラリア全土の状況を見る事が出来るサイトもあるので、是非活用されて下さいね!