車内でのマナー広告


先月、日本へ帰国していた際に、東急電鉄のマナー広告「電車内のお化粧はみっともない・・・」について大きな話題になっていました。

東急電鉄ウェブサイトマナー向上広告

通勤時間中に、フルメイクをする
リップくらいは塗ることもある
メイクは公衆の場でするなんてありえない!

などなど、テレビで放送されていた街頭インタビューでもいろいろな意見の方がいましたが、車内でのお化粧は、実は日本だけではなくてオーストラリアでも度々見かけます。
私はバス通勤ですが、車内でスッピン状態から始まり、バスを降りる頃にはバッチリお化粧完成!という方、結構多いですよ。

乗り合わせた乗客の人たちは何にも思っていないようです。
まれに、年配の男性などは、揺れる車内の中で器用にマスカラを塗ったりする女性を、じーっっっと見ているということはありますが。。。

お化粧以外では、電車やバスでバーガー、チップス、ピザ、スナック菓子、テイクウェイのカレーを食べてる人たちも!います。
(日本ではさすがに車内で飲食はしないですよね。)
車内には飲食は禁止!とサインがあるので本来これらはやってはいけないのですが、バスの運転手さんも大目に見て何も言わないこともあるのです。

日本ではこの「車内でのお化粧がありか、なしか」が話題になるのに比べると、多民族国家のオーストラリアでは、乗客達の間で相手を差別する発言をしたり、差別に価するような問題行動などトラブルが起こり、乗り合わせたほかの乗客がスマホで撮った画像ととも発覚したときなどには、ニュースで大きく取り上げられています。
車内での差別問題が起こることは稀で日常茶飯事というわけではないですし、基本的には車内で席の譲り合い、などはオーストラリアなどは本当に素晴らしいです。
お年を召した方や、小さい子供を連れている女性、妊娠された方、体の不自由な方などには、周りの人たちが率先して席を譲っています。

2つの異なる国で、人々が注目したり興味を持つ話題、視点も変わりますね。
公共の交通機関は乗り合わせた人たちみんなが気持ち良く利用できるようお互いにマナーを守って利用したいですし、それぞれの国の良いマナーをぜひ取り入れていってほしいなと思います。

大越 麻結 / Mayu Okoshi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G175)。高校2年の時に、ノースシドニーのカソリック系女子校へ2週間の短期留学。当時、Appleという単語すら聞き取れなかった私を温かく迎えてくれたホストファミリーとの出会いを通じ、またオーストラリアへ来る事を心に決める。その後、アパレル業界勤務、実家家業を経て、2002年ワーキングホリデービザで渡豪。1年の滞在が終わりに近づく頃、何かを得てから帰国したいと考え、専門学校へ進学。Diploma of Public Relationsを修了する。留学業界との出会いはワーホリ時代に遡る。その後、英語学校スタッフとしての勤務、オーストラリア留学センターシドニーオフィスで12年の勤務を経て東京オフィスへ異動。2021年から再びシドニーオフィス勤務。このカウンセラーに質問する