ANZAC DAYの恒例行事・Two-up

4月25日はANZAC DAY(アンザック・デイ)といって、戦争で国のために戦った方に向けて感謝・追悼の思いを馳せるための記念日です。昨年、ブリスベン支店のめいさんがブログで詳しく紹介してくれています。

ANZAC DAYって何の日?

通常であればゴールドコーストでも明け方のcommemorative serviceや日中のパレードなどが行われ、大勢の人が集まるのですが、今年はコロナウイルスの影響でそれもできなくなってしまいました。

その代わり朝6時からテレビ/オンラインでServiceが配信され、私たちは自宅のリビング、バルコニー、ドライブウェイなどから参加をしてください。という形になっています。すべて中止という形にせず、オンラインでもみんなが参加できるようにするというのはとっても良いですね☆

さて、明け方のサービスやパレード以外にANZAC DAYの恒例行事として、TWO-UP(トゥーアップ)というものがあります。これは、1年でANZAC DAYの1日だけ開催することが許されている、特別なゲームです。
木のスティックにコインを乗せフリップをして、表と裏のどちらが出るか?というのを賭けるもの。どのようなものか気になる方は「TWO-UP」「Game」でインターネット検索してみてくださいね。とてもシンプルですが、戦時中には数少ない娯楽として、兵士たちが楽しんでいたゲームなんだそうです。

お金を賭けることになるため普段はギャンブル法によって禁止されているのですが、1年に1回だけ、許されているというわけですね。

我が家ではオージー夫が彼の父と毎年TWO-UPに行っており、私も何度か足を運びました。もちろん今年は中止になってしまったのですが・・・数年前に撮った写真が残っていたのでご紹介します。

場所は、各地のRSL club(Returned services leagueといって、戦争から帰ってきた兵士をサポートする団体が運営する場所)で行われます。毎年、かなり混雑しています・・!!
このように床に丸いロープが2重になっていて、外枠の中にお金を置いて行きます。

私が面白いな〜と思ったのは、お金を賭けるのはその辺にいる他人同士で行うということ。「私は表に賭けたいんだけど、裏に賭けたい人いますか〜?」と周りに聞いて相手を見つけます。お互いに賭ける金額を聞いて、そのお金を床に置くのです。フレンドリーなオージーらしい仕組みです。

こちら、コインフリップの様子です!

ライブでもやっているのか?!と思うくらいの盛り上がりですね・・・。

また、ゲームの間にはベテラン(元兵士の人)をサポートするためのドネーションも行われます。オーストラリア国旗の中にお金を投げていきます。


TWO-UPを行うことでドネーションを集めることも出来ますし、RSLに人が集まることで飲み物や食べ物をが売れるので売り上げに繋がる→ベテランのサポートすることにもなります。

このような楽しい方法を使いながらサポートをするというのが、オーストラリアらしくてとってもいいなと思うのです。
戦争から何十年・何百年経ってもこのようなサービスを設け、今の平和に感謝するとともに「2度と繰り返してはいけない」というリマインダーをするのはとても大切なことですね。

来年の今頃には事態が良くなって、留学生にもANZAC DAYをしっかり経験してもらえるとよいなと思っています。

関川 祐利弥 / Yuriya Sekikawa

【育休中/2024年12月ごろ復帰予定です】豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I094)。ゴールドコースト在住。北海道出身。中高時代、海外の学園ドラマの影響を受け「私もあんな生活がしてみたい!」と16歳でアメリカへ交換留学。ところが現実は理想とは異なり、公共交通機関一切なしのド田舎でのサバイバル生活。1年後、人として、また体型もひと回り成長して帰国。その後、日本の大学を卒業。人材コンサルティング会社勤務を経て、留学業界へ転職。…をしたつもりが、勤務支店が本社に吸収され職を失う。しかしピンチの時には、過去の留学で培ったサバイバル精神が役立つもの。「これは、もう1度海外へ行けということか!」とポジティブ思考で南国オーストラリアへ。現在は、ビーチから徒歩3分のゴールドコーストオフィスで留学カウンセリングと現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する