空港着いたら荷物がない!そんな時は焦らずに・

10月7日に東京にて、オーストラリア大使館主催のオーストラリア留学フェアが開催されました。
自分はアデレードから、この日にあわせて東京へ 1週間ほどの出張に行っておりました。
(フリンダース大学のブースにて希望者の相談へ日本語で対応するアドバイザーとして参加させて頂きましたので、もしかしたら、このブログを読んでいただいてる方ともお話したかも!)
これからオーストラリア留学や大学進学を検討されている方、ご参加された方にとって良い情報提供の場であったことを願ってます。

さて、慌ただしくも充実した出張でしたが、10月10日には、東京(羽田)からANAにてシドニー経由のアデレード行き(国内線はVirgin Blue)で帰路につきました。

羽田で荷物を預け、シドニーで税関と検疫チェックのため荷物をピックアップ、無事に入国を果たし、その後は国際線ターミナル内にある国内線乗換カウンターで再び国内線にチェックイン。ここで荷物を再度預けます。

「乗換時間は2時間かー、まだ時間あるなー」と思いつつもあっというまにアデレードへの出発時間になって乗り込みました。まだこの時は、自分の荷物が遠いどこかへ運ばれているとは知らず。。。

アデレード空港に無事に到着して、携帯電話の電源を入れると、、下記のSMSが!


ま、まさか、と思いつつ、荷物のピックアップレーンの横にあるBaggage Claimカウンターに聞きにいくと、、、、
Delayed Baggage としてすでに「あなたの荷物はココにないよ」と手紙を用意されてました。
(ガーーン!日本から買ってきたお土産が、、、でも、羽田で明太子買わなくて良かったとか、なぜ思ったのはかはさておき・・)


自分の場合は、とりあえずアデレードの家にさえつけば、荷物はあとから来ても問題ないのですが、これが「今日、初めて到着しました!これから留学開始!」の留学生だと、相当凹む事態だなーと思います。

というわけで、もし、そのような事態にあってしまった場合の対処方法を下記にまとめてみました。

Lost Baggage(ロストバゲージ)とは?


出発空港で預けた手物が何らかの理由で紛失したため、到着した空港で受け取ることができないトラブルを総称して言います。
主な原因として考えられるのは、、、

・手荷物を預けた際のタグ間違い
・違う飛行機に運ばれた
・搭乗予定の便に荷物が間に合わなかった
・他人が間違えて持っていった
・盗難など

など様々ですが、1泊の小旅行じゃない限り「荷物を預けない」という選択肢はなかなか無いですよね。
実際には、荷物がない、なんてことは稀ですが、完全に避けることができないトラブルとも言えます。(不可抗力)

Delayed Baggage (ディレイドバゲージ)とは?


出発空港で預けた手物が何らかの理由で搭乗便に積まれず、到着した空港で受け取ることができない(すでにどこにあるかわかってる)トラブルのことをDelayed Baggageと言います。

こちらの主な原因は・・・
・手荷物を預けた際のタグ間違い
・違う飛行機に運ばれてしまった
・搭乗予定の便に荷物が間に合わなかった

などです。最初はロストバゲージだったけど見つかった場合は、そこから Delayed Baggage (ディレイドバゲージ) として対処されます。



荷物がない!


日本から留学生で渡航した場合、現地の携帯電話もないですし、事前に荷物が別の場所にあるなどの Delayed Baggageの知らせを聞くこともできないので、荷物が出てこない!となったら、次のアクションを進めていきましょう。

1・荷物を預けた際に受け取った “クレーム・タグ” の確認。
(ボーディングパスなどの裏に貼ってあることが多い)

2・到着空港の荷物受け取りレーン近くのBaggage Serviceカウンターに行く
ロストバゲージ対応カウンターに行って相談をします。
その際に渡される書類に、紛失した荷物の特徴とともに、現地での滞在場所や連絡先を伝えてください。
すでに荷物がどこにあるかわかっている場合は、ディレイドバゲージで、滞在先への大体の届け時間なども確認できますので、比較的安心とは言えますが、実際に届くまでは不安です。。。

3・航空会社から書類の控えや管理番号を渡される。
航空会社からの書類は大切に保管しておきましょう。当然、連絡先も書かれていますので、無くしてしまうと大変です。

4・荷物が届くか確認を!

その後は、荷物が届くまで諦めずに何度も問い合わせをするか、現在は航空会社のホームページから荷物が現在どこにあるかを確認できるサービスも利用します。(すでにどこにあるかわかっている場合に有効です)

航空会社の荷物確認サービスのページで確認すると、スーツケースの色や大きさ、素材なども書き込まれているのですが、自分の場合は、全くデタラメでした。(大丈夫か・・・ Virgin Blue・・)
ちなみに、登録上は色:黒、大きさ:中、素材:ソフト、となってました。自分のスーツケースは、色:シルバー、大きさ:大、素材:ハード、、なので、全然違いますね。これらの情報は、そのオンラインサービスの中でも修正できます。

例:Virgin Blueだとここから↓
https://www.virginaustralia.com/au/en/plan/baggage/delayed-damaged-baggage/

ちなみに、Delayed Baggage については航空会社は「一切の責任を負わない」です。
航空会社的には「遅れたのは悪かったけど、ちゃんと見つけて送ったから許してね」という感じです。
(完全紛失の場合は、荷物の総重量 X いくら、みたいな感じで補填金額の上限が決まっています)

大抵、1〜3日程度で見つかって、現地での滞在先に送られて来ます。
(自分の場合は、夕方の6時くらいには届けるから!というバゲージスタッフの言葉通り、家で待ってましたが届かず。2回の確認後、実際に届いたのは、夜11時近かったです)

荷物が届かない&到着まで数日かかる場合・・


到着しての数日間、何も荷物がない!というのは、留学で不安も多い中、精神的にかなり滅入ってしまうことかもしれません。いきなり、衣類、下着、洗面道具、、あたふたですね。。。
とりあえず買うのは良いとしてもいきなり出費がかさむ、というのは痛手ですが、しょうがありません。

なので、仮に出費があったとしても、補填してくれる海外留学保険には加入しておきましょう!

「紛失」か「延着」かによって対応が異なるのは海外旅行保険の補償項目でも同じで、

・ロストバゲージは携行品損害
・ディレイドバゲージは航空機寄託手荷物遅延費用

が保険の対象範囲になるとのことでした。(弊社東京支店の保険担当より)


対策


以上から、ロストバゲージに遭遇すると非常に面倒&厄介&精神的にキツイので、巻き込まれたとしてもダメージが少なく済む対策をしておくことをオススメします。

・荷物についている古いタグは外す
・発行されたタグはその場で行き先を確認
・スーツケースには目印を!(間違えて持って行かれないように)
・荷物のピックアップは素早く

また、不幸にも、Lost Baggage や Delayed Baggage に遭遇してしまったときを想定して、下記のものは手荷物として機内持ち込みをオススメします!

・コンタクトレンズやメガネなど
・薬など現地では調達しにくいもの
・デジカメやパソコンなど高価な貴重品
・最低限の着替え(1泊分の下着など)
・保険には加入しておきましょう!

荷物がなくなる、ということは非常に稀ですが、絶対にないミスとは言えないので、いざというときに焦らないように準備と保険には加入していきましょうね〜!

齋藤 新 / Arata Saito

オーストラリア、アデレード在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I009)。1999年、経済連を退社し、ニュージーランドに留学→2000年、ワーキングホリデーでオーストラリアへ。現地の旅行会社勤務などを経て、2002年より現職。クイーンズランド州、ニューサウスウェルズ州、南オーストラリア州の主要都市を移り住み、現在に至る。語学留学、TAFE専門、大学・大学院留学への留学相談、アデレードオフィスでのサポートと様々な形で留学生と接する日々。このカウンセラーに質問する