ここ数日、あまり空模様のよくなかったアデレードですが、先日のクイーンズバースデーの3連休は快晴でした。またこの3連休にSea and Vine Festivalが開催されていましたので、イベントの雰囲気と美味しいワインを楽しみにMcLaren Vale(マクラーレン・ベール)に行ってきました。
第1弾「Adelaide Hills」第2弾「Barossa Valley 前編:後編」に続き、アデレードのワイナリーに行ってきました第3弾です。
マクラーレン・ベールはアデレードシティから南へ約40キロ。車で約45〜50分のドライブです。
バロッサ・バレーと並ぶワイン産地のマクラーレン・ベールですが、歴史はとても古くマクラーレン・ベールで最初にブドウの木が植えられたのは1838年、南オーストラリア州で初めてブドウの木が植えられたのが実はマクラーレン・ベールです。現在では約70ほどのワイナリーがあるそうです。
規模としては、小・中規模のワイナリーが多いですが、クオリティは世界トップレベルと言うマクラーレン・べール、前回のバロッサバレー同様に、今回もアデレード大学院で Master of Wine Business を学ぶ「大川さん」と一緒に行ってきました(同行してもらったと言った方が正しいかもww)
ワイナリーは、大川さんに選んで頂いたのですが、今回のセレクトのポイントとしては、有名なワインの評論家 Hugh Johnson と Jancis Robinson の著書「The World Atlas of Wine」という本で紹介されているワイナリーをピックアップしたとのこと。この本では世界各地のワイン地域を紹介しており、ワイン関係者のバイブルのような本、おそらく世界で最も信頼されているワイン参考図書とのことでした。ワイン好きの方、ぜひ本屋で手に取ってみてください。
「The World Atlas of Wine」
http://worldatlasofwine.com/
今回の行程は d'Arenberg 〜 PAXTON 〜 Visitor Centreで休憩 〜 WIRRA WIRRA 〜 HUGH HAMILTON 〜 KAYS BROTHERS 〜 CHAPEL HILL と贅沢なツアーになりました。
それでは例によってワイナリーの写真と一緒にご紹介したいと思います。
d'Arenberg (ダーレンバーグ)
設立から100年以上の歴史あるワイナリー(1912年に設立)で、ブドウ品種の特性を生かした日常的ワインからプレミアム・シラーズまで造っているワイナリーです。
たくさん賞を取ってますね〜
100周年を記念して造られたスパークリングが本当に美味しかったので、初っ端でイキナリ購入しました!お祝い用にピッタリです。
Paxton (パクストン)
2つ目のワイナリー Paxton へ向かう道中、収穫後に剪定の終わったブドウ畑に、羊が放されてました。
「ブドウ畑に羊がなぜ!?」と驚いたのですが・・・
さすがの大川さん、「あれは、バイオダイナミック農法ですね〜、Paxtonはこのバイオダイナミック農法を取り入れているんですよ」とすぐに回答を頂けました〜。
Paxtonのワインメーカーであるデビッド氏は、実はワイン製造において正式な資格や教育を受けず(学校などに行かずに)、すべて独学や経験から学び、ここまで有名なワイナリーに育てた。などなど、バイオダイナミック農法とあわせて非常に興味深い、面白い話が聞けました。
写真初登場の大川さん、土壌と植物、動物の相互作用、季節、天体(月の満ち欠け)、など様々な要素を取り入れ実行していくバイオダイナミック農法について説明中!
今回、Paxton のセラードアでは、Sea and Vine Festival 向けに全てグラス売りの提供だったため、いろんなワインをティスティングすることは叶わなかったのですが、次回は普通の日に来て必ずテイスティングするぞ!
3つ目のワイナリーの前に、ちょっと休憩のためVisitor Information Centreへ立ち寄りましたが、なんとココも大勢の人が!休憩のつもりが、人が多くてあまりゆっくり出来ませんでした・・
ツイストポテトを初めて見た!と言う大川さん、買ってみました。
大川さん曰く、イギリス、ヨーロッパ圏では見かけたことがないそうです。
オーストラリア特有のもの?!
Wirra Wirra (ウィラウィラ)
このワイナリーのボトルは酒屋さんで見たと言う人も多いのではないでしょうか。
ワイナリーの入り口に巨大なワインボトル!
デカい! 3万リットル入ると書いていますが、コレは全てコルクで出来てました。
オーストラリアワインといえばShiraz (シラーズ)と言うブドウ品種をご存知の方も多いと思います。
しかし、このWirra Wirraのワイナリースタッフが強くお薦めしたのはGrenache (グルナッシュ)でした。
ワイナリースタッフのおじさんが、South Australia で造られるGrenacheがどれほど良いものか?が判ると言う大絶賛のワイン。大変美味しゅうございました。市場価格 1本70〜100ドルほど、高くて買えまえんがww
確かに、どのワイナリーも Shiraz だけでなく、いろんなブドウ品種のワインをテイスティング出来るように用意されていました。どちらかといえば、Barossaが、Shirazを中心とした重いどっしりとした赤ワインを造るのに対して、マクラーレンベールでは、畑の特性だけじゃなく様々なブドウ品種の特性も織り交ぜたワインを造っているのが特徴のようです。
中庭で美味しい薫りをバラまいていたパエリア。思わず、ココでボトル買って飲んで、パエリア食べて今日は終了!と言いたくなる気持ちを抑えて次へ。。
後編へ続きます。