
なにが他と大きく違うかというと、まずメニュー。提供しているのはブラックコーヒーのみで、種類は常に3種類。豆の種類に合わせてエスプレッソ、フィルター、コールドブリューが選べます。ミルク入りのコーヒー(ラテなど)が主流のオーストラリアにおいて、これはちょっと特殊。
次に、豆の種類。置いている豆は大量生産されていないものがほとんどで、豆の種類は2週間毎に代わり、買い付けや焙煎もこちらで行っています。他のカフェでは一度も口にしたことがないような味わいがあり、その驚きでいまこの記事を書いていると言っても過言ではありません。写真のとおり、コールドブリュー(アイスコーヒー)はまるでウィスキーのようなグラスと氷で提供されます。
最後に、社会への取り組み。オーナーは実際にコーヒー農家を訪れ、コーヒー人気の裏側で商品が安く買い叩かれてしまう現実や、悪条件の労働環境などのコーヒー農家の置かれている現状を改善するため、さまざまな試みをしています。それらの詳細レポートはカフェ内に小さな冊子が置かれ誰でも読むことができます。
こういった、ただすばらしい商品を売るだけではなく、社会との関わりの中で重要な価値(人権や環境保全など)に向き合い、実際に行動を起こしていくことって素敵だなあと思う経験でした。焙煎機なども見られるのでコーヒー好きは行くべし!です。