ゴミの分別 ~黄赤緑のゴミ箱の使い分け (ブリスベン編)~

オーストラリアに長く住んでいる人の中にも、いまだに間違ったゴミの分別をしている人は少なくないのでないでしょうか。

日本では家庭から出るゴミの分別は大きく分けて【可燃】【不燃】【リサイクル】の3つですが、オーストラリアの家庭ゴミの分別は 【リサイクル出来るゴミ】 【リサイクル出来ないゴミ】 【植物】 の3種類に分けられます。

つまり、日本のように燃えるか燃えないかで分別するのではなく、リサイクル出来るか出来ないかで分別するのです!

国が違えばゴミの分別も違うオーストラリア。海外からやってきた私たちはその国のゴミの分別事情をきちんと理解して生活しなけばなりません。

しかし、2015年6月末時点での調査結果で28.2%の居住者が海外生まれのオーストラリア。ゴミの分別を知らない居住者が増えているせいか、ブリスベンシティカウンシルによると、毎週ブリスベンの家庭から出るおよそ28%ものゴミが【リサイクル出来る】にも関わらず間違ったゴミ箱(一般ごみ)へ捨てられているそうです・・・。

まず、ゴミ箱の見分け方は簡単。豪内の州と都市によって若干ゴミ箱の色が異なるケースもありますが、ブリスベンの場合はゴミ箱は3色。【リサイクル出来るゴミ - Recycling】は → Yellow bin 黄色いフタのゴミ箱へ、【リサイクル出来ないゴミ - General Waste/Garbage】は → Red bin 赤いフタのゴミ箱へ、【庭から出たゴミ(葉っぱ、木、花、植物など)】は → Green bin 緑のフタのゴミ箱へ。

具体的なゴミの分別はコチラです↓

◆黄色いゴミ箱~リサイクル出来るゴミ~
●とにかくすべての紙類!
新聞、雑誌、本、パンフレット、用紙、ボール紙・厚紙(シリアルの箱など)、トレレットペーパーの芯、封筒、ティッシュ箱、ダンボール(ビールケースなど)、ハガキ(ポストカード、グリーティングカードなど)、名刺、卵の容器、牛乳パック、ジュースパック、(汚れてない)ピザボックス、包み紙、(汚れてない)紙皿・・・など

●プラスチック類!
牛乳ボトル、ジュース飲料ボトル、ボトル・ペットボトル等のフタ、テイクアウェイ(お持ち帰り用)のプラスチック容器、シャンプー・コンディショナー容器、洗濯洗剤ボトル&箱、ソースボトル(ケチャップやドレッシングなどのボトル)、植木鉢、アイスクリーム容器、ヨーグルト容器、食材保存容器、(汚れていない)プラスチック皿・・・など

●Glass (瓶・ボトル)!
ワインボトル、ソースボトル、お酒のボトル、ジュース瓶、ジャー、ビール瓶・・・など

●アルミ缶!
食べ物のアルミ缶(果物、トマトソース、スープなど)、(汚れてない)アルミホイル、ジャーのフタ、(空っぽの)エアゾール缶、ペットフードの缶、ジュース缶、ボトルのフタ(便ビールのフタなど)・・・など

※因みにプラスチックバック(ビニール袋)はリサイクル出来ませんので、リサイクルゴミはプラスチックバック(ビニール袋)に入れて捨てないようにしましょう。

◆赤いゴミ箱~リサイクル出来きないゴミ~
上の「リサイクル出来るゴミ」以外のほとんどすべてのゴミはGeneral Waste (一般ゴミ)として赤いゴミ箱へ捨ててください。

例)
食べ残し、生ごみ、服、靴、繊維、発砲スチロールトレイ(肉や魚などがのったトレイ)、陶器(食器など)、(オーブン等で使用する)耐熱ガラス器、プラスチックバック(ビニール袋)、釣り糸、電線、ガラス製品(電球やガラス皿など)、注射器、電池、使用済みオムツ、使用済みティッシュ・テーブルナプキン、ホース・パイプ・チェーン・ロープ、ワイヤーハンガー、おもちゃ、ワックスペーパー(蝋(ロウ)紙)、プチプチ(梱包クッション)、収縮包装、鏡・・・など

◆緑のゴミ箱~草・花・木くずなど~
(あまり使用することはないと思いますが)葉っぱ、木、花、植物など、庭から出たゴミは緑のゴミ箱へ。


こうして見ると、オーストラリアではほとんどの家庭ゴミが【リサイクル出来るゴミ】なのです!
特に紙類。紙類を捨てるときには「汚れてないもの」は黄色いリサイクル箱、汚れているものは赤いゴミ箱、と覚えると簡単ですね。

日本ではペットボトル1つ捨てるにも①ラベルは剥がして可燃ゴミへ、②本体はリサイクルへ、③キャップは回収箱へ(社会貢献事業へ)、と3つに分解して分別していたわたし・・・・・はじめはオーストラリアで紙とプラスチックとガラスと缶を全部同じゴミ箱に入れるのは少し抵抗がありましたが、今はオーストラリア式にゴミを分別するように心がけています。

ゴミを減らしリサイクルを増やすと、それが温室効果ガス排出量の削減、節水・節エネルギー、資源の有効活用、埋め立てゴミ処理場の削減・・・など、地球環境の改善に繋がります。

毎日の小さな心がけが、大きな未来を作ります。みなさんもゴミを捨てるとき、一度「これはリサイクル出来るのかな」と考える習慣をつけて生活してみましょう。

※参考
Brisbane's best recycling guide for households
What can I recycle?

加藤 佳 / Kei Kato

豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 H318)。13歳でオーストラリアに短期留学。その後カナダとアメリカへ留学。アメリカの大学を卒業後、「一度、海外で就労経験を積んでから、自分のキャリアを考えたい」と考え、2007年にオーストラリアへ再渡豪。1年間のオーストラリア留学センター現地オフィス勤務を終え、帰国したタイミングで、同東京オフィスがオープン→そのまま就職。2016年3月、東京オフィスからブリスベンオフィスに転勤。高校生の大学留学や、現役大学生の休学留学(学部留学など)をメインに、留学カウンセリングを担当しています。このカウンセラーに質問する