Nadineの日

L'ilot Gabriel by H RmaX

昨日、26日はこれからシドニーでの新生活をスタートされる方を対象にした生活オリエンテーションの日でした。
コピーをとるためにお客様からパスポートをお預かりしたところ、表紙の左上に、NADINEと手書きで書かれたシールが貼ってあったんです。
「これ、なんでNADINEってシールが貼ってあるの?」と聞いたところ、以前の留学先でのイングリッシュネームだったそう。

偶然にも私が通っていたオーストラリアの専門学校時代のクラスメートの一人が、同じNadineという名前で、ちょうどまさにこの日、Facebookで「Nadineの誕生日です」とお知らせを受け取っていたところでした。

このことを話したところ、「今日はNadineの日ですね〜」と。

クラスメートだったNadineはモーリシャス出身。過去にフランス領だったということもあり、フレンチアクセントが混ざった英語を話すのが印象的。

アフリカ圏のモーリシャス。
ビーチリゾートとして有名なところですね。
もし、私がオーストラリアに来なかったら、おそらくモーリシャスという国についておおよそは知っていたとしても、その国出身の人と出会い友人関係になることはきっとなかったでしょう。

テスト前に一緒に勉強したり、朝授業が始まる前や放課後にカフェでお茶をしたり、当時付き合っていた彼氏のことで相談を受けたり。
1年半のコース期間の間、一番仲良くなったクラスメートです。

Nadineは私たちが通った専門学校が2校目。1校目の学校ではクラスメートがほとんどがオーストラリア人のローカルという環境だったらしく、彼女のフレンチアクセントの英語をからかわれたことがあったそうです。
でも、そのクラスメートたちに対し、「私は第二言語の英語でこうして同じ授業を受けてるけど、あなたたちは母国語でしょ?私と同じように第二言語でできる?」と切り返したことがあってから、周りの人たちの接し方が変わったと、話してくれたことがありました。
しっかりと自分の意思を表現する彼女の強さに感心したのを今でも覚えています。

学校卒業後、Nadineも私もずっとシドニーに滞在しているものの、なかなか会う機会も減りましたが、Facebookでは繋がっているので、お互いに何かの時には連絡を取っています。

ワーキングホリデーや、留学では、日本にいたら出会うことのなかったであろう人達との出会いの連続です。
帰国する人、オーストラリアに残る人、また他の国へ行く人など人生のプランは色々ですが、その後も長く続く関係が築けたら素敵ですね。

昨日はNadineのことを思い出した1日でした。

大越 麻結 / Mayu Okoshi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G175)。高校2年の時に、ノースシドニーのカソリック系女子校へ2週間の短期留学。当時、Appleという単語すら聞き取れなかった私を温かく迎えてくれたホストファミリーとの出会いを通じ、またオーストラリアへ来る事を心に決める。その後、アパレル業界勤務、実家家業を経て、2002年ワーキングホリデービザで渡豪。1年の滞在が終わりに近づく頃、何かを得てから帰国したいと考え、専門学校へ進学。Diploma of Public Relationsを修了する。留学業界との出会いはワーホリ時代に遡る。その後、英語学校スタッフとしての勤務、オーストラリア留学センターシドニーオフィスで12年の勤務を経て東京オフィスへ異動。2021年から再びシドニーオフィス勤務。このカウンセラーに質問する