" /> トップバリスタ/ロースター峰さんのコーヒー哲学 - オーストラリア留学センター スタッフブログ

トップバリスタ/ロースター峰さんのコーヒー哲学

コーヒートーク最終話。

以前平日はフィッツロイ、Sir Charlesでコーヒー豆のロースター(焙煎士)、週末は郊外の地元密着型おしゃれカフェLiar Liarでトップバリスタとして活躍する平山 峰一さんとの面白すぎる飲み話をご紹介しました。


あらすじ
現在プロ中のプロとしてメルボルンのコーヒーシーンで活躍される峰さんから聞く”ロースター”としてのお仕事。
プロになる前、コーヒーに出逢い海外進出を決意。
メルボルンという地に到着してからトップバリスタになるまでの波乱万丈ストーリー。
(詳しくは前回までの記事を見てみてくださいね♪)

本質が大事。トップバリスタ/ロースター、峰さんと飲む
トップバリスタ/ロースター峰さんとコーヒーのはじまり
トップバリスタ/ロースター峰さんのメルボルン奔走記

今日は峰さんとの飲み話最終話です。
バリスタとしてのお仕事、そして峰さんのコーヒー哲学をお聞きしましたよ♪

Photo by Yuya Hirai


Liar Liar

Liar Liarに遊びに行ってきました♪
(キャンバーウェルサンデーマーケットから店舗が近いのでお買い物後に峰さんにお会いしつつおいしいコーヒーを飲みに行くという素敵な休日コース♡)


90 Kinkora Rd, Hawthorn
月-金 7am-4pm
土日 8am-4.30pm

『休日だから忙しいんだろうな〜。』と思いつつ行くと予想の5割増しでした。満席で、さらにテイクアウェイに並ぶお客様たち。地元の人に愛されるカフェなんだとひと目でわかりました。


私の持論で『老若男女の集まる場所は、誰にでも愛される素敵な場所』というのがあるのですが、年齢関係なくカップルやグループが気楽にコーヒータイムにしたり、おしゃれにデートをしたりと楽しそうにしていました。
忙しい店舗ですが、だれもイライラしているような人はおらず、スタッフのみなさんは笑顔でテキパキと働いていてここちが良いし、お客様が席を立つときにはとても爽やかな ”Thank you! Have a good day!” が店舗に響きます。ウェイティングリストに名前を書いてもらい、わくわくしながら席についたのでした。


オーダーをしてから待っている間、多くのドリンクオーダーに手を沢山動かしつつテイクアウェイのお客様と楽しそうに話す峰さん、スタッフの人ともたくさんコミュニケーションを取る姿を見て、以前峰さんが話してくれたこんなお話を思い出しました。


下じゃない。前を向けるバリスタがいい。

「語学にハンデを感じて、さらにシャイになってしまっていたからついついマシンの後ろで下ばかり見てしまってたんだよね。でもそれじゃダメだって思った。コーヒーはもちろん”商品”だけれど、お客さんとつながる”特別なツール”でもあるんだ。」
メルボルンのカフェ文化、コーヒーを愛する常連さんたちを毎日前にし、次第に意識が変化していった峰さん。お客さんをしっかり見ること、コミュニケーションを取ることに意味を見出だします。そのためには苦労や努力もたくさんされました。
自分が作ったコーヒーを飲んだお客さんのその時の表情が見たい、そして正直なフィードバックが聞きたい。

「どれだけバカになれるか、英語にハンデがあっても”How are you?”って聞けるかってすごく大事なことだと思うんだよね。」

峰さんがそのような意識で働いているのはお客さんにもしっかり伝わります。私のローカルの友人が以前書いた私のブログを見て「この記事ミネカズでしょ?!コーヒーおいしいよね〜」と聞いてきました。友人はLiar Liarに奥さんと度々行くようなのですが名前まで知ってるなんてびっくりしました。普段からたくさんコミュニケーションを取っているからこそだなあと改めて感心してしまった出来事でした。


峰さんのコーヒー哲学

85点のコーヒーを提供することがお客さんにとって100点の時もある。

「お客さんに対して第一でいたい。」峰さんと話していていて何度も出てきた言葉でした。コーヒーのハイレベルな知識、技術を共に身につけられている峰さんからは意外な言葉が出てきました。

「だから85点のコーヒーがときに100点のことがあるんだ。」

お客様のことを考えた時にクオリティだけを考えれば良いのか、というとそうではないのです。それは現場で働くからこそわかること。
Liar Liarのようにたくさんの常連のお客様が訪れるカフェ、特に忙し時間帯の時、全てのコーヒーを100点満点でサーブするのはエゴであり、リスキー。100点満点のコーヒーを出すために待たされたお客様の足は遠ざかるでしょう。その時にお客様が求めているものを判断することも大事です。

「コーヒーに対して頑固だけれど、お客さんに自分のエゴは押し付けたくない。例え85点のコーヒーだったとしても接客とコミュニケーション全部合わせて100点にすればいい。」

そうまとめてくれた峰さんの言葉がしっくり心におちました。
と言いつつものすごく忙しい時間帯にカプチーノをオーダーしたにも関わらずとっても素敵なカプチーノに感動してしまいました。
コーヒーは素人の私ですが大好きであります。峰さんの淹れてくれたカプチーノはとっても美しくてまろやかでやさしい口あたりで美味しかったです♡



峰さんの思う美味しいコーヒー・美味しくないコーヒー

美味しい:バランスが取れていることが大事。
甘み、香り、苦味、酸味、透明度、ボディのバランス
美味しくない:偏っているコーヒー。
鉛筆かじってるみたい、苦い、ペラペラ、ツンと来る感じ、酸味にかたよる

峰さんはコーヒーを淹れる時にコーヒー自体のボリューム感・奥行きを大事にしているそうです。複雑味を出すことが大切と教えて下さいました。

「今ではお客さんが自分の居場所を作ってくれている感じ。愛を持って接してくれているのがわかる。だからLiar Liarで働いているとき、めっちゃ楽しいし、今では自分のホームだと思ってる。みんながいい関係でお互い支えてくれたりあって、そして日々ドラマがあるんだよね。
日本にいたときのコーヒーの知識は狭いものだった。本当にメルボルンに来てから全て学んだような気がしてる。」

そう話してくれた峰さんがすごく幸せそうに見えるのは充実した時間を毎日過ごされていること、そしてその環境は自身で努力して手に入れていったものだと改めて感じました。

日本を飛び出し「好きなこと」を仕事に海外で活躍されるかっこいい日本人に出逢い、コーヒーに対しての興味はもちろん、私自身より人生を充実させたものにしたいという想いが深くなりました。
行動次第で色んな可能性があるはず。
素敵な「何か」をゲットするために、色々動いてみましょう♪ :)


PS
お店が忙しい時はコーヒーを作りつつ自分でもサーブ!素敵です、峰さん!

小林 芽衣 / Kobayashi Mei

「自分のやりたいことを後悔しないようにやろう。」

友人とアテネに飛ぶということだけを決め、世界横断の旅にバックパックを背負い飛び出し、そのままオーストラリア、メルボルンへワーキングホリデーへ。

人の温かさ、自然にときめき、メルボルンでは大好きなアートとコーヒーに囲まれ、毎日何をしようかとワクワクしながら過ごしていました。

語学学校にてケンブリッジ検定試験にチャレンジ、セカンドビザ取得のため多国籍な仲間たちと一緒にファームジョブ。その後オーストラリアを1周し、各都市の魅力を体感しました。


現在はブリスベンオフィスにて豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録No.S618)としてみなさんのサポートをしています。

昨年はTAFE Queenslandにてずっと勉強したかったビジュアルアートを学びました。


世界中から集まる人たちと、日本とはまったく違う環境での生活。きっと自分の”意外な面”を発見できます。きっとその自分は”前より成長した自分”。

そんな自分を見てみませんか?

みなさんにも素敵な経験をしていただけるよう、ワーホリ・留学実体験を踏まえ有用な情報をお伝えしていきます!このカウンセラーに質問する