気軽に行ける近郊ビーチ「セントキルダビーチ」

メルボルンの楽しみはショッピングや、カフェ、レストランだけだと思っていませんか? 近くに緑や自然が多く、都会にうまくそれらが融合しているのがメルボルンの特徴でもあります。

オーストラリアでビーチと言えば、ゴールドコーストやシドニー、パースが一番にあがってくると思いますが、メルボルンもきれいなビーチはたくさんあります! 
その中でもメルボルン市内から、気軽にいけるビーチが「セントキルダビーチ(ST KILDA BEACH)」

メルボルン近郊の海は、ビーチだけの場所が多いのですが、このセントキルダビーチは、それだけじゃありません。パブやカフェ、桟橋、そして遊園地まであります!

天気のいい日だったら丸一日潰せる、そんな「セントキルダビーチ」を今回はご紹介します!

▼セントキルダ(St Kilda)について


セントキルダは、オーストラリア、ビクトリア州の内海側の郊外に位置し、市内中心地から7-9キロ、路面電車で約30分ほどでいける地域となります。市内からのトラムは3番、16番、96番が利用できます。


街自体も結構大きく、留学生そしてローカルの人も多くこのエリアに住んでいますが、それ以外にもバックパッカーやパブも多いので、ナイトライフの場所として観光客や地元の人でメインストリートは賑わっています。

そして、このセントキルダという名前なんですが、当時港にずっと停泊していた「レディ・オブ・セントキルダ」という帆船から命名されたようです! 

そして命名したのは、私のブログにも出てきているこの人! 

ビクトリア州の初代副知事であり、州立図書館の創設者の一人である、ラ・トローブ大学やラ・トローブ・ストリートも彼の名前からつけられている、あのチャールズ・ラ・トローブさんです。

メルボルンの歴史を調べると彼の名前がよく出てくるので、メルボルンの繁栄に大きく関わられたんでしょうね。(感謝)

▼セントキルダ(St Kilda)の見どころポイント


ビーチ沿いのカフェやレストラン
もともとの自然をそのまま残している事が多いメルボルンのビーチの中で、唯一リゾート化されているのがセントキルダビーチではないでしょうか。ビーチ沿いにはいくつかのパブやカフェが並んでいて、夏にはとても混み合います。ビーチで泳がないにしても、ビーチの景色を見ながらのコーヒーやビール、ワインは格別です!

ここはいつも一番混み合っているパブ兼レストラン、「Republica」。外席が多いのが特徴でハンモックなどもあり、2階にも席がある、大きな敷地です。夏の週末は席を見つけるのに苦労するくらい混んでいます♪

そしてこんな即席シートも発見しました!
Republicaの3軒程隣りにあるカフェ、「beachcomber」が臨時で出している外席(おそらく期間限定です)。ビーチに席を作るなんてとても素敵な発想。ビーチチェアーで優雅にまったりできます。

セントキルダ・ピア(St Kilda Pier)
ビーチを歩いていたら桟橋はすぐ見つかるので是非歩いてみてください。1853年に建設されたこの桟橋、案外長い歴史があるようです。現在では、散歩したり、釣りしたり、船に乗るまでの歩道としても使われています。

ここから見える市内の景色がなんとも美しい。海と船以外何も邪魔するものはありません!

この桟橋からはフェリーが出ていて、ポートメルボルンとウィリアムズタウンにフェリーで移動することが出来ます。値段もウィリアムズタウンまでなら片道18ドル! たまにはフェリーで移動もいいかもしれませんね。(コロナウィルスの関係で現在週末のみの運行です。詳しくは公式ホームページをご参照ください。)

桟橋をまっすぐ歩くと突き当たる素敵な建物は、セントキルダ・ピア・キオスク&リトル・ブルー・レストラン。キオスクでは、コーヒーを含む飲み物やフィッシュ&チップス、ベーグル、有名なリトルブルークラシックチキンクラブサンドイッチなどの軽食を提供しており、奥のレストランではもう少ししっかりした食事が楽しめます。

このキオスクは実は2003年9月に放火の被害に遭い、全焼したそうです。ですがそれまでの長い歴史もあり、州知事や地元民が協力して、1903年に建てられたオリジナルにできるだけ近い形に復元されました。

また、この建物を越えて奥に進んだ防波堤には、1000羽近くのリトル・ブルー・ペンギン(世界最小ペンギン)の巣があります。以前は観光客に開放していたようですが、残念ながら現在はコロナウィルスの影響で閉鎖されており、一般客は入れなくなっています。

また経済が落ち着いたら開放される可能性もありますので、桟橋の突き当りまで行くことがあれば、一度覗いてみてくださいね。

私も2度ほど行ったことがありますが、ちょうど日が落ちたあとにペンギンが海からあがってきますので、暗闇でその姿を見ることが出来ます。1000羽ほどいると言われていますが、私が見た時は数羽でしたがそれでもその姿は愛らしく感動しますよ! WEBサイトでも開閉の確認ができるようです。

桟橋の突き当りを 右に曲がると船着き場行きの通路があります。船を持っていなくても、入り口ギリギリまでは歩くことができます。ここからの景色も素晴らしいので是非時間があれば歩いてみてください。

セントキルダにお風呂? ST KILDA SEA BATHS
ビーチを歩いていると、カフェがある通りにST KILDA SEA BATHSという建物を見つけると思います。お風呂?と思いがちですが、こちらは施設の名前で、この施設は近隣のレストランやウォータースポーツ(カイトサーフィンやウィングサーフィン等)のレッスンを行っているお店なども含みますが、この施設の中に、プール施設が併設されています。

ここはオーストラリアでもめずらしい海から直接汲み上げた天然の海水を使ったプールです。

施設には、25メートルの温水海水プール、ハイドロセラピー・スパ・プール、男女兼用のアロマセラピー・スチームルーム(現在コロナウィルスの制限で利用できません)、湾の眺めを楽しめるラウンジエリアなどがありますので、また普通のプールとは違った楽しみ方が出来ます!

海水プールは五感を刺激し、心をリラックスさせてくれます。天然海水の浮力とヒーリング効果で、筋肉痛やケガ、肌荒れを和らげ、エネルギーと健康を回復できると言われています。

このプールを使用するには、South Pacific Health Clubsの会員になる必要があります。プールだけではなく、ピラティスやヨガなどのグループエクササイズも提供しています。

週末にはマーケット
日曜日の10時からは、ビーチ沿いに「セントキルダ・エスプラネード・マーケット」が毎週開催されています。

様々なアートやジュエリー、工芸品、アーティストが描いた絵、石鹸やスクラブ等の美容系までここで売っています。約50店以上のお店が軒を連ねているようで、お土産探しにも楽しいですよ♪ 

ちょっとマニアックな遊園地、ルナパーク

大きく開いた巨人の口をくぐると、昔懐かしい遊園地の世界が広がっています。100年以上の歴史を持つ、地元そして観光にも人気のスポットです。(コロナウィルスの関係で現在時間を短縮しての営業です。詳しくは公式ホームページをご参照ください。)

夕方は夕焼けがとても綺麗!!
もし夕方までセントキルダにいるなら、サンセットまで待ってみてください。水辺に落ちる夕焼けはとても綺麗です。セントキルダは、ヤシの木がそこら中に植えられています。すこし夕焼けに染まった海とヤシの木のシルエットがとっても美しいですよ。

どうでしたか? 見どころたくさんのセントキルダビーチ。他にも街に入ればパレ劇場(Palais Theatre)や有名なパブ、エスプラネード・ホテル(Esplanade Hotel)があったり、夏場には大きなイベントやフェスティバルも開催されています。

ビーチで、日光浴で寝転んだり、芝生で本を読んでお昼寝したり、ローラーブレードをしたり、ビーチバレーをしたり、過ごす時間は人それぞれ。ただ市街地とはまた違う素敵な雰囲気ですので、是非一度足を運んでみてくださいね。

ちょうど行ったときにはウェディングフォトの撮影が行われていました!!

市内からほんの少し離れただけで、こんな素敵な自然が楽しめます〜。

動画はこちらから確認できます!
セントキルダビーチ 〜メルボルン散歩〜

大橋 麻衣子 / Maiko Ohashi

オーストラリア、メルボルン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I138)。初めての留学は、シドニーでの短期留学。その後、パースでのワーキングホリデー生活を経て、2006年 ゴールドコーストで、調理師とホスピタリティーの専門学校に進学。レストランで調理師として3年働いた後、キャリア転換でメルボルンへ。日本での事務と接客経験、そしてオーストラリアでの留学経験を活かすため、現職に就く。シドニー、パース、ゴールドコースト、メルボルンと、ほとんどの主要都市で暮らした経験から、都市によって色の違うオーストラリアの良い点・悪い点も含めた留学カウンセリングを行う日々。このカウンセラーに質問する