先日、カップケーキ・デイ(Cupcake Day)というイベントに行ってきました。
カップケーキ・デイとは…
RSPCA (Royal Societies for the Prevention of cruelty to Animals: 王立動物虐待防止協会) のチャリティイベントです。主催者として登録すればコミュニティ単位でも会社でも学校でも開催できます。カップケーキを焼いて、寄付してくれた方へお渡しするというもの。その寄付金はすべて、リハビリ・飼い主探し・ケア・虐待者から保護するための活動など保護動物(犬や猫)のために使われます。
私がでかけたセントラルマーケットのイベントでは、先日のブログにも書いたMasterchefという料理コンペティション番組でベスト8まで残った女性がデモストレーションを行っており、その横にカラフルなカップケーキが並んでいました。ちなみに南アフリカで育った彼女も小さい頃からペットと過ごしており、現在は猫を買っているそうです。
私も微力ながら募金をして、カップケーキをいただきました。
このカップケーキが入っている箱、中身を食べた後は募金箱として使える仕掛けになっています。
さて、動物愛護の国オーストラリアでは、動物を飼う際には厳しいルールがあります(法律は州によって異なります)。例えば、アデレードがある南オーストラリア州では- 生まれてから3ヶ月以内に登録を行い、マイクロチップを埋めること
- 生まれてから6ヶ月以内に避妊手術を行うこと
- ブリーダーは必ず登録すること
犬や猫が不要に増加して不法投棄されたり虐待を受けたりするのを防ぐためにこのようなルールが定められており、野良犬や野良猫を見ることはまずありません。よく街で見かけるのは、飼い主さんと一緒にランニングしたり、広い公園内を楽しそうに走り回っている姿。クラフト・マーケットやカフェ(席によってですが)でも飼い主さんと一緒にのんびりしたり、お客さんや店員さんの人気者になって嬉しそうにしっぽを振ったりしていてなんだかほっこりすることが多いです。ただ残念なことに、様々な事情で保護されている犬や猫はまだまだいるようです。
また、南オーストラリア州のRSPCAでは、母犬や子犬が劣悪な環境に置かれている「パピー・ファクトリー(子犬生産工場)」をなくすために、犬を飼う場合は保護犬から選んだり、きちんと登録して母犬や子犬を大切に扱っているブリーダーから選ぶことなどを推奨しています。
カップケーキ・デイのようなチャリティ・イベントは各地で結構頻繁に開かれているので気軽に参加することができます。オーストラリアはこのように動物愛護への関心が強い国なので、留学が動物やペットについて考えるきっかけになるかもしれませんね。