パスポート申請・更新に関する注意点(2025年3月以降)

2023年3月から、パスポートの更新についてはマイナンバーカードを利用して、スマホでオンライン申請ができるようになっています。また、2025年3月下旬からは、すべての都道府県旅券事務所で新規申請もマイナンバーカードを利用してオンラインでできるようになり、戸籍謄本も不要になる予定とのこと。便利になるし、発給までの時間も短縮になるんだろうなと思っていたのですが・・

2025年3月24日以降、偽造防止対策強化のために、パスポートは国立印刷局でのみの作成になる見込みです。これまでは都道府県旅券事務所や在外公館で個人情報部分を印字していたため、申請から一週間程度で手元に届いていましたが、パスポートが手元に届くまでにこれまでより長い日数を要するとのこと。一部では、日本国内でも1ヶ月程度かかるとの噂も出ていますが、「これまでより長い日数を要する」としか公表されていないので、現在のところどのくらいの時間がかかるのかはわかりません。ただ、オーストラリア国内で更新する場合は、日本から各大使館・総領事館または領事事務所宛に発送されることになるので、より時間がかかるかもしれません。

外務省からの重要なお知らせ「旅券(パスポート)の利便性向上と偽変造対策強化等の取組について

オーストラリアへの渡航を予定されている方でパスポート未取得の方・残存有効期限が短くなっている方

オーストラリアへ渡航するためには、査証(ビザ)もしくは電子入国許可(ETA)の取得が必須です。これらの申請にもパスポートは必要になります。特に近年、学生ビザの審査は厳しくなっており、これまでよりも発給までに時間がかかるケースも増えています。また、ETAについては、パスポート番号が変更になった場合、再取得が必要です。これらのタイムラインを考慮し、早めにパスポートの申請・更新することをおすすめします。

オーストラリアに留学中でパスポートの残存有効期限が短くなっている方

前述のように、パスポートが手元に届くまでにこれまでより時間を要することになります。アデレードやゴールドコースト、ダーウィンなど日本国大使館や総領事館または領事事務所がなく、数ヶ月に1回の領事出張サービスの利用を予定している場合は、特に計画的に準備することが必要になるでしょう。なお、従来通り書面での手続きも可能ですが、その場合は郵送などの時間も考えておきましょう。

また、パスポートを更新すると、パスポート番号が変わります。パスポート番号は査証(ビザ)にも紐づいているので、移民局へパスポート番号変更の手続きが必要です。この手続きがきちんとされていないと、オーストラリアの出入国時にトラブルになります。特に一時帰国などを予定されている方は、ギリギリになって慌てなくてもいいよう、早めに手続きしておきましょう。

なお、パスポートの更新は、原則残存有効期限が1年未満になったら手続きが可能です。パスポートは日本国外で出身国の国籍と身分を公的に証明する唯一のものです。出入国以外にも、万が一海外でトラブルにあったとき、航空機に乗る際の身分証明などとしても利用することがあります。失くさないのはもちろんですが、忘れずに、そして有効期限内に更新できるよう余裕をもって手続きしましょう。

※この情報は2024年11月15日現在のものです。外務省からの更新情報を合わせてご確認ください。
※パスポートの残存有効期限が1年以上でも、留学期間が現在持っているパスポートの残存有効期限を超えるなど特段の事情がある場合は、更新できる場合があります。その場合は、事前に各都道府県旅券事務所にお問い合わせください。
※オーストラリア留学センターではパスポートの申請・更新のお手伝いやビザについてのご相談は受け付けておりません。パスポートについてご不明の点は各都道府県旅券事務所・日本国大使館・総領事館または領事事務所、ビザについては移民弁護士へご相談ください。

天ヶ瀬 有美 / Yumi Amagase

会計業務などを担当しています。

日本の大学で経済学部を卒業後、金融関係の会社での勤務を経て、2012年にワーキングホリデーで渡豪。「1年しかないなら、やりたいことは全部やる!」を目標に、大自然の中でのローカルの仕事などを経験。翌年、就職活動で英語力を証明するためのIELTSを学びに語学学校へ入学し、卒業時にIELTS6.5を取得。もっと学びたいと、サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)へ進学。2015年11月に同大学を卒業し、現職。

趣味は旅行、散歩、カフェ巡り。これまでに23カ国を訪問。オーストラリアでもたくさんの都市に出かけました。オーストラリアで出会ったコーヒーも大好きです。