現在真夏のブリスベンの日の入りは夜19時前。明るい時間が長いです。
先週行われた3日間のロックダウン中も新規感染者は0名だったので、その後規制は緩和となっています。今日も平和なブリスベンです。
さて、今日はそんなブリスベンでの10ヶ月の語学留学で、英語力がメキメキ上がったお客様、拓実さんのお話。
英語力試験のIELTSのスコアで言うと、スピーキング4.5程だったのが‥なんと7.0まで飛躍的にアップ!もう少しわかりやすく言えば、片言英語だったのが、上級英語に。現地大学の講義も受けられる程のレベルです。日常会話はなんなく話せるようになりました。
いやいや、百聞は一見にしかず。見てみるのが一番ですね。実際の拓実さんのこの10ヶ月の変化を1分半で見てみましょう!
同じ質問、「自己紹介をしてください」に対する答えです。
な、なんと!!
留学前は”タイム!”が出てしまうほど、言葉が出てこなかったけれど、今では流暢さ、発音、語彙力、文章の長さ…どれを取っても全然違いますよね。やっぱり現地で英語漬けになって勉強することって大事だ!と改めて実感しました。
IELTSのスコアは、0.5上げるのに約3ヶ月かかると言われています。なのでこれだけのスコアアップには、一生懸命勉強して12〜14ヶ月程かかるでしょう。しかし10ヶ月でどのようにこんなにスコアを上げることができたのでしょうか。
拓実さんにその秘訣を聞いてみると、おもしろエピソードがたくさん出てきました!!
①ローカルギャラリーに通い詰めてる
ブリスベンシティど真ん中、アンザックスクエアにあるAnzac Legacy Galleryは誰もが無料で入館できるギャラリーで、館内では世界大戦前後のオーストラリアやブリスベンの歴史を紹介しています。▶Anzac Legacy Gallery
拓実さんが初めてこのギャラリーに来たのは、友達とたまたま入ったのがきっかけ。その際オーストラリアの目線から見る歴史が日本とはまた違い面白く、またゆっくり後日一人で改めて行くことにしました。
再度訪れたとき、学芸員さんがとっても親身に丁寧に解説をしてくれました。混雑していないギャラリーなので学芸員さんも時間がありそう。その時拓実さんが思ったこと、それは…
「これは‥しゃべれる!!!」
そう、ネイティブスピーカーの英語を聞く・話す機会を増やせることに気づいたのです。その時はたくさん質問をしながら、1時間半程学芸員さんと話すことができました。
普通はその1回で終わると思うのですが、拓実さんは、
「もう一回!」と、再度訪れ「ここが分からなかったから、もうちょっと教えてくれない?」
などとコミュニケーションの糸口を見つけながら週2程(!)ギャラリーに通うようになりました。そして毎度過ごすは1−2時間。そしてかれこれ3ヶ月以上が経過しています。
「さすがに毎日行ったら変な人って思われるかも知れないから、一応毎回数日は空けるようにしてます。」
と話す拓実さんに、つい笑ってしまいました。
「さすがにギャラリーでそんな頻度で話しかけてくる人っていなさそうだもんね‥。変な人って思われなかったの?」
「既に所属している5人の学芸員さんは全員僕のこと知っています。オーストラリアの人たちって本当に優しいので、ウェルカムしてくれました。逆にしばらく行かない時期があったのですが、その時は”コロナにかかったんじゃないか”とか心配してくれていました。」
オーストラリア人は本当に優しくてオープンな人が多いよね〜と二人でうなずきます。
「嬉しかったことがあって‥」と顔をほころばせて教えてくれたのは、拓実さんの英語をずっと聞いていた学芸員さんが「タクの英語、すごく変わったね」と褒めてくれたエピソード。ただ上達してるだけじゃなく”どんどんオージーイングリッシュになってる”と言ってくれたそうです。
「現地で学ぶことってこういうことかなって思いました。英語できる人は色々努力してる。ただ普通にすごしているだけじゃ英語って伸びないことも分かっているから、自分から進んでやっていかなきゃダメだなって思ったんです。」
②得意・好きなことを活かす
拓実さんは6歳の頃からずっと野球少年でした。高校まで部活動にのめり込み集中して野球をしてきました。拓実さんが通学しているのは、しっかりした担任制が魅力の、インパクトイングリッシュカレッジ。IELTS試験対策コース時に担任をしてくれていたアリソン先生が、拓実さんが野球が大好きなのを知って、「ローカル野球チームのサイトから、直接連絡取ってみたら?」とアドバイスとサイトのURLをくれました。
拓実さんはプレイヤーだったので、コーチの経験はなかったのですが、さっそくそのサイトより家から近いローカルチームに情熱とともにメールを送ってみました。
"…日本で15年の野球経験があります!自身のスキルと知識をシェアすべくコーチングのボランティアをしたいと思っています。…"
※ちゃんとしたメールライティングができるようになってるのも素晴らしい!!
しばらくすると、是非話がしてみたいと先方より返信が。直接話をした後、なんと中学生チームと高校生チーム、2つのチームのコーチに週3回入ることに!
「ローカルの中高生かぁ‥!すごい!!みんなが話す英語ってどんな感じ?」
「本当に早いし、スラングも多いので "!?”ってなることもあります。でも、話すときは少しペースを抑えてもらったり工夫もしながら話していたらだんだん慣れてきました。中には日本語を第二言語で勉強している子もいたりして、ランゲージエクスチェンジしたりするのも楽しいです。」
「みんなに囲まれて最初緊張はしなかった?」
「しましたよ!!めっちゃしました。でも最初みんなの前でボールを打つデモをしたときに、しっかり打てて。それから一気に打ち解けました。みんな話かけてきてくれて、いっぱい質問してくれて。やっぱりみんな野球が好きだから。」
スポーツって良いよね〜と二人でうなずきます。共通の”好き”や非言語でのコミュニケーションって、人と人をぐっと強くつなげる気がします。
「やったことないことって、最初はやっぱりこわいけど、やってみちゃえば楽しいです。」と話してくれる拓実さんの表情は、明らかに留学前よりもりりしくなっていました。
③語学学校の環境と仲間との出会い
現在拓実さんはオージー家族とシェアハウスをしながら、他にもホームレスの方たちにコーヒーやサンドイッチを提供するボランティアを掛け持ちしています。コミュニケーションはもちろん、気づきも多い職場だとか。ローカルの環境にどんどん入っていっていて、すごい行動力!!と思いきや、拓実さんは元々”内気なタイプ”だったそうです。
「この留学期間中に一番変わったのは自分の性格です。今まで自分から前に出ていくなんてことはあんまりしてこなかったし、行動に移すのも遅いタイプでした。でも留学して学校や外で色んな出逢いや経験をしていく中で、言葉にもだんだん自信がついて、自分からどんどん外に出られるようになりました。」
こうやって積極的になれるまでに拓実さんも英語に伸び悩むスランプがあったり、現地生活での大変さやトラブルも経験しました。
「シェアハウスでトラブルがあった時期があって、その時期に結構落ち込んで悩んでいました。でもそのときに、語学学校で出会った、兄さんのように慕っている仲間に、
”悩んでいるんだったら何かやってみたら?もっと大人になってから、行動力ってすごく必要になるから、今身につけておくのは良いことだと思う”
と言われたのが心に刺さりました。考えてるだけじゃなくて、ちゃんと行動しなきゃだめだってその時すごく思って、それから自分がやってみたいと思っていたボランティアに勇気を持ってアプライしたり動くことができるようになりました。」
拓実さんのお兄さん的存在である隼土さんもめちゃくちゃ行動派!おもしろ経験されてます。
▶発信してると、予測不能の面白いことが起こるかもしれない
2人が通っている語学学校、インパクトイングリッシュカレッジはオーストラリアで一番と言っていいほど母国語禁止制度が厳しい語学学校です。でも、その厳しさを知って入学している学生さんたちのみが各国から通学しているので、英語力向上において意識が高い仲間に出逢えます。
同国籍の2人の会話は学校内はもちろん、外でも英語だそうです。さすが!!
英語力を上げるには一人ではなかなかできません。だからこそ切磋琢磨する仲間や学校環境もとっても大事だと思いました。良い出逢いで受けた影響は大きかったようですね。
2人は今ケンブリッジ検定試験コースにて、3月のFCE試験に向け猛勉強中!留学期間最後の時期、心ゆくまま英語力ブラッシュアップしてほしいです。
拓実さんには自分の行動次第で、英語力向上できる工夫がいっぱいあることを改めて教えてもらいました。
”最初は怖いけどやり始めたら楽しくなる”
は本当にそのとおりだと思います。
あなたも現地でチャレンジしたいことを是非考えてみてくださいね。それはきっと実現できますし、あなたの英語力に磨きをかけてくれたり、新しい景色を見せてくれるに違いありません。