【留学と英語力】10ヶ月間の大学留学で、英語はどこまで伸びるのか?

こんにちは!アデレード支店横山です。
留学に来る方のほとんどが、「英語力の向上」を目的に渡航されていると思います。もちろん僕もそのうちの一人です。
そして、留学中の方、もしくは留学を検討されている方の大きな関心の一つが、「留学で英語がどれだけ伸びるのか」ではないでしょうか。自分も「留学 英語力 3ヶ月」なんて検索をしていた時期が懐かしいです。
今回の記事では、そんな疑問に対する一つの例として、自分の留学と英語力について綴っていきたいと思います!

英語力の変化

自分は交換留学で、「英語を学ぶプログラム」というよりかは「英語で学ぶプログラム」でしたが、英語を学びに来たという本来の目的を第一に留学生活を送ってきました!まずは僕の英語力の変化について時系列に沿ってまとめてみます。

◎出発前

フィリピン留学をしていたこともあって、正直まあまあ話せると思っていた。笑
ちなみに出発時の英語スコアはTOEFL76点。可もなく不可もないようなところからスタート。

◎2月〜5月 (1ヶ月〜3ヶ月目)

ネイティブの話す英語が、自分がフィリピン留学で聞いてきた英語と違いすぎて驚愕。
シェアハウスのオーナーからは「Yukiとはコミュニケーションが取れない」と言われる。笑
聞き取れないし話せない、話しても全く聞き取ってもらえない。完全に自信を失う。

◎5月下旬 (3ヶ月目)

「3ヶ月経てば変わってくるよ」という一般論に反し、自分の英語の成長を全く感じられずかなり焦り始め、それまでの生活を大きく変えたのはこの辺りから。

まずは日本人の親友と一念発起し、日本人と日本語で話していたのを、英語に変える。
留学序盤は一切LINEを開いていなかったという彼の話を聞き、影響を受けやすい僕も勢いでLINEを消す。(これ自体あんまり意味はないですが気持ち的には良かった笑)

さらに留学経験済みの友人たちに連絡を送って英語力について相談。
そのうちの一人から英語学習についてのアドバイスを受け、自習の大切さを痛感。ここから本格的に英語の自習も始める。

◎6月 (4ヶ月目)

勉強の成果があってか、少し聞き取りがマシになった気がした。
今でも忘れない6月27日のテストが終わった直後、かなり聞き取りにくかったネイティブの友人の英語がわかるようになって気持ちが上向きになる。

◎7-9月(5-7ヶ月目)

ようやく少しずつ英語力の伸びを実感できてきたのがこの辺り。
といってもまだまだ全然で、かなり焦っていた。
相変わらず英語の自習は続けていて、もはやこれが趣味レベルで楽しかった。
その成果か、ほぼ聞き取れなかったもう一人のオージーとの会話が、9月12日に急にスムーズできるようになった。(嬉しすぎてカレンダーにメモってある笑)

◎10月 (8ヶ月目)

学校の勉強が忙しくなり、図書館で過ごす時間が増え、また英語力が下がった気がした。笑

◎11月 (9ヶ月目)

テスト期間で勉強が忙しく、図書館で勉強ばかりであまり人と話せなかったのですが、この生活はもったいないと思い、週に2、3回は友人とバーで軽く飲むように。
その結果か、いつの間にか下がったと思っていた英語力も戻りました。(多分スキルが下がったわけじゃなくて気持ちの問題だったと思います)

◎今

そして今の英語力は、

  • つっかえたりもするけど、1対1の会話は普通に成立する。
  • 言ったことすべて聞き返されるような昔と違って、聞き返される回数も減った
  • 「英語うまいね」がお世辞っぽく聞こえなくなった
  • 緊張すると途端に英語ヘタになる
  • ネイティブ複数人とのグループでの会話はまだちょっときつい
  • うるさいところでの会話もきつい

TOEFLをまだ受けていないので、数値的に比較することはできませんが、到着当初と比較したらだいぶ変わったんじゃないかなと思います。
が、まだまだこの英語力には満足できていません。もっともっと頑張ります。

英語学習について思ったこと

10ヶ月間英語を必死に勉強してきて、思ったことをまとめます!

1年という期間は短い

自分たちが小学校や中学校で何年もかけて国語の勉強をしたように、語学の学習は長い時間を要するもので、1年で完璧に習得しようというのは実は無謀な考えだと感じました。
じゃあ1年間の留学でペラペラにならなくてもいい、と言っているわけではなく、留学前の期間にしっかり準備してくれば、留学期間の1年間を存分にアウトプットに費やせるので、その分英語習得の効率も上がってくると思うし、留学中の努力量によっては本当にネイティブレベルになれるかもしれません。僕もそれができていれば今頃ネイティブばりの英語を話していたかもしれません。

要は1年間という短い留学期間をどれだけ有効に使えるかは出発前の準備と、留学中の努力次第が肝であると感じました。

自分でやる勉強が大事

いくら学校の授業を英語で聞いたり、英語環境に身を置いて生活したといっても、やはり音読シャドーイングといった自己学習をおろそかにしたら英語は伸びません。自分は継続した自己学習をしていなかった留学序盤は全く伸びませんでした。

ネイティブの話すスピードについていけないのなら、通学中や部屋でもラジオでネイティブの音声を聞いて慣れる、何回同じことを言っても聞き取ってもらえないのなら自分で何回も何回も発音の練習をしてコツをつかむ、そういった自分の問題点に沿った努力をすることが英語上達への近道だと感じています。

自信を持つことがとっても大事

英語を話すにしても聞くにしても、自信を持つことってめちゃくちゃ大事だと思いました。
自信がなく、おどおど、ボソボソと話していたらもちろん聞き取ってもらえません。
逆にリスニングしている時も、「聞き取った内容を正しく解釈できている」という自信がないと何回も聞き返す結果になってしまいます。
自分は留学してから4ヶ月から半年あたりの時点で、聞き返してみたら結局最初に聞き取った内容が正しかった、という事態が頻繁に起こりました。自信を持っていればもっとスムーズな会話ができた!

英語が話せること以前に「話の中身」も必要

たとえ英語力が十分で、話すこと自体に問題はなかったとしても、トピックに関して無知だったら結局は何も話せません。
これは僕がカナダ人、チリ人、シリア人とキャンプしていた時に、地球温暖化やテロについて語っている時に感じました。当時はそもそも全然英語が話せなかったのですが、さらに難しいトピックということもあってなおさら会話に入れなかったのを覚えています。

自分がやった英語学習について

自己学習をすると言っても何をすればいいのかわからない!という方のために、一例として自分が行ってきた英語の勉強方法をご紹介したいと思います!

音読

英語は音読!とよく言われますが自分も音読は好きです。
大学受験の時からかなり音読していました。
しかし、ただ何も考えずに音読しているだけでは全く意味がないので、文章構造や、意味、発音など、いろんなことを意識しながら音読しましょう!(※1度に多くのことを意識するのではなく、文章構造を意識しながら読む!発音に気をつけて読む!というふうに毎回1つのテーマに注力してやるといいです。)

シャドーイング

僕のリスニング力が上がったのはシャドーイングのおかげでした。
シャドーイングは簡単にいうとリスニングしながら音読する勉強法。聞き取った英語をその後をストーカーするように声に出す勉強法です。
簡単そうに聞こえてめちゃくちゃ難しいです。同じ音声を何回も何回も完璧にマネできるレベルまでこなすことがポイントです。
僕はBefore sunriseという大好きな映画を20回ぐらいシャドーイングしながら観ました。笑

シャドーイングにはこちらのサイトが最強です。
English central

Netflix

Netflixは動画配信サービスです。
映画やドラマを見ることは非常に大事です!リスニングにも、ボキャビルにもなります。
実際にネイティブの世界ではどんな言葉が、どんな状況で、どんなふうに使われているのかを学ぶことができるので、とてもいい勉強になります!楽しいので見過ぎ注意!笑

例文暗記

大学受験で、英作文対策のために暗記した例文が会話でも生きてきて、こっちに来てからまた見返しました。
暗記した例文はパッと口から出てくるし、複雑な文法も例文暗記してしまえば使いこなせるようになってしまいます。
ちなみに僕が使っていた参考書は「ドラゴンイングリッシュ」で、アプリも出ています。

podcast

以前他の記事でも書きました通り、podcastは英語学習において欠かせないツールです。
語学学校でネイティブと関わる機会があまりないという方は、なおさらpodcastでネイティブの声を聞いておくべきだと思います。
Podcastについてもっと詳しくはこちら。(英語の勉強にはPODCAST(ポッドキャスト)を活用しよう!

spritz

こちらも他の記事で書きましたが、リーディング学習にはSpritzがオススメです。
詳しくはこちらの記事を読んでください。(【速読】英語リーディング学習には”SPRITZ”がおすすめ!

まとめ

自分は正直この10ヶ月間悩みっぱなしでした。最初の数ヶ月は本当にメンタル的にきつかったです。
でもその辛い時期があったからこそ成長を感じられる今があると思います。

おそらく留学の序盤に苦しい思いをするのは僕だけじゃなくて、ほぼ誰もが経験することだと思いますが、そこでめげずに、前に向かって頑張ったらきっと帰る頃にはいい思いができるはずです!皆さんの留学生活が素晴らしいものになるよう、心から祈っております!

横山 悠樹 / Yokoyama Yuki

神奈川県横浜市出身。
日本の大学に在籍する3年生で、現在はアデレード大学にて1年間の交換留学中です。
この留学生活では、もともと目立ちたがり屋で、うるさいタイプだった自分が、
一年間の浪人で完全に人が変わり、人見知り、根暗、話しかけにくいと言われるようになってしまったので、
そんな自分を変えるべく、たくさんの人とコミュニケーションを取ることを意識して過ごしています。このカウンセラーに質問する