英語で名前や番号が伝わらない?フォネティックコードで解決!

こんにちは!東京オフィス、Yumiです。

みなさんは、英語での電話で名前や番号がうまく伝わらなかった経験はありますか?

前回、オーストラリアの公的機関へ日本から国際電話アプリを使って電話をした話をしましたが、今回はその時に役に立ったスキルをご紹介したいと思います。


最近は、オンラインでの手続きが増えてきて「電話をする」ということは減ったと感じますが、それでも状況によっては電話でしか対応してもらえないこともあります。オーストラリアの公的機関への問い合わせもその1つです。

英語で話さなければならない電話をする場合、名前(スペル)がうまく伝わらなかったり、電話番号やメールアドレス、担当者の名前を聞き取れなかったりということが結構あります。

フォネティックコードは、そんな問題を解決してくれる方法です。

フォネティックコードとは・・

英語ではNATO phonetic alphabetと呼ばれます。通信や電話の際に、アルファベットや数字を明確に判別するために制定されたもので、国際民間航空機関(ICAO)など多くの機関で採用されています。アルファベットには単語、数字には発音が割り振られており、これを使うことで、"M"と"N"、"B"と"P"など発音が似ているアルファベットも明確に伝えることができます。

航空管制官やパイロットなどが使う場合は、"runway 05, taxi via Echo and Delta. (誘導路EとDを経由して滑走路05へ向かってください。) "のようにそのまま単語だけで会話しますが(航空業界が舞台のドラマなどで聞いたことがあるかも)、私たちが使う場合、例えばGCSと伝えたい時は、

"G" for golf, "C" for Charlie, "S" for Sierra

という具合に伝えます。弊社の名前の一部であるこの3つは頻繁に使うので覚えましたが、航空関係や通信、旅行業者などのプロフェッショナルな場合を除いては、必ずしもこの単語を使わなければならないということではありません。"G" for golf, "C" for Cat, "S" for Sugar など知っている単語でとっさに出てくるわかりやすい単語で伝えても大丈夫です。また、メールアドレスなど長いものは、全部をこのように伝えなくても、復唱する際にあやふやな文字だけをこのような方法で確認することもできます。

ほかにも電話で確認する際に気をつけたいのが、"double"と"W"や、"O"と"0"。

同じ数字やアルファベットが2つ続いた場合にdouble "3"とかdouble"A"という言い方もあります。電話番号の場合はdouble "3"と言われれば明らかに"33"なのですが、メールアドレスやIDなどの場合は、"33"なのか”W3"なのか、AA"なのか"WA"なのか分かりづらいことがあります。

また、英語圏では数字の"0"をzeroと言いますが、ohと発音するのも一般的です。アルファベットの"O"と区別しづらいので、こちらも注意が必要です。

このような場合は、復唱する際に"AA"や"W and A"、zeroなど、はっきり区別できる方に言い換えるといいと思います。

日本語でも"1""7""8"を間違えないように"7"をナナと言ったり、「ナカタ様の漢字は、中央の"中"に田んぼの"田"でしょうか。」「いえ、ナカは仲間の"仲"です。」みたいな確認をしたりするのと同じ感覚です。

仕事によっては電話もしくは音声のみで話すことが多い人もいると思います。ただ、公的手続きから銀行手続き、レストランの予約まで多くの手続きがオンラインになり、SMSなどの文字メッセージやLINE・Zoom・Google Meetingなどチャット機能もついたビデオ通話などが一般的になってきた昨今、日常生活で電話(音声のみ)で話す機会が少ないという人も増えたのではないでしょうか。いざ電話をしなけれなならないときは緊張するし焦ると思いますが、落ち着いてしっかり確認することが大切です。

※実は日本語でもメールアドレスなど電話でアルファベットを伝えたり、聞き取ったりが必要な場合があります!詳しくはブログ『電話でメールアドレスを伝えるTIPS』を読んでみてくださいね。

天ヶ瀬 有美 / Yumi Amagase

日本の大学で経済学を学び、金融業界で働いた後、2012年にオーストラリアへ渡りました。ワーキングホリデーで大自然の中での仕事を経験し、「やりたいことは全部やる」をモットーに過ごした1年間は、私の人生観を大きく変えました。

その後、IELTS6.5を取得し、**サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)**を卒業。現在は、会計業務に携わっています。

「英語で学ぶのは難しそう」と躊躇しているあなたも大丈夫。私も同じ不安を感じていました。英語そのものよりも、英語“で”考え、英語“で”問題を解決することの難しさは、経験した人にしかわかりません。

だからこそ、あなたの「やってみたい!」という気持ちを、全力で応援します。”Where there is a will, there is a way”!!