Red Crossショップをうまく活用しよう


12月もいよいよのこり2週間ほどとなり、日本では大掃除に取り掛かっている方も多いかもしれませんね。

英語圏のオーストラリアでは、年末に大掃除、という習慣はないものの、Spring Cleaning(スプリングクリーニング)と言って、春の初めに大掃除をする習慣があるのです。
私のフラットメイトから、「今日はママの家に言って、庭、家中をSpring Cleaningしてきたのよ!」と言われた時には、面白い表現だな・・
と思ったものです。

Spring Cleaningとは・・・
冬の間に暖房を目的に石炭などを利用したことによって、すすなどで汚れた家を大掃除するという、欧米の習慣である。
暖房に関係することからも判るように、比較的寒い地域において、春に大掃除を行う習慣だったと言うこともできる。
Wikipediaより

最近の私は、大掃除を兼ねてクローゼットの整理をしているのですが、衣類や雑貨類は家の近所のRed Crossのショップへ寄付をしています。

Red Cross、つまり赤十字が母体となった衣類、アクセサリーや雑貨を扱うショップなのですが、地元の人たちによって寄付されたものを販売、そしてまた地元の人たちがお店で購入、そしてその売り上げの一部が地元に役立つようにコミュニティサービスに還元する、という仕組みになっているのです。

年間450トンも埋め立て地に送られてしまう衣類を無くし、4400人もの人たちにボランティア参加の機会を作り、かつ年間3億円にも上る売り上げが、Red Crossのコミュニティサービスのために使われているそうです。
Red Cross is working in communities across Australia.
一人暮らしのお年寄りの方のお宅に電話をして、無事の確認をしたり、家族と子供たちの健康、安全な暮らしのためにお母さんが孤立しないためのサポート、若者の飲酒問題など様々な取り組みがされています。

先日、Red Crossの前を通りかかったときに、オーストラリアの洋服ブランド"COUNTRY ROAD"がRed Corssと協賛しているキャンペーンについて入り口に張り紙がありました。
COUNTRY ROADは大きなショッピングモールには、必ずといっていいほど入っているお店なので、前を通りかかったり、お買い物をされた方も多いと思います。


COUNTRY ROADで購入し、今は着なくなった洋服や、アクセサリー類をRed Crossに寄付をしたらCOUNTRY ROADから10ドルのバウチャー(商品券)がプレゼント!されるというキャンペーンです。

洋服のラベルに「COUNTRY ROAD」と入っていて、リサイクルであってもまだまだ着ることができる状態であれば受け付けてもらえるそうです。
メーカーとして生産・販売するだけではなく、無駄をなくす、環境に役立つための取り組みをしているんですね!

Red Cross X COUTRY ROAD FASHON TRADE


不要になったものを即廃棄、ではなく、「寄付→地元に還元される、かつ環境に優しい」というサイクルがうまく出来上がっていて、もともとは寄付されたものなので、Red Crossショップ店頭の商品は本当にお手ごろ価格なのも嬉しいところです。

地元に根付いていることから、おしゃれな若者が多く住んでいるエリアのショップには、良いものが集まってくるのも見逃せないチェックポイントです!

Red Crossではさまざまなボランティアの参加者も募集しているので、オーストラリアでボランティアをしたい、社会貢献に興味があるというかたはぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
Volunteer Opportunities

オーストラリア全土のRed Crossのショップはこちら
寄付するものがある方、またはショップに行ってみたい方はぜひチェックしてください。

大越 麻結 / Mayu Okoshi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G175)。高校2年の時に、ノースシドニーのカソリック系女子校へ2週間の短期留学。当時、Appleという単語すら聞き取れなかった私を温かく迎えてくれたホストファミリーとの出会いを通じ、またオーストラリアへ来る事を心に決める。その後、アパレル業界勤務、実家家業を経て、2002年ワーキングホリデービザで渡豪。1年の滞在が終わりに近づく頃、何かを得てから帰国したいと考え、専門学校へ進学。Diploma of Public Relationsを修了する。留学業界との出会いはワーホリ時代に遡る。その後、英語学校スタッフとしての勤務、オーストラリア留学センターシドニーオフィスで12年の勤務を経て東京オフィスへ異動。2021年から再びシドニーオフィス勤務。このカウンセラーに質問する