憧れのMaleny Dairiesへ♡(後編)

こんにちは、ブリスベン支店のKeiです。
前編から引き続き、午後2時ようやくMaleny Dairiesに到着!

と、車を駐車してすぐこんな看板が・・・!
なんと農場&工場ツアーがやってる!
しかも1日4回行われるツアーの最終回にまだ間に合う!!!やったー!!!ということで迷わずその場でツアー予約!

※ツアーの時間&費用はこちら

と、その前にまずはMaleny Dairiesの基本情報から。

Maleny Dairiesは2,000年創業、家族経営の酪農場で、北はサンシャインコーストから〜南はバイロンベイ地区へ出荷されています。

Maleny Dairiesが販売している牛乳は3種類(2種類がフルクリーム、1種類が低脂肪)。
※写真はMaleny Dairies HPより拝借

1. FARMERS CHOICE - Full Cream Milk(黄色キャップ)
2種類のフルクリームミルクのうち、黄色いキャップが目印のFARMERS CHOICEは、なんとガンジー乳牛の牛乳なんです!

・・・ジャージー乳牛、ブラウンスイス乳牛、ホルスタイン乳牛は知ってるけど、「ガンジー乳牛」って???

わたしもこのツアーで初めて知った「ガンジー乳牛」。イギリスの離島・ガンジー島原産の牛だそうで、他の牛と比べて搾乳量が少なく(およそ半分)、また、βカロテンやベータカゼインA2型タンパク質などの栄養価が高くゴールデンミルクとも呼ばれているらしい!!!なんて希少価値の高い牛乳!!!

色は少し黄色味があって、風味が良くて濃厚。でも重たくない♡

Homogenisationされていないので(後述します)上のほうに薄い膜を貼ったようになってしまいます。

普通にスーパーで売ってる牛乳が2リットルで安くて2ドル〜高くて4.5ドルくらい。

そしてこのMaleny DairiesのFARMERS CHOICEが2リットル4.2〜4.9ドルくらいなので、ちょっとだけお高めですが、これだけ希少価値・栄養価が高いんだから納得のお値段!

皆さん、見かけたら買い!ですよ!!!

Store LocaterからMaleny Dairies商品を取り扱ってるお店を探すことができます

※Homogenisationとは?
Homogenisationとは「均一にする」という意味で、乳脂肪球(牛乳に含まれる脂質の球状の粒子)を分散して牛乳全体に均一に行き渡らせるためのプロセスです。
Homogenisationされていないと、牛乳よりも軽い乳脂肪が上のほうに浮いてきて薄い膜を貼ったようになってしまいます。
そのため、ほとんどの牛乳はHomogenisationされているのですが、このFarmer’s ChoiceはHomogenisationされていません。


2. FULL CREAM MILK (青キャップ)
もう1つのフルクリームミルクは青いキャップが目印で、Permeate Freeです!

Permeate Freeとは、「成分無調整」という意味。

牛乳売り場にいくと「低脂肪乳」「無脂肪」「プロテイン増量」「ビタミン増量」「オーガニック」・・・などなど、成分が調整されている(Permeateされている)牛乳もたくさんありますよね。

普通の「フルクリームミルク」でも成分調整されている牛乳はたくさんあります。それは、なぜなら同じ牛乳でも、季節や気温、地域によって含まれる水分、乳脂肪、ラクトース、ビタミン、ミネラル、タンパク質などの成分量が異なるからです。

Permeateとは、ろ過する段階でこれらの成分量を増やしたり減らしたりして均一にして、商品のクオリティーを一定に保つために必要なプロセスなのです。

よって、成分調整されている=悪い、というわけではありませんが、Maleny Dairiesが販売している2種類のFull Cream Milk(黄色&青キャップ)は、「できるだけ人の手を加えずナチュラルなままの牛乳を届けたい」という思いでPermeate Freeとなっています。

季節や気候によって成分や味がちょっと違いますが、その変化も楽しめる牛乳です。

3. LAW FAT MILK (赤キャップ)
低脂肪牛乳。
乳脂肪を半分にカットし、他のフルクリームミルクに比べてカロリーが低いものの、プロテイン(タンパク質)の量はそのまま!また、カルシウムやビタミンDなど骨や歯の構成に必要な栄養素も豊富に含まれています。


※Pasteurisationとは?
因みに牛乳ボトルのパッケージでよく見かける「Pasteurisation」とは、100度以下での低温殺菌のことです。オーストラリアで消費用に販売される牛乳はすべて法律でPasteurisation(低温殺菌)が義務付けられいて、Maleny Dairiesの牛乳は最低72.5度で15秒間低温殺菌されたあと、5度にまで冷やされています。



・・・・・と

前編に引き続きまたもやブログが長くなってしまった・・・・・

ので、ここから先、農場&工場ツアーレポートはかけ足で!笑

わたしたちは計6人のグループで、案内してくれたのはこのお兄さん ↓ (名前忘れちゃった)。
まずは小さな小屋?でここMaleny Dairiesの歴史を鑑賞(15分ほど)。
その後まず訪れたのは牛乳ボトルの製造工場!なんとMaleny Dairiesでは乳牛の飼育と搾乳だけでなく、牛乳容器の製造とボトリング、出荷まですべての工程をここMaleny Dairiesで行っているのです!

牛乳ボトルの製造までやるってすごいですよね・・・そこまで責任持って製造・販売してくれるなんて、消費者としても安心。
その後、雌牛メアリーちゃん(だったかな)の乳搾りの様子を実際に見せてもらったり、
仔牛ちゃんにミルクをあげたり、
子豚、羊、ヤギもいましたよ。
そして、写真ブレブレですが前日に生まれたばかりの生後1日!の可愛いヒヨコちゃんまで♡
そして最後に、機械で搾乳している様子をガラス越しに見ることも出来ました。写真が逆光で見にくいですが、牛たちがお行儀よく一列に並んで入場、そしてちゃんと自分の場所に入って餌を食べている間に、機械で搾乳します。これを1日2回やるそうですが、毎日やると牛に負担がかかるしミルクの出も悪くなるので、3ヶ月は搾乳しない期間を設けているのだそう。
ここでは大学でAgricultureを学んでいる学生も働いているそうですよ。大学生にとっては現場で学べるHands-onの良い経験ですね!
そしてツアーの締めは、待ってました!試飲!!!笑

試飲させてもらったのはフルクリームミルクのFarmer's Choice、ストロベリーミルク、コヒーミルク、チョコレートミルクの4種類。
わたしはあんまり甘すぎるものが苦手なので、いつもはストロベリーミルクやチョコレートミルクは絶対買わないんですが(オーストラリアのスーパーにはこういうのとても多いです苦笑)、ここで試飲させてもらったものはどれも甘すぎず、ヘビー過ぎず、でも濃厚で美味しかった〜〜〜♡
さらにさらに、ヨーグルト3種類(プレーン、ストロベリー、アプリコット)とカスタードまで試食させてもらえてました!
ツアー終了後、最後にMaleny Dairiesの牛乳を使用したアイスクリームを食べて、
Maleny Dairiesの商品を買い込んで、
帰りにGlass House Mountains を一望できるLookoutへ。
(逆光ですが、左 当社代表(衛藤)、真ん中 サンシャインコースト大学に通うリオさん、右 わたし)

はぁ〜〜〜Maleny Dairies大ファンのわたしにとって幸せいっぱいな1日でした♡

大切に育てられた牛から搾乳された牛乳を、自前の工場でボトルから製造して出荷しているMaleny Dairies。

サンシャインコーストから〜バイロンベイにお住まいの方は是非お近くのスーパーやオーガニックストアで購入してみてくださいね。

ローカルファームを応援しましょう!

加藤 佳 / Kei Kato

豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 H318)。13歳でオーストラリアに短期留学。その後カナダとアメリカへ留学。アメリカの大学を卒業後、「一度、海外で就労経験を積んでから、自分のキャリアを考えたい」と考え、2007年にオーストラリアへ再渡豪。1年間のオーストラリア留学センター現地オフィス勤務を終え、帰国したタイミングで、同東京オフィスがオープン→そのまま就職。2016年3月、東京オフィスからブリスベンオフィスに転勤。高校生の大学留学や、現役大学生の休学留学(学部留学など)をメインに、留学カウンセリングを担当しています。このカウンセラーに質問する