感謝の気持ちを思い出させてくれたエッセイ

こんにちは!東京オフィス、Yumiです。

私は留学中や留学を終えた皆さんが寄稿してくれる体験談を読むのが好きです。弊社の体験談は進学の参考に読んでくれている方が多いのかなと思いますが、すでに大学院を卒業している私にとってはエッセイを読んでいる感覚です。

「わかるわかる」と共感したり、「すごいなぁ」と感心したり。自分ができなかったことを追体験するときもありますし、全く触れてこなかった分野の学生の体験談を読むときは「そんな世界もあるんだ」「この分野ってそういうことを学んで、こういう仕事につながっているんだ」「この内容、もう少し知りたい」とか好奇心を刺激されることもあります。




そんな私が最近手に取ったのは、ネットニュースで話題になっていて気になっていた留学記『赤と青のガウン オックスフォード留学記』(彬子女王 / PHP文庫)。
私の卒業式。ガウンは黒にひまわり色(と公式に書かれている:) )のフード。

10年以上前に書かれたものですが、「日本美術史」というこれまで触れてこなかった分野だったり、大英博物館の裏側の話だったりはとても興味深く、また、リアルプリンセスのエッセイなので、私の身には到底起こり得ない出来事も読んでいて面白かったです。

一方、海外生活や留学生活あるあるは、場所や学位は違えど共感しかなかったです。

一番共感した・・というか気づかされたのは、帰国後にこのエッセイが発表された後、身近な人に「留学中こんなに苦労されているとは存じませんでした。」と言われたというシーン。

時間が経てば何とでも話せます。私自身、大学院留学中周りの環境には恵まれていた方だと思いますが、それでも苦しいことはたくさんありました。思ったように課題で点数が取れなかった科目の試験前は本当に追い込まれていました。グループワークで他のメンバーと上手くいかないときは爆発しそうでした。これまで語学留学などで海外に長期滞在する機会はありましたが、生まれて始めてホームシックというものも経験しました。

そんな時、「遠くにいる家族に心配かけたくない」「自分で言い出した留学なのに弱音なんか吐けない」・・無意識なそんな思いから、苦しい心の内を押し込めたのは自分なのに、勝手に「誰もわかってくれない」とただただ目の前の問題と向き合っていたこともありました。

伝えたら心配してくれる人はきっとたくさんいたはず。そんな人たちの存在に改めて「ありがとう」と思わせてくれたエッセイでした。




弊社に寄稿いただく体験談の中にも留学中の苦労について書いていただいていることはあります。でも、その辛さよりも自身の成長を感じて嬉しそうな姿が伝わってくるのは、「苦労や辛さを達成感が超えたから」「苦労話よりももっとしたい話がたくさんあるから」だと私は思っています。

それぞれの体験をそれぞれの視点で綴った体験談。今回ご紹介した『赤と青のガウン オックスフォード留学記』とあわせてぜひ読んでみてください。これから留学を予定している方はもちろん参考になると思いますし、卒業生の方も懐かしかったり、その時の気持ちを思い出したり・・いろいろな発見があると思います。

専門学校・大学の体験談:https://www.aswho.com/taikendan

語学留学・ワーキングホリデーの体験談:https://www.wavenetwork.com.au/company/members.html

天ヶ瀬 有美 / Yumi Amagase

会計業務などを担当しています。

日本の大学で経済学部を卒業後、金融関係の会社での勤務を経て、2012年にワーキングホリデーで渡豪。「1年しかないなら、やりたいことは全部やる!」を目標に、大自然の中でのローカルの仕事などを経験。翌年、就職活動で英語力を証明するためのIELTSを学びに語学学校へ入学し、卒業時にIELTS6.5を取得。もっと学びたいと、サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)へ進学。2015年11月に同大学を卒業し、現職。

趣味は旅行、散歩、カフェ巡り。これまでに20カ国を訪問。オーストラリアでもたくさんの都市に出かけました。オーストラリアで出会ったコーヒーも大好きです。