【留学振り返り】10ヶ月間のアデレード大学交換留学で感じたこと

こんにちは!アデレード支店の横山です。
とうとう2学期目のテストが終わり、本格的に僕の交換留学プログラムはこれで終了です。
正直辛いことは多くて、もう一度最初からやるか?と聞かれたら悩みます。笑
けど、その分感じたことや得られたことはとても多かった10ヶ月間で、アデレードに来てよかったと、心の底から思っています。
今回の記事では、僕がこの留学で感じたことを、すべて書くとキリがないのですが、いくつか書いていこうと思います。

英語力はまだまだ

英語力に関してはもっと詳しく他の記事で書きましたが、(【留学と英語力】10ヶ月間の大学留学で、英語はどこまで伸びるのか?
10ヶ月間の滞在でさすがに英語力は上がったものの、まだまだだなと感じています。
というのは、ネイティブの複数人との会話についていくのはまだ少し厳しいし、それが難しいトピックだったらなおさら、といったように、まだ自分の英語力に不自由さを感じることがあるからです。

なんとなく将来は海外で働きたいなーなんてことを考えていましたが、正直今の英語力でビジネスシーンに放り出されて、ネイティブと対等に、難なく仕事できるかと言われたらおそらく無理でしょう。
結果的に、「ネイティブレベルまで英語力を上げ(て、最終的にモテ)る」という目標は達成できませんでした。

ですが、そもそも10ヶ月でネイティブ同然になれると考えていた自分の考えが甘かったし、「ここで英語完璧にできなければ俺はおしまいだ。」なんて思っていた自分が間違いだったな、と思って、この結果には悲観していません。
留学を通して英語の勉強方法や課題もわかったので、日本に帰ってからも英語の勉強は頑張ります!

オーストラリアの大学の制度が良かった

オーストラリアの大学の制度についてはこちらの記事で以前ご紹介しましたが(オーストラリアの大学での授業の行われ方)、オーストラリアの大学のシステムが非常に良くて、日本も見習えばいいのに、と思いました。具体的に言うと、「オーストラリアの大学は、しっかり勉強もできて、かつ大学外での時間も確保出来る点」が素晴らしいと思っています。

◎しっかり勉強できる
オーストラリアの学生の方が自分の学習内容に関心があり、意欲的に取り組んでいる印象でした。授業は必ず出なくてはいけない、少人数制のチュートリアルと、出席が必須ではない講義形式のレクチャーの2つのタイプの授業で構成されています。履修するのは1学期に3、4科目で、1つの科目に週3時間の授業時間が割り当てられているので、狭く深く勉強するようなスタイルです。僕が3年生の授業を履修した時は、1年生の授業でやる知識が当たり前のように進められていたのが印象的でした。しっかり勉強しないと単位が取れないので、学生はみんなしっかりやることはやる。といった印象です。
対して、日本の大学では、1学期に1.5時間の授業を10科目ほど受けるのが一般的で、完全に広く浅くスタイルの学習です。チュートリアルなどはなく、すべて講義形式で授業が行われるため、学生が積極的に参加するというより、受け身になってしまいがちな形で授業が行われます。10科目も勉強するとなるとかなり大変そうに聞こえますが、テスト前にちょろっと勉強すれば単位が取れてしまう授業が多く、実際はあまり大変ではありません。
正直、怠惰な僕にとって日本の大学は楽なので良いんですが、全く自分のためにはなっていないので、しっかり勉強する海外の学生を見て危機感を感じました。。。

◎学校外での自分の時間も持てる

オーストラリアの大学も日本の大学も、大学自体はあまり忙しくなく、学生は大学での時間よりも学校外での生活を重視しているような印象です。僕の仲の良いオーストラリア人は週6でバイトやボランティアをしているらしく、対して僕も日本では相当バイトやインターンに時間を費やしていて、そういった点は日本の大学もオーストラリアの大学も似ているのかもしれません。僕も大学が忙しくなかった分、それ以外の時間でバイトや英語の勉強に時間を費やした結果、今こうしてオーストラリアで生活できているので、大学の勉強以外でも何か他のことに力を注げるのは良いことだと思っています。

なので、しっかり勉強できて、かつそれ以外の時間で自分のやりたいこともできるオーストラリアの大学のシステムは非常に学生にとって良い環境だと思いました。

アジア人すごい。。。

アデレードの大学にはアジアから来ている留学生がとても多いです。中国、香港、マレーシア、インドの学生は本当によく見かけますし、アデレード大学の夜の図書館は多分オーストラリアじゃなくてアジアです。笑

そんな彼らを見て思ったのが、「自分がこの人たちと競争しても勝てないな」ということ。
中でも、僕は住んでいる場所の関係もあって、マレーシア人の友達が非常に多いのですが、彼らは本当にすごいです。
彼らのすごいところは、様々な言語を操ること。
マレーシアの中でも生まれた場所や、家族の関係でどの言葉を話すかというのは変わってくるそうなのですが、少なくともマレー語、中国語、英語の3ヶ国語を流暢に話す友達が周りには多いです。中にはローカルな言語も含めて、8ヶ国語いけるよ!っていう友達もいます。。。中国語と英語が話せるだけでも世界中のどれだけの人と話すことができるのでしょうか。

さらにマレーシア人はただ単に語学の面がすごいわけじゃなく、勤勉です。
大学の寮に遊びに行くと、いつもマレーシアの人が勉強スペースで勉強しています。(そんな彼らの横で僕はいつもNetflixを観ていました。笑)
語学もできて勉強も頑張るマレーシア人。

僕が企業の人事で、4ヶ国語を流暢に話す、アデレード大学出身のマレーシア人と、日本語とそこそこな英語しか話せない、日本の大学でぬくぬくと育ってきた自分、どちらを取るかと言われたら迷わずマレーシア人を取るなあと思い、ここでもまた危機感を感じました。。。

日本は最高な国

10ヶ月の生活で、オーストラリアは本当にいい国だと思いました。街も人も全てが大好きです。生活に不便は全くないですし、住めと言われたら全然喜んで住みます。
が、日本もやっぱりいい国です。。。捨てられません。。。
だって、日本の食事は美味しすぎるし、トイレはどこも綺麗だし、便座あったかいし、飲み放題って本当に神だし、コンビニって便利すぎるし、自動販売機のコーンスープおいしいし、東横線で寝るの気持ちいいし。。。
オーストラリアで出会った人たちも、日本に興味を持ってくれている人はたくさんいて、さらに「日本は礼儀正しい国」という印象を持たれていることも知って、日本がさらに好きになったし、自分が日本人であることにも誇りを持てるようになりました。


他にも留学を通して感じたことは本当にたくさんありますが、キリがないのでここで紹介するのは上記の4つにします。
こうして見ると、この留学で完璧に成長して、もう最強な自分になった!なんてことは全くなく、むしろ「あ、僕って。。。」と劣等感や危機感を感じる経験ばかりの留学でしたが、就職するまえにこの気付きができたことは本当によかったと思っています。

実際の留学期間は10ヶ月でしたが、3年前から留学を志して、TOEFLの勉強をしたり、資金集めのために、週10でバイトしていたので(掛け持ちしていたので、1日3出勤とかありました。笑)、それも含めると本当はかなり長く、想いのこもった留学生活でした。

3年間自分の中で大きなものだった「留学」がついに終わってしまうので、今後はどうやって過ごしていこうか悩んでしまいそうですが、この留学を通して得た経験は絶対どこかで生きてくると信じ、まずは就活というビッグイベントを頑張りたいと思います。

横山 悠樹 / Yokoyama Yuki

神奈川県横浜市出身。
日本の大学に在籍する3年生で、現在はアデレード大学にて1年間の交換留学中です。
この留学生活では、もともと目立ちたがり屋で、うるさいタイプだった自分が、
一年間の浪人で完全に人が変わり、人見知り、根暗、話しかけにくいと言われるようになってしまったので、
そんな自分を変えるべく、たくさんの人とコミュニケーションを取ることを意識して過ごしています。このカウンセラーに質問する