2026年、新しい年が明けてから早くも2月ですね。
新入生オリエンテーション(O-Week)に向けて準備を進めている学生さんも多い時期です!
そんな時期ですが、今日はとっても大切な「住まい」の賃貸トラブル解消に強い味方の『RentRight SA』 についてご紹介します。
私が担当しているアデレードの留学生のみなさんは、良い大家さん(オーナー)やシェアメイトに恵まれている方も多いみたいで(アデレードの治安の良さと日本人学生の人徳!✨)、これまで大きなトラブルに巻き込まれたという話はほとんど聞いたことはないんですが、留学生活は何が起こるかわかりません。
オーストラリア全体では、「オーナー優位(Landlord's market)」が続いており、留学生が不当な請求や退去トラブルに巻き込まれるケースも事実としてあります。
「備えあれば憂いなし」という言葉があるように、「知ってたら良いよ!」 ということをご案内します。
🏠 オーナー(大家さん)と揉めたかも…?
もしも、借りていた部屋を 退去する時に「掃除したけど ボンド(敷金)を返さないと言われた…」とか、「エアコンが壊れたのに直してくれない…」なんてことが起きたら、どうしますか?
多くの学生さんが真っ先に思い浮かべるのが 「CBS (Consumer and Business Services)」や、ボンドを預けているオンラインシステムの「RBO」だと思います。(SNS でそういうアドバイスをよく見ますけどね・・)
実は… 南オーストラリア州では、CBSは「相談相手」ではないんです(ここ、とっても重要!)
分かりやすく解説してみましょう。
👮♂️ CBS (RBO) の役割
CBSは、公平な「審判」や「金庫番」です。ボンド(お金)を預かったり、法律のルールブックに則ってボンドというお金を預かる(管理している)ところ。
なので、オーナーとのトラブルにおいてテナント側(あなた)が正しい!と味方をしてくれたり、オーナーと戦ってくれたりはしません。あくまで「中立」です。
🦸 RentRight SA の役割
オーナーとのトラブルにおいて、 借り手(テナント)の言い分を聞いて、法律に則って味方をしてくれます!
オーナーへの依頼や苦情について、「こういうメールを返信すればいいよ」と教えてくれる。
「それは法律違反だから払わなくていいよ」とアドバイスしてくれる。
その役割が RentRight SAです。
相談費用:無料 (Free) です!
つまり、困った時に電話すべきなのは、CBS(審判側)ではなく、RentRight SA(テナントの味方) なんです。
ちなみになぜ?無料かというと、南オーストラリア州政府(CBS)がお金を払っているからです。
RentRight SA(運営母体は非営利団体 SYC)は、州政府の消費者商務局(Consumer and Business Services = CBS)から資金提供を受けて運営されています(つまりボンドを預けているところ)。
SA 州政府(CBS)は、家主と借主のトラブルが増えて「裁判(SACAT)がパンク」するのを防ぐために、「トラブルを未然に防ぐ、または早期解決するプロ」としてCBSが資金提供をして RentRight SA が運営され、市民(留学生含む)に無料でアドバイスを提供しています。
基本的に、民間の賃貸住宅(Private Rental)に住むテナントであれば誰でも相談可能ですが、特に「低所得者」や「立場の弱い人(言葉の壁がある留学生も!)」は優先的に支援されうのが嬉しいポイント!
📝 こんな時は『RentRight SA』を思い出してね
知識として知っておくと安心なケースをご紹介します。
■入居中のトラブル「エアコンやシャワーが壊れたのに直してくれない…」
「オーナーに連絡してるのに、もう2週間も無視されてる…😢」
実は、「修理をしてくれない(Repairs and Maintenance)」というのは、ボンドのトラブルと並んで、RentRight SAへの相談件数が最も多いトピックの一つなんだそうです。
「海外だし、安いシェアハウスだし、仕方ないのかな…」なんて諦めていませんか?
何度もオーナーにお願いしているのに動いてくれないときは、RentRight SAに相談しましょう。
オーストラリアの法律では、オーナーには「住居を安全で住める状態に保つ義務」があります。特にシャワーやお湯、真夏のエアコン故障は、生活に関わる問題です。
あまりにもひどい場合は、「オーナーに送る『警告書(Form 2)』の書き方」まで教えてくれるそうです。
口頭やメールで「直して〜」と言っても無視される場合、RentRight SAでは 「Form 2 (Notice to Landlord to Remedy Breach)」という、州政府公認の「警告書」の作成を手伝ってくれます。
これが届くと、オーナー側に法的に記録が残るので、強力なプレッシャーになります。(「〇日以内に直さないと、法的手続き(SACAT)に入るという警告)
英語で文句を言っても伝わらないなども「法律で決まった書類」を一枚送るだけで、今まで無視していたオーナーが急に動いてくれることはよくあります。(いきなり送りつけても駄目なので、そのタイミングなどもRentRight SAで相談に乗ってくれます )
■退去時トラブル:「ボンドから高い掃除代を引くね」と言われたら…
一生懸命掃除をして退去したのに、「プロの業者を入れてないから、$300引いておくね」なんて言われた場合。
実は、契約書に「特約(退去時にプロの業者を入れる。そのレシートを提出など)」がない限り、自分で綺麗に掃除できていればプロを雇う義務がないことも多いんです。(もちろん掃除してても汚かったら駄目よ!)
それらの特約がない限り、RentRight SAは、「(法律や賃貸契約書に則って)これは支払う必要がないよ」という反論メールの書き方を教えてくれます。
■退去時トラブル:ボンドが返ってこない…
オーストラリア全体のシェアハウス事情でいうと、「オーナー側が ボンドを公的機関へ未預入」というケースは、実は日本人留学生(特に個人契約)でよく見受けられます。もちろん、双方合意の上であれば問題になりませんし、むしろ「ちゃんとしたオーナー」と「ちゃんとした滞在者」であれば、ボンドの返金等も素早くできるので、メリットもあります。
しかし、本当は「普通ではありません」。
南オーストラリア州の法律では、大家さんは受け取ったボンドを政府(RBO)に預ける義務があります。
「手渡しで管理してるから大丈夫」というのはダメなんです。
「オーナーに何か言っても取り合ってくれない、、無視されている、、」
「オーナーと揉めてるけど、ボンドを返してもらえない(どこにあるかわからない)」
「RBOの番号(Bond Number)をもらっていない…」
むしろ、そのような「法的にグレー(または完全にクロ)」なケースこそ、RentRight SAに相談すべき案件です。
「ボンドが登録されていない=相談できない」ではありません。
■なぜ?RentRight SA が「ボンド未預入」でも相談に乗ってくれるのか?
理由はシンプルで、「ボンドをRBOに預けないのは、オーナー側の法律違反(Offence)」だからです。
南オーストラリア州の法律では、オーナーはボンドを受け取ってから原則2週間以内(不動産業者は4週間以内などの規定あり)に、CBS(RBO)に預け入れる義務があります。
学生の立場から見れば、オーナーが法律を破っているだけで、学生(テナント)の「住む権利」や「お金を返してもらう権利」が消えるわけではありません。
上記の通り、RentRight SA では、「(オーナー側が)違法かどうかの確認」をしてくれます。さらに、違法だった場合、オーナーに「法律通りボンドを RBOに預けるか、さもなくば返金」と伝えるためのアドバイスや、CBSへの通報(苦情申し立て)の仕方を教えてくれますよ。(苦情申し立ての仕方を教えてもらえるだけでも大違い!です)
むしろ、「法律を守っていないオーナーに対して、どうやって権利を主張するか」を教えてくれるのがRentRight SA の役割です。
自分の契約が法的に守られているのか不安な時も、相談に乗ってくれるみたいなので「自分だけで判断して諦めないこと」。これが一番大切ですよ!🔰
「シェアハウス」特有の落とし穴
ここで一つ、知っておくべき「RentRight SA で 対象外になるかもしれないケース」があります。
RentRight SAが強力にサポートできるのは、その契約が「Residential Tenancies Act(住宅賃貸借法)」または「Rooming House(下宿法)」の対象になる場合です。
■サポートができるケース
・オーナーとは別の家に住んでいる。
・オーナーと同居しているが、住人が3人以上いる(Rooming House扱いになる可能性大)。
■サポートが難しいケース(要注意)
「オーナーの自宅の一室に、学生1人だけで同居(ホームステイに近い形)」の場合。
これは法的に「テナント(借主)」ではなく「Lodger(居候)」とみなされることがあり、法律の保護が弱くなります。
だからと言って、「僕(私)はLodgerだから守ってもらえない…」と勝手に判断して諦めるのが一番ダメです。
RentRight SAは、「あなたの契約が法律で守られるものかどうか?」の判断も含めて相談に乗ってくれます。
🔰 英語が苦手でも大丈夫!
「英語でトラブルの説明なんてできないよ…」と不安になるかもですが、RentRight SAに電話する時、最初に魔法の言葉を唱えましょう。「Japanese interpreter, please(ジャパニーズ・インタープリター・プリーズ)」
電話口にプロの通訳さんが入ってくれます。もちろん通訳料も無料です。
📞 いざという時のために、登録しておこう
今はトラブルなんて無縁の楽しい生活を送っていても、携帯電話の連絡先に「お守り」として登録しておいてくださいね。名前: RentRight SA
電話番号: 1800 060 462
WEB: https://www.syc.net.au/services/housing-homelessness-support/rentright-sa
アデレードは留学生に優しく、住みやすい街です。
アデレードにいる留学生から、オーナーとのトラブル相談はあまり聞きませんが、もし 賃貸契約(シェア契約)で何かあった時に「解決までの道筋を教えてくれるところがある(しかも無料)」と知っているだけでも安心感が違います。
そして、アデレードに留学中で、知り合いやクラスメートで賃貸トラブルに遭遇中の人がいたら「RentRight SAに相談したら、泣き寝入りせずに済むかもよ!」と教えてあげてください。