今も都市開発が進むシドニー。街としても低所得者層が多く治安の悪かった地域を整えたり、インナーウエスト(西の内陸部)にあるパラマタを第3の都市として発展させるなどより広範囲で発展させ、それぞれの地域を交通網でつなぐ都市開発を続けています。2024年8月にはメトロも開通したり、2026年12月の開港を目指す西シドニー空港の建設が進められていたりもしてます。
ライトレールとマーティンプレイス
そんなシドニーの都市開発のうち、2019年12月に開通したのが、市内中心部を南北に走るシドニーで2本目のライトレール。ジョージ・ストリートに列をなしていたバス渋滞緩和に大きく貢献しました。
実はこのライトレール、便利になっただけではないのです。ジョージ・ストリートをトラム専用道路にしたことで、街の景観が戻ってきました。
弊社シドニーオフィス近く、ビジネス街の中心にある憩いの場マーティン・プレイス。ライトレールが走るジョージ・ストリートの角に立つのが歴史的建造物のひとつであるかつての中央郵便局(GPO: General Post Office)。外壁には様々な彫刻が施されています。


かつての工場地帯にあるコーヒーファクトリー
【Central】駅から車で10分ほどのところにあるサウス・イヴリー。かつては蒸気機関車の工場を中心に栄えた工業地帯でした。この街も今、新しいイノベーション・ディストリクトとして生まれ変わろうとしています。オーストラリアのメガバンクの1つコモンウェルス銀行がシドニーの拠点を集約させたり、周囲にはお洒落なカフェやレストランが次々とオープンしています。
その1つが【The Grounds Coffee Factory】。そのフォトジェニックな内装で人気を集めるカフェ【The Grounds of Alexandria】の姉妹店です。もともとあった工場をリノベーションしているため、外観は昔のまま。天井は高く、カフェエリアの奥にある大きな焙煎機は圧巻です。



そんな都市開発に興味がある方は、『西シドニー大学で学ぶ「都市計画・まちづくり」』も読んでみてくださいね。