オーストラリアの銀行預金口座の種類を解説（コチラ）した際に、「インターネットバンキングを申し込みましょう」という話をしました。インターネットバンキングとは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末等を使ってインターネット経由で銀行の各種サービスを利用する方法です。

日本でもインターネットバンキングは普及していますが、オーストラリアでは必須と言ってもいいくらいです。

なぜなら…

 

1.　銀行取引や預金残高の確認に便利！

オーストラリアの銀行には預金通帳がありません。通常、取引や残高の確認は3ヶ月に1回送られてくるBank Statementで確認します。しかし、インターネットバンキングに申し込んでいれば、スマホやパソコンでいつでもどこでも取引履歴や残高が確認できます。ちなみに、預金通帳がないので窓口での手続き及びATMでの預入/引出/振込は、すべてキャッシュカードで行います。また、残高のみであればATMでも確認可能です。

＜ワンポイント英語＞

Bank statement = 銀行預金残高証明書（取引履歴を含む場合もある）

Balance = 預金残高

 

2.　諸手続きに便利！

• キャッシュカードのActivate（有効化）

日本ではキャッシュカードが手元に届き次第、そのまま使うことができます。一方、オーストラリアではまずActivateという手続きをしなければ利用できません。Activateの方法は銀行窓口、電話、インターネットの3つです。銀行窓口でActivateしたい旨を伝えるとすぐに手続きしてもらえますが、最寄りの銀行まで足を運ばなければなりません。電話ならいつでもできて便利ですが、英語の音声ガイダンスにしたがって手続きしなければなりません。インターネットでの手続きが一番便利で簡単だと思います。

＊ANZ銀行の場合

Log on →Profile → Setting → Activate an ANZ card → Enter your card number ⇒キャッシュカードに記されている番号を入力  → Activate→完了

インターネットでのActivateはインターネットバンキングに申込をしている場合のみ利用可です。

＜ワンポイント英語＞

Activate = 有効化する

 

• 住所の変更

ワーキングホリデーでは仕事を探したり、新しい刺激を求めて都市を移動する人も多いと思います。また、留学生のみなさんもホームステイからシェアハウスへの移動など一度は引っ越しを経験するのではないでしょうか。銀行窓口で住所変更の手続きをするには、その住所で受け取った手紙類などの証明書類を準備する必要があり面倒ですが、インターネットバンキングなら新住所を入力・更新するだけで手続きが完了します。

 

• 口座番号の確認

日本のキャッシュカードには普通預金口座番号が記されていますが、オーストラリアのキャッシュカードに表示されている番号は個人識別番号で口座番号とは違います。口座番号は口座ごとに発行され、インターネットバンキングならいつでも確認ができます。Bank Statementでも確認できますが、前述のとおり3ヶ月に1回しか送られてこないので、新しい仕事が決まって今すぐ給与振込先の口座番号を確認したい場合などは困りますよね。

 

3.　支払に便利！

オーストラリアの銀行では、窓口からの送金は送金先が同銀行内であれば手数料無料ですが、他行の口座へ振り込む場合には手数料が必要です。一方、インターネットバンキングなら他行への送金手数料もかかりません。

 

特にワーキングホリデーの場合、ファームに行かれる方も多いと思います。ファーム周辺には銀行が近くにないこともあるので、インターネットバンキングはとても便利です。

なお、インターネットバンキングは口座開設後に銀行のウェブサイトを通じて自分で手続きすることもできますが、上記の理由により口座開設時に同時に申し込んでおくことを強くおすすめします。

 

いざというとき焦らなくていいようにインターネットバンキングに申込をしておきましょう。