大学で払っている「SSAF」、実はこんなところに使われています

シドニー工科大学(UTS)のキャンパス
オーストラリアの大学に進学すると、学費とは別に請求される「SSAF」。

Student Services and Amenities Feeの略で、学生生活を支えるために使われる費用です。

オーストラリアで制度として定められており、2026年の費用はフルタイムの学生で年間最大A$373。

SSAFは日本語では「大学施設利用料」などと訳されることもありますが、実際には施設だけでなく、食事やスポーツ、クラブ活動、健康・Wellbeing、キャリア、住居探しなど、学生生活に関わるさまざまなサポートにも使われています。

では、実際の大学ではどう活用されているのでしょうか。

Australian Government「Student Services and Amenities Fee (SSAF) and SA-HELP」


SSAFの使い道を見てみると


その一つが「食」です。

例えばシドニー工科大学(UTS)では、学期中に「Bluebird Brekkie」で朝食を、「Night-Owl Noodles」では夕方に温かい食事を、学生に無料で提供しています。

授業や課題などで日々忙しい大学生にとって、キャンパスで食事がとれるのは嬉しいですよね。こうした食事は、合わせて週4,000食以上になるそうです。

さらに「Bluebird Pantry」というサービスもあり、こちらでは食料品やシャンプーといった日用雑貨などを毎週5点まで無料で受け取ることができます。

UTS「5 hidden gems for new students」
UTS Instagram「Did someone say FREE FOOD?」


SSAFの使い道には、学生の声も

ウーロンゴン大学(UOW)の無料ミールパック
そしてSSAFについて興味深いのが、その使い道を考える際に、学生の意見も取り入れられていることです。

例えばウーロンゴン大学(UOW)では毎年、学生を対象にSSAFについてのアンケートを実施しています。

2026年には2,649人が回答。「SSAFをどんなサービスに使ってほしいか」という質問で多かったのは、

1位 食事の提供
2位 就職・キャリア支援
3位 健康・Wellbeing


でした。

このアンケート結果は、翌年のSSAFの使い道にも反映されます。大学側だけで決めるのではなく、学生が「自分たちに必要なもの」を伝え、その声が実際のサポートにつながっていくというのも、いい仕組みですよね。

UOW「SSAF consultation」
UOW Instagram「Do you know what your SSAF is spent on?」

普段はあまり意識することのないSSAFですが、実は学生生活のいろいろなところにつながっている費用なんですね。

大越 麻結 / Mayu Okoshi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G175)。高校2年の時に、ノースシドニーのカソリック系女子校へ2週間の短期留学。当時、Appleという単語すら聞き取れなかった私を温かく迎えてくれたホストファミリーとの出会いを通じ、またオーストラリアへ来る事を心に決める。その後、アパレル業界勤務、実家家業を経て、2002年ワーキングホリデービザで渡豪。1年の滞在が終わりに近づく頃、何かを得てから帰国したいと考え、専門学校へ進学。Diploma of Public Relationsを修了する。留学業界との出会いはワーホリ時代に遡る。その後、英語学校スタッフとしての勤務、オーストラリア留学センターシドニーオフィスで12年の勤務を経て東京オフィスへ異動。2021年から再びシドニーオフィス勤務。このカウンセラーに質問する