Sea and Vine Festival の雰囲気を感じるためにマクラーレンベールへ行ってきたの後編です。前編はコチラ!
マクラーレンベールはワイン産地としては土地はそれほど広くなく効率よく廻れます。今回は6カ所を1日で廻りました。マクラーレンベールは、小高い丘や斜面に段々畑のようにブドウ畑が連なっています。
同行して頂いたアデレード大学院でWine Businessを学ぶ大川さん曰く、南向きの小高い斜面にブドウ畑を作り栽培する意味は、日射時間を少しでも長く取るため、なんだそうです。南向きの斜面であれば、より全体にむらなく日の当たる時間を長く取れるが、当然ながら栽培にはシンドイ(機械は入れないので人力にゆだねられる)ので、その辺もコダワリとワインの特性に強く出てくる部分なのだとか。
ビジネス的に言えば、機械を入れれる効率の良さを取るか、少しでも美味しいワインを造るために効率は顧みないか、なのでしょうなー。ここら辺、もっと突っ込んで聞けば良かった。
ちなみに全世界でワインビジネス(マーケティングやマネージメント)の修士号を取得出来るのは、フランスのボルドー大学、アメリカはカリフォルニア州立大学、そしてオーストラリアのアデレード大学の3大学院のみです。アデレードでワインの勉強したいな〜と言う人いればぜひご相談ください。
さて、4つ目はHugh Hamilton Wines ヒューハミルトンです。
黒い羊(ブラック・シップ)がシンボルマークです。これも酒屋さんで見かけたことがあるのではないでしょうか。全てのワインがマクラーレン・べールに所有する自社畑で収穫された葡萄から造られていることを示すように、セラードアは360度、自社畑が展望できるような作りになっています。
ここでも珍しいワインを発見!
代表品種 Shiraz 93%に Saperavi 7% のブレンド。 Saperavi はロシア原産のブドウ品種らしく、初めて聞いた品種でした。大川さんの「これは珍しいですね〜」の一言と、一般のリカーショップでは買えないというので、購入決定。
5つ目は、KAY BROTHERS ケイブラザーズに来ました。
マクラーレンベールで現存する最も古いファミリー経営のワイナリーだそうで、小高い丘の頂上にあります。景色は抜群!
テイスティングスタッフのおじさん、1970年あたりに日本にいたことがあり、日本語がちょっとだけ判ってました。でも70年って!!
ワインはどれも美味しかったのですが、ティスティング用に使われているロゴ入りのワイングラスが、なんとリーデルのワイングラスでした。それに驚いてしまい、ワインのことをすっかり忘れてしまった。。
最後は、CHAPEL HILL チャペルヒルです。
ここも超有名ワイナリーなので、ご存知の方も多いはず。 元々、地元の教会として使用され、その後、学校に転用され、現在では素晴らしいワイナリーとアート・ギャラリーに生まれ変わっています。
ここでは醸造施設も少し見せてもらえました。
ここでもオーストラリアでは珍しいワイン品種を二つほど。
MOURVÈDRE - ムールヴェードルはスペインが原産地で、その後、似たような気候のフランスの沿岸部にて栽培されるようになった品種だそうです。栽培にはとてもデリケートな品種なようです。
Sangiovese - サンジョヴェーゼは、イタリアのトスカーナ州を中心に作られていて、イタリアでは最もポピュラーな品種だそうです。
説明ではPizzaにはコレでしょ!とお薦め頂いたので、こちらでも購入しました。
その日の晩餐のメインはPizza と決めていましたので!イタリア原産のぶどう品種だけあって、イタリアンに合うと言う安易な考えですが、豪に行っては豪に従え、と言う事で。
以上、ワインを楽しみにマクラーレンベールへ、ワイナリー巡りでした。
大大、大満足!さすがのワインマスター大川さん、仕込みの芸(説明)が細かくなってきていますww
帰宅後は好例になりつつある、購入したワインで晩酌です。
マクラーレン・ベールは今まで行ったワイン産地(ワイナリー)では1番好きになってしまいました。バロッサよりもイイ!と思う。
と言うのも、丘の起伏があったり、段々畑にブドウ畑が連なっていたりの景色が演出となって、ワイナリーに来た!と言う気持ちを高ぶらせてくれるのです。
バロッサの方が有名ですが、ぜひ一度、マクラーレンベールにも行ってみて欲しいと思いました。
さて、もうコレでアデレード近郊のワイナリー巡りは、終わりかと思いきや!次回はクレアバレー!
まだまだワイン産地がたくさんありますので、南オーストラリア州のワインを知りたい(飲みたい)と思います!