中東情勢とオーストラリア留学・ワーホリへの影響と対策 パート2

前回のブログ「中東情勢とオーストラリア留学・ワーホリへの影響と対策」で、オーストラリアの現状をお伝えしましたが、1週間経ち、また色々と動きがありました(特に週末から3月30日月曜日にかけて)。


●New Fuel Security Powers
オーストラリア政府は、国内の燃料供給を安定させるため、政府が追加の燃料や肥料の輸入を保証できる、新しい権限を行使すると発表しました。これにより、民間業者が燃料の追加確保をしやすくなります。

オーストラリアの燃料供給は当面問題なく、現在の燃料不足は買いだめも大きく影響しているとして、冷静な対応を呼びかけています。

●VIC・TASの公共交通機関無料
燃料高や一部地域の不足、生活費高騰を受けて、VIC州政府は4月の1ヶ月間、TASは3ヶ月間、7月1日まで交通機関無料にすると発表をしました。

4月はイースターホリデーもあり子どもたちも2週間のホリデーに入ります。

通常であれば車で旅行したりと、車の利用も多くなりますが、これを機に電車旅行を考える人も出てくるかもしれませんね(すでに車で遠出計画をしていた家庭も多いと思いますが・・・)。

メルボルンの交通機関は、Myki Moneyの場合、平日2時間A$5.7、1日上限A$11.40です(週末や祝日は上限A$8)。この分が節約できるのは、ワーホリや留学生にとっても嬉しいですね。

●National Cabinet招集
現在の状況に対応するため、3月30日にオーストラリアの首相と各州首相が集まるNational Cabinet(国家内閣)を招集しました。

そこで3つの発表がありました。

・ガソリン・ディーゼルの燃料税を半額に
・大型車向けの税金、Heavy-vehicle user chargeを3ヶ月ゼロに
・National Fuel Security Plan(直訳すると、国家燃料安全プラン?)

最初の2つの政策で、物流コスト等が下がるので、品物の値上げは多少抑制されるかもしれません。

そして、National Fuel Security Planは、4つのステージがあります。

1. Plan and prepare (monitoring impacts of global factors)
2. Keeping Australia moving (current settings — fuel supply continues to flow, but there have been some disruptions)
3. Taking targeted action (ensuring fuel goes where needed most and adopting voluntary measures to limit fuel usage)
4. Protecting critical services for all Australians (where action will be required to ensure critical users are protected and the economy is operating).

※ABC News Live Updateをそのまま記載しています。

現在は「2」のKeeping Australia movingです。

より状況が深刻化すれば、「3」の燃料使用を制限し、最も必要な場所に燃料が行き届くようにし、「4」は重要サービスの保護と最も厳しい措置をとることになります。

自宅勤務の義務化や燃料配給については、以前から議論になっていますが、今のところオプションに入っていない、と政府はコメントしています。

ワーホリや留学生の方は、引き続き前回ご案内した1~4を意識していただくともに、2つ追加をします。

●フライトの確認
燃料状況によっては、フライトが予定通り飛ばなかったり変更があったりもするかもしれません。ご利用される航空会社の情報にご注意ください。

国際線はもちろん、オーストラリア内の移動も影響を受ける可能性があります。

到着する方でフライトの変更やキャンセル等があり、到着日時が変わる場合は、担当カウンセラーから案内があった連絡先にご連絡ください。

●情報収集の継続
「ステージ3」に移行すると、通学や仕事への影響が出る可能性があります。何かアップデートがないか、オーストラリア政府の発表やニュースをしっかりと確認してください(前回触れたように、SNSの断片情報や不正確な情報ではなく、必ず一次情報を確認してください)。

また、ステージ2の現在でも、特にリージョナル地域の燃料不足が深刻になっており、都市部でも買いだめにより、ガソリン切れのガソリンスタンとも増えています。今回の対策でどこまで改善するのか、あるいはしないのかはこれから様子を見る必要がありますが、リージョナルへの移動や仕事探しも、現地の情報を必ず確認するようにしてください。

そして、「行けばなんとなりますよ!」と無責任なことを言う留学エージェントにもご注意を。
しっかりと準備をして、ワーホリ・留学生活を充実させてください!

参考ソース
・オーストラリア首相発表"Fuel excise halved for three months"
・オーストラリアエネルギー大臣"Minister for Climate Change and Energy"
・"ABC News Live Update"
Fuel excise slashed, relief for truckies as Australia enters stage two of four-point plan

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する