海洋生物好きな方にお勧め・シーワールド!

ゴールドコーストは、9月末にコロナウイルスの感染者・治療者共にゼロとなり、COVID FREE CITY(コロナゼロシティ)となりました。
今までもSocial Distanceに気をつけながらショッピングセンターやビーチなどには行っていましたが、コロナフリーということで、ゴールドコーストの最も有名な観光名所の1つ、シーワールドに行ってきました。

シーワールドは水族館のように海洋生物の展示もありますが、乗り物やショーなども盛り沢山のエンターテイメント施設です。またテーマパークの横にはホテルも隣接しており、地元の人だけではなく毎年国内外からの観光客で賑わう場所です。
今年は新型コロナウイルスの影響で一時休館をしていましたが、現在は政府の規定に従いながら営業を再開しています。チケットや園案内は全て携帯アプリにしてペーパーレスになり、入園する時には必ず名前・住所・連絡先を残します。

3連休、かつ現地校の春休みも被っていたので物凄い混んでいることを覚悟していたのですが、そんなことは全然ありませんでした。乗り物も最高で10分待ちくらいでしたし、SHOWも前の方で見ることができました!

オーストラリアは動物園でもそうですが、飼育動物に与えられるスペースがとっても大きく、自由にのびのび生活しています。
ウミガメやサメの水槽も大きすぎて、一回見たらしばらく姿が見えなくなってしまうくらいです。でも、そのくらい「人間」ではなく「動物」にフォーカスした園作りをしていることろがオーストラリアらしくて好きです。
せっかく大きなプールがあるのに、固まって日向ぼっこしているのが可愛い・・・
イルカセクションには、なぜかお客さんが私たち以外誰もいなかったのですが、広いプールなのにずっと私たちの前で遊んでました♡人間大好きなんですねぇ。

動物も可愛いしSHOWも面白いので小さな子供から大人まで楽しめるシーワールドなのですが、私個人としては「海洋学」や「海洋生物学」に興味のある方にもぜひ訪れて欲しい施設です。

というのもシーワールドはエンターテイメント施設としてだけではなく、Seaworld Research and Rescue Foundationという、海洋生物の救助や研究をする機関という側面も持っています。

<海洋生物のレスキュー・リハビリ・リリース>
ゴールドコーストは海岸に面している街なので、傷ついた海洋生物を保護する機会が多いエリアでもあります。漁のネットに絡まって動けなくなったクジラやウミガメ・サメに襲われたイルカ・プラスチックを食べてしまった海鳥など・・・
シーワールドでは24時間・365日いつでも出動できるレスキューチームがあり、海洋生物の救助・治療リハビリ・そして野生に還す活動を行っています。

実際にゴールドコーストに住んでいると、「今ゴールドコーストのビーチ沖でクジラがシャークネット(サメが海水浴エリアに入ってこないようにするための予防ネット)に引っかかってシーワールドレスキューチームが出動中」というニュースは珍しくありません・・・ABC Newsで動画を公開していたので、ぜひ見てみてください!

赤ちゃんクジラのレスキューですが、近くにママクジラがずっと付き添っていますね・・・

<海洋生物のリサーチ>
シーワールドでは多くの海洋動物を飼育をしながらリサーチ活動も行っており、数多くのプロジェクト進行・論文発表が行われています。どのようなリサーチが行われているか興味のある方は、こちらからご覧いただけます。

またシーワールドと外部機関との共同リサーチもありますが、特に強いリサーチパートナーのひとつが、ゴールドコーストにあるグリフィス大学です。

現在シーワールドにはJellyfish(クラゲ)の展示館があるのですが、こちらはグリフィス大学のGriffith Sea Jellies Research Laboratory(クラゲの研究所)も兼ねています。

1階にはクラゲが美しくライトアップして展示されてます。これは、アシカのBirri Jrくんのクラゲ館訪問の様子。可愛すぎてクラゲに目が行きませんねw 


そして2階はリサーチ施設が一般公開されています。
色々な種類のクラゲ
さて、クラゲの主食はなんでしょうか?

また地元のサーフライフセービングクラブともコラボして、海に入る時の注意点なども展示してありました。

シーワールドというとアメリカのドキュメンタリーなどの影響もあり、あまりイメージを持たれない方もいるかも知れません。(気になる方は調べてみてください)
ただゴールドコーストにあるシーワールドに関しては、あくまでも「動物ファースト」で、来場者にもエンターテイメントだけではなく、動物の生態や環境問題についてもメッセージとして強く伝えています。

例えばアシカSHOWでは会場内にゴミの形をしたおもちゃが散らばっており、アシカがSHOWの間に用意されたゴミ箱に入れていました。またシーワールドではプラスチックストローやカップも一切使いません。
一番メインのイルカSHOWの時にも、私たち人間が野生の海洋動物を守ためのメッセージが伝えられました。

また今回は誕生日プレゼントとしていただいたイルカとの触れ合い体験をしてきたのですが、私が一緒に写真を撮らせてもらったイルカはサメに襲われて瀕死状態だったところを、シーワールドのレスキューチームに保護された子でした。(顔はほぼスッピンなので隠させていただきます)
写真では見えませんが、背中に今でも大きな傷が残っていました・・・・
担当してくれたドルフィントレーナーさんによると、保護当時まだ6ヶ月で野生で生き抜くために大切なことを親から教わる前に保護されて人間に育てられたので、残念ながら野生に戻すことができなかったそうです。
(ちなみに、トレーナーの中には日本人の方もいました!最近観光客が来ていないので、久しぶりに日本語話せて嬉しいですとおっしゃっていました)

ただ、シーワールドレスキューの一番のゴールは一貫して"野生に戻す!!!"ということで、レスキューをした動物を1頭でも多く野生に還すことができるよう日々取り組んでいるとのことでした。

ゴールドコーストで生活をしている人たちにとって、海洋生物との関わりは日常的。
私の夫もゴールドコーストで生まれ育ってますが、サーフィン中にイルカと出会ったり(一瞬サメと見分けがつかずものすごく焦るそうですが)、海沿いに住んでた時は野生ペリカンがキッチンにある魚を狙って家の中まで入って来たりしたそうですw 

オーストラリアには海洋学が勉強できる大学が複数ありますが、それぞれ特徴があります。ゴールドコーストのグリフィス大学に関しては、海が近いこと・日常生活で野生の海洋生物を目にすることができること・シーワールドのような充実した施設がある点が魅力ですね。

もしゴールドコーストで海洋学を学ばれる方がいたら、ぜひ年パスを購入をお勧めします。シーワールドは他のテーマパーク(ムービーワールド、ウェットインワイルド)などと同系列で、年パス持っていれば1年間系列のテーマパークにも行き放題なんですが、なんとたったの$230!安くないですか・・・年パス買って毎週シーワールド通って、海洋生物オタクになっちゃいましょう。

関川 祐利弥 / Yuriya Sekikawa

豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I094)。ゴールドコースト在住。北海道出身。中高時代、海外の学園ドラマの影響を受け「私もあんな生活がしてみたい!」と16歳でアメリカへ交換留学。ところが現実は理想とは異なり、公共交通機関一切なしのド田舎でのサバイバル生活。1年後、人として、また体型もひと回り成長して帰国。その後、日本の大学を卒業。人材コンサルティング会社勤務を経て、留学業界へ転職。…をしたつもりが、勤務支店が本社に吸収され職を失う。しかしピンチの時には、過去の留学で培ったサバイバル精神が役立つもの。「これは、もう1度海外へ行けということか!」とポジティブ思考で南国オーストラリアへ。現在は、ビーチから徒歩3分のゴールドコーストオフィスで留学カウンセリングと現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する