大学・大学院用語シリーズ「Major」「Minor」

大学・大学院用語シリーズ第2弾。
今回は、「Major(メジャー)」と「Minor(マイナー)」。

第1弾、「Credit」はこちらをご参照。

メジャー・マイナーという言葉、特にビジネス系コースやアーツ(人文社会学)系コースの方はよく耳にすると思います。直訳すると、「メジャー=専攻」、「マイナー=副専攻」となります。

メジャーで専門性を深め、マイナーで専門だけに偏らず、その周辺知識やご自身のご興味分野の知識をさらに広げる、といったことが可能となります。

例えば、メルボルン大学の人文社会学系コース、Bachelor of Artsの場合。

Bachelor of Artsでは、歴史、社会学、国際関係、政治学、言語学、心理学等々、数多くの分野から専攻を選ぶことができます。

メジャーとして認められるには、3年間で8科目、関連した分野の科目を取らなければなりません(専攻によっては8科目以上の場合もあります)。マイナーは関連した科目を6科目受講することになります。

オーストラリアの大学では、1年で8科目、3年で24科目の受講が基本となります。メジャー、マイナーの授業の取り方としてこちらのパターンがあります。
シングルメジャー8科目メジャー科目、他選択科目で16科目受講
シングルメジャー+マイナー8科目メジャー科目、6科目マイナー科目、他選択科目で10科目受講
ダブルメジャー8科目メジャー科目、8科目セカンドメジャー科目、他選択科目から8科目受講
「心理学:メジャー」「国際関係:メジャー、社会学:マイナー」「言語学:メジャー、歴史:メジャー」等々、フレキシブルに専門を組み合わせることができます。

大学やコースによって組み合わせ方に条件があったりしますので、ご自身の学びたい分野がどのように受講できるかはしっかりとご確認ください。

ちなみに、「Double Degree(ダブルディグリー)」という言葉も聞いたことがあるかもしれませんが、これはメジャーとは異なりますので、別の機会にご案内致します。

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する