オーストラリアの大学・大学院用語シリーズ第3弾「Tutorial(チュートリアル)」。
「チュートリアル」と聞くとお笑い芸人を思い浮かべる方が多いと思いますが、直訳では「個別指導」となります。
オーストラリアの大学・大学院で「チュートリアル」は、簡単に言えば10~20人程の小集団クラスの授業のことです。
大学・大学院の科目は、大勢で受講する大講義のレクチャーと小集団クラスのチュートリアル(理系コースの場合はラボ:実験等を行うクラス)の2つの授業で構成されています。
授業は毎週トピックが決まっており、レクチャーでそのトピックの概要を学び、チュートリアルではディスカッションやプレゼンテーションを通して、さらにそのトピックについての知識・理解を深めていきます。
私がメルボルン大学大学院で学んでいた時、このチュートリアルに苦労しました。
その週のトピックについて議論をしますが、発言しようとしても次々に話が進んでいき置いてけぼりになる、その分野に精通している人がいて何を言っているのか全く理解できない、そしてチュートリアル中一言も発せずに終わっていく・・・なんてこともよくありました。
チュートリアルでは、教授に向かっても「いや、私はこう思う!」と、はっきりと自分の意見を言う人が多かったです。合っていても間違っていても、自分の意見はしっかりと持っており、納得いくまで話し合っていました。
なかなか発言ができない、自分の理解がついていかないことにもどかしさを感じて、クラスに出席することが嫌になったこともあります。一時期、出席するのが苦痛で、わざと遅刻していくなんてこともやりましたが・・・。
チュートリアルは結構自由な雰囲気で、大学キャンパスの芝生で車座になってやったり、カフェやラウンジでやるなんてこともありました。
チュートリアル、苦労している日本人留学生も多いと思いますが、ぜひがんばって頂ければと思います!
大学・大学院用語シリーズ
第1弾「Credit(クレジット)」
第2弾「Major,・Minor(メジャー・マイナー)」