大きかったスタディ・バディの存在

私は1年半ほど前までサザンクロス大学の大学院に通っていたのですが、学期中は授業がない日もキャンパスで過ごすことがほとんどでした。毎回レポートは不安だらけで、評価基準(Criteria)の見落としはないか、もっといい参考文献がないか、課題の解釈が間違っていないか…最後の最後まで見直していたので人よりも時間がかかっていたのかもしれません。

そんなハードな大学院生活の中で気分転換になったのが以前ブログで紹介した全豪の大学でも唯一のキャンパスからのオーシャンビュー、美味しいコーヒー、大学が開講しているヨガクラスなどでしたが、勉強の面で支えになったのはスタディ・バディ(Study Buddy:一緒に勉強する人)の存在でした。
私が通った会計学修士課程は人数も少なく、しっかりしたキャリア形成を目的に熱心に学業に取り組んでいたクラスメイトが多かったので、いつキャンパスに行ってもコンピュータルームやコモンルームに誰かいました。いつでも確認したいことをシェアできる関係にあったことは、とても心強かったです。その中でも、よく一緒に勉強したのが中国人のJちゃん。スタディ・バディと一口にいってもタイプや関係性は様々。私がJちゃんと一緒に勉強できてよかったと思うのが、学力・英語力ともに同じくらいだったことでした。

私の場合、自分よりできすぎる人と組むと、自分のできなさが不安になります。また、グループ課題などではいい結果がもらえるかもしれないけれど、結局その人任せになって自分のためになりません。期末試験で自分の首を締めることにもなります。逆の場合は、教えることで自分の理解にもつながりますが、教えるばかりで自分の学習が進まなかったり、より上の目標を立てることが難しくなったりします。

Jちゃんとは、自分にない強みがあってお互い補完し合えるという関係だったので、お互いから学ぶことも多かったです。たまに課題の解釈が違って二人揃って考え込むこともありましたが、そんな時は大学のアカデミック・サポート(Academic Support)に尋ねに行ったり、他の学生を巻き込んで議論したり、一緒に解決してきました。

私達のお気に入りだったオーシャンビューの自習室

ひとりで集中して勉強することも大事ですが、スタディ・バディがいることで、「大変な思いをしているのは私だけじゃないんだ!」と気合が入ったり、「今日どうする?」と声をかけてくれるのでサボりぐせを防げたり、いつでも相談できるので考えすぎてパニックになる負の連鎖に陥らなくてすんだり…最後までやり遂げられたのは、一緒に頑張る仲間がいたからだと思います。

大学の勉強だけでなく、ケンブリッジやIELTSの試験勉強、英語の基礎力を伸ばすのにもスタディ・バディは頑張る力になってくれると思います。どんな人と出会って、どんなスタディ・バディを選ぶかは人それぞれです。是非、素敵なスタディ・バディを見つけてそれぞれの目標を達成してほしいと思います。

Student Association(学生会)主催のThe End of Year PartyにてJちゃんと

天ヶ瀬 有美 / Yumi Amagase

日本の大学で経済学を学び、金融業界で働いた後、2012年にオーストラリアへ渡りました。ワーキングホリデーで大自然の中での仕事を経験し、「やりたいことは全部やる」をモットーに過ごした1年間は、私の人生観を大きく変えました。

その後、IELTS6.5を取得し、**サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)**を卒業。現在は、会計業務に携わっています。

「英語で学ぶのは難しそう」と躊躇しているあなたも大丈夫。私も同じ不安を感じていました。英語そのものよりも、英語“で”考え、英語“で”問題を解決することの難しさは、経験した人にしかわかりません。

だからこそ、あなたの「やってみたい!」という気持ちを、全力で応援します。”Where there is a will, there is a way”!!