Adelaide as first ‘Lighthouse City’ in Australia

物(モノ)のインターネットって言葉、聞いたことありますか?

モノのインターネット(Internet of Things : IoTと略します)とは、従来は主にパソコンやサーバーなどのIT関連機器が接続されていたインターネットに、それ以外の「様々なモノ」を接続する技術のことをいいます。テレビ、デジカメ等のデジタル情報家電から直接インターネットに接続する流れは市場にありますよね。

IoT Workshop
IoT Workshop by Arduino Microprocessor

人間がパソコンやスマートフォンなどを使用して入力したデーター以外の”モノ”に取り付けられたセンサーなどが、人の手を介さずに情報を収集・送信して、インターネット経由で何かしらの形で皆さんの生活の中に利用されるもの、と解釈できるのですが、このオーストラリア初の無料Wifi Cityであるアデレードは、その無料Wifi Networkをさらに活用して、 Internet of Things を様々な分野で活用しよう、という動きがあります

世界的な情報ハイテク企業、CISCO と 南オーストラリア州都アデレードが、この Internet of Things を推進するための技術提供を提携したんですね。
CISCOは” Adelaide as first 'Lighthouse City' in Australia “とアデレードを指名し、世界の中でも先鋭的でスマート且つ持続可能なシステムを持つ都市の一例になるだろう、と言っています。そしてアデレード市民は、シスコの提供するインフラへのアクセスだけじゃなく、新しい戦略的なビジネスを提供する都市になる、と綴っています。

CISCO names Adelaide as first 'Lighthouse City' in Australia

インターネットと生活に密接するハイテク技術、ウェアラブルデバイスを始め、同分野の進歩はとても速いですが、アデレードは世界の中でも、バルセロナ、シカゴ、ハンブルグ、ドバイに次ぐ、Internet of Things の Innovation を推進する都市になりそうです。

フリンダース大学では、新しい ICT(Information and Communication Technology ) academy をCISCOと共に、Tonsley Park campus に設立しました。
南オーストラリア大学では、ICT 分野の世界最大企業 Hewlett Packard とパートナー契約を結んでいます。いずれも産学が密接に結びついています。

アデレードは古い建物の街並みとは裏腹に、実に Information and Communication Technology では先鋭的なのです。このコンパクトシティで学べることは実に奥が深いです。

齋藤 新 / Arata Saito

オーストラリア、アデレード在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I009)。1999年、経済連を退社し、ニュージーランドに留学→2000年、ワーキングホリデーでオーストラリアへ。現地の旅行会社勤務などを経て、2002年より現職。クイーンズランド州、ニューサウスウェルズ州、南オーストラリア州の主要都市を移り住み、現在に至る。語学留学、TAFE専門、大学・大学院留学への留学相談、アデレードオフィスでのサポートと様々な形で留学生と接する日々。このカウンセラーに質問する