世界に一つの作品を求めて〜メルボルンのアートマーケットに行こう

オーストラリア随一のアート&カルチャー都市と言われるメルボルンには、アーティスト自身が作品を販売したり、手作りクラフトやアクセサリー、イラストなどを展示・販売できるアートマーケットが数多くあります。観光客はもちろん、地元の人々にも大人気で、そのマーケットの数や多様性は国内トップクラスとも言われています。

実際、こうしたマーケットに定期的に出店しながら、アーティストとして生計を立てている人も珍しくありません。オンライン販売と並行して、リアルな場で作品を知ってもらい、ブランドのファンを増やしていくスタイルは、メルボルンではすっかり定着しています。

買う側にとっても、作品の背景や作り手の思いを直接聞きながら購入できるというのはとても魅力的。単なる「モノ」としてではなく、ストーリーを持った一点ものとして手に入れられるので、より愛着がわき、安心して購入できるのも嬉しいポイントです。

メルボルン市内だけでも常設や定期開催されているアートマーケットが少なくとも10ヶ所以上、季節限定のイベントやポップアップマーケットを含めると、なんと30ヶ所以上にものぼると言われています!

以前のブログでもいくつかご紹介したことはありますが、今回は、私が独断で選ぶ、"訪れやすいマーケット"をピックアップしてまとめてみました。

St Kilda Esplanade Market(WEBサイト
住所:Upper Esplanade in St Kilda
開催日程:毎週日曜日(10時から17時)

人気ビーチエリア・セントキルダの海岸沿い(Upper Esplanade)で、毎週日曜日に開催されている「St Kilda Esplanade Market(セントキルダ・エスプラネード・マーケット」は、青い空に白いテントとヤシの木が映える、開放感たっぷりの屋外アート&クラフトマーケットです。

絵画、彫刻、ジュエリー、ファッションなど、手作り作品が中心です。屋台も充実しているので、食べ歩きを楽しみながらゆっくり見て回れます。市内中心部からはトラムで簡単にアクセスでき、ビーチ沿いを散歩した後にふらっと立ち寄るのにもぴったり。お店のジャンルも様々なので、お土産探しにもおすすめです。

他のマーケットに比べて、絵画系のアートが多い印象です。ポストカードやマグネット、タイルなどに描かれたメルボルンの風景は、旅の思い出を持ち帰るのにぴったり。

アロマオイルを探していたところ、素敵なお店に出会いました。種類がとても豊富で、価格もお手頃!「こんな香りが好き」と伝えると、たくさんの候補を出してくれて、結局2つ購入してしまいました♪

アロマオイルのほかにも、ルームフレグランスや石鹸なども揃っていて、見ているだけでも癒されるお店でした。まるでチョコレートのような石鹸も、とてもいい香りでしたよ。

そして、私の大好きなグルテンフリー&ビーガンのドーナツ屋さん『OMG Decadent Donuts』も出店していました!実際の店舗はなく、いろいろなマーケットに出店しているドーナツ屋さんです。

「セントキルダビーチ」の様子は以前のブログで紹介しています👇
気軽に行ける近郊ビーチ「セントキルダビーチ」

FITZROY MARKET(WEBサイト
住所:75 ROSE ST FITZROY
開催日程:毎週土曜日(9時から15時)&毎週日曜日(10時から15時)

「Fitzroy Market(フィッツロイ・マーケット)」は、メルボルンのカルチャー発信地・フィッツロイ地区で週末に開催されている、少し若者向けの雰囲気を持つマーケットです。

農産物や食品、手作り雑貨、ヴィンテージアイテム、セカンドハンドの衣類や本、レコードなど、地元ならではの幅広いアイテムが集まっています!
古着を探すのにはピッタリのマーケットです。生演奏をやっていることもあり雰囲気も独特です。Fitzroyという街の個性と温かさがよく表れた、ローカルに愛されるマーケットです。

The Rose street Market(WEBサイト
住所:60 Rose Street, Fitzroy
開催日程:毎週土曜日&日曜日(10時から16時)

フィッツロイ・マーケットのすぐ向かい、徒歩1分圏内で開催されているもう一つのマーケットが、「Rose Street Artists’ Market(ローズ・ストリート・アーティスツ・マーケット)」です。こちらはフィッツロイ・マーケットとは少し雰囲気が異なり、アート&クラフトに特化した、洗練された展示スタイルが特徴のマーケット。フィッツロイらしい“アート魂”がぎゅっと詰まっています。

地元アーティストやクリエイター約120組が出店し、ジュエリー、服飾、アートプリント、食器、小物など、個性あふれるオリジナル作品がずらりと並びます。今回紹介しているマーケットの中では、最も規模の大きいマーケットになります。

マーケットの様子は以前のブログで紹介しています👇
週末に寄ってみる?ローズ・ストリートを歩いてみよう

Lygon street market(WEBサイト
住所:Argyle Square, 13-19 Argyle Pl N, Carlton
開催日程:毎月第一日曜日(10時から15時)

「Lygon Street Market(ライゴン・ストリート・マーケット)」は、メルボルン・カールトン地区のランドマーク的存在であるイタリアンストリート、Lygon Street沿いの「Piazza Italia(Argyle Square)」で、毎月第1日曜に開催されている、ハンドメイド・アート・デザインとグルメが融合したコミュニティ型マーケットです。

屋外開催なので、犬連れや子ども連れの家族も多く訪れ、のんびりとした地元感があふれています。規模は比較的小さめですが、グルメ、コスメ、ジュエリーなどがバランスよく出店されていて、ゆったり楽しめます。

月に1回の開催ということもあり、普段はオンラインショップや実店舗を持ちながら、「この日だけマーケットに出店している」というお店も多い印象です。他のマーケットではあまり見かけないようなユニークな出店者が多いのも特徴です。

試食ができるお店も多く、出店者さんと直接会話しながら選べるのも魅力。距離が近くてアットホーム、そんな雰囲気のマーケットです。

CRFT*WRK(WEBサイト
住所:ビクトリアマーケット内 D Shed
開催日程:毎月1回土曜日(9時から16時)【2025年:6月21日/7月26日/8月23日/9月14日/10月25日/11月22日/11月6日/12月6日】

メルボルンの「台所」として知られるクイーン・ビクトリア・マーケットの倉庫(Shed)内で、月に一度だけ開催される現代クラフトフェアが「CRFT*WRK(クラフトワーク)」です。食器、ジュエリー、刺繍、ルームフレグランス、ペットグッズなど、ジャンルの幅が広く、センスの光るクラフト作品がそろっています。

規模はそれほど大きくありませんが、食材の買い物ついでにふらっと立ち寄れる気軽さが魅力。通り過ぎるだけじゃもったいない、そんな“隠れた名品”に出会えることもあるかもしれません。

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メルボルンには他にも、郊外の地元密着型マーケットや年に数回だけ開かれる大規模イベント型のマーケットなど、本当にたくさんのアートマーケットがあります。ただ、今回はできるだけ市内中心部からアクセスしやすいマーケットに絞ってご紹介しました。

日本でアーティスト活動や制作活動をしている方なら、留学中にこのようなマーケットに出店登録して、自分の作品を販売することも可能です。

アートやクラフト、雑貨が好きな方にはたまらない街、メルボルン。マーケットめぐりはその魅力を肌で感じられる最高の体験になるはずです♡

大橋 麻衣子 / Maiko Ohashi

オーストラリア、メルボルン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I138)。初めての留学は、シドニーでの短期留学。その後、パースでのワーキングホリデー生活を経て、2006年 ゴールドコーストで、調理師とホスピタリティーの専門学校に進学。レストランで調理師として3年働いた後、キャリア転換でメルボルンへ。日本での事務と接客経験、そしてオーストラリアでの留学経験を活かすため、現職に就く。シドニー、パース、ゴールドコースト、メルボルンと、ほとんどの主要都市で暮らした経験から、都市によって色の違うオーストラリアの良い点・悪い点も含めた留学カウンセリングを行う日々。このカウンセラーに質問する