こんにちは!アデレード支店、Yumiです。
週末に南オーストラリア州立博物館(South Australian Museum)に行ってきました。
先日の会話クラブで「今日は寒いよねー」という話から、一年中気温が安定している(寒い)クーバーピディ(オパールで有名)の採掘跡ホテル⇒オパール⇒化石と話題が繋がって、「化石を見たいなら南オーストラリア州立博物館オススメだよ!」と言われたのをふと思い出し、時間があったのでふらりと行ってみることに。こういうところに思いつきでふらりと行けちゃうのがコンパクトシティ・アデレードの素敵なところ♡
メインエントランスをくぐると早速恐竜の化石のレプリカがお出迎え。もうそれだけでわくわくしてしまいます(>ω<)
インフォメーションでビジターガイドをもらってまずはエレベータで最上階の3階へ。エレベータに行く途中にも世界中の動物たちの剥製がエリア別にまるで生活しているかのように展示されていました。
最上階は主に化石が展示されています。古代生物の化石、オーストラリアの南極研究のエリアを抜け、キラキラした色とりどりの鉱石が並ぶエリアへ。
The Fire of Australia:白いオパールの中にキラキラ赤い炎のようなものが見えますか?肉眼だともっと赤いです。
お隣は大きな動物の化石エリアでコアラやカンガルーの祖先の化石(骨格標本?)が並んでいました。
南オーストラリア州の化石の多くは、オパール採掘の中で見つかったものだそうです。今は内陸部ですが、オパール化した貝殻などもあり、地殻変動があったことが伺えます。
その脇で見つけたのはオーストラリア人宇宙飛行士を紹介するコーナー。宇宙飛行士のAndy Thomasが1998年にロシアの宇宙ステーションに滞在した際に実際に着用していた宇宙服の展示がありました。ロシアなのでAstronautではなくCosmonautと書かれています。「宇宙兄弟」のワンシーンを真似てヘルメットを覗いてみましたが、やっぱり宇宙飛行士になるにはリフレクションが小さすぎます。しかも写真だとほとんど映らない。。。(^_^;)
世界最大級のイカの剥製はあまりの大きさにグランドフロアから1階、2階を突き抜けて、ようやく3階から覗き込めるように展示されていました。この巨大イカの話、中学校の英語の教科書で読んだなぁ。。。(写真は3階から覗き込んだもの。各階で各部分を見ることができます。)
2階に降りると、そこは南オーストラリア州に住む生き物の剥製がこちらもズラリ。海の生き物、地上の生き物、空の生き物。。。見たことがある生き物がいっぱい。
私の目に止まったのは「厳しい南オーストラリア州の環境に順応していった動物」と「絶滅した動物」の紹介でした。南オーストラリア州の内陸部は準砂漠地帯でブッシュファイヤーや干ばつなど多くの自然災害に見舞われます。動物たちはそんな自然環境に順応しながら生き延びてきました。一方、絶滅した動物のほとんどが人間の手による乱獲や環境破壊によって消えていったそうです。
今回は時間がなく、1階とグランドフロアのアボリジニー文化、中2階の太平洋文化のエリアは回れなかったので、次回また行ってみたいと思います。
メインエントランスに戻り、館内のあまりの剥製の多さに、これは全部剥製なのかレプリカなのか気になりインフォメーションの女性に尋ねたところ、ほとんどが剥製で、ローカルの動物園で亡くなってしまった動物や野生で事故に会い保護されたけど助からなかった動物などを譲り受けたものだと教えてくれました。
また、すごく印象的だったのが、見学者の多くが親と一緒にやってきた地元の子供達だったこと。私は旅行に行くとよく美術館や博物館に足を運ぶのですが、ほとんどが観光客や大人の見学者で静かな雰囲気もしくは雑多な雰囲気のところが多い気がします。一方、この博物館には地元の子供達がたくさん来ていて、「これは何?」「これキレイね?」「あっちには何があるの?」ととても賑やかでした。どの子も目をキラキラさせて展示物を覗き込んできたのが、本当にわくわくが止まらない場所なんだなぁと実感させてくれました。
さて、最後にミュージアムカフェでコーヒーを飲んだのですが、なんと、こちらのフロアの真横にも大きなクジラやイルカの化石が展示されていて最初から最後までわくわくしっぱなしでした。
入場無料(一部特別展は除く)だし、シティ内の便利な場所にあるので気軽に出かけてみてくださいね。化石に興味がある人、動物が好きな人、オーストラリアの文化を知りたい人には特にオススメです。毎日11時から無料のガイドツアーもあるようなので、今度はその時間に行ってみようと思います。