「思い描いていたワーホリと違う‼︎」とならないために

皆さんの多くは「1年ワーホリで滞在したら、きっとペラペラになるんだろうな」とか「留学したら全然日本語を使わない毎日になるんだろうな」とイメージしているのだと思います。

もちろん、1年で素晴らしい英語力を身につけている方がいる一方、満足できる英語力を身につけられないまま帰国される方もいるということもまた事実です。

そこで、ワーホリ渡航前に知って欲しい事実3点、そしてそれに向けての対処法4点について私なりのアイデアをご案内します。

【事実1】留学期間中は日本語を使わない!は難しいこともある
「留学中は日本を使わないと思っていたのに結局、日本人のお友達と日本語を使ってしまっています。」とはよく聞く言葉です。
もちろん意志を貫き通して日本人とはつるまない!と決めている人もいますが、やはり心折られる人も少なくないようです。皆留学中は日本語を使わないと決めて渡航しているはずなのに、どうして結局日本語を使っているのでしょうか。

もちろん本人の意志の強さが第一条件ですが、それと同じくらい大事なのは英語の基礎能力かと思います。語学学校の場合、学校初日にクラス分けテストを受けて英語力のレベルに合ったクラスに振り分けられます。日本人は最初は初級〜中級からスタートする場合が多いのですが、初級〜中級となると真剣に勉強することが目的という生徒さんばかりではない可能性もあります。中には観光半分で友達作り感覚で学校に来ている生徒さんもいるかもしれません。その中で一人英語を貫くのが辛くなることもあるようです。

また中級以下の英語力の場合、自分の言いたいことを伝えるのもままならないのです。言いたいことが伝えられない中、日本語なら100%言えるという安心感というのはとても大きいのです。


【事実2】学校にはある程度日本人がいる!
留学中は日本人に会わずに生活できると思っている方もいるかもしれません。確かに、学校以外の滞在先や、放課後、週末等の日常生活において日本人と会わない環境を作ることはもちろん可能ですが、実は日本人が0名という語学学校は多くありません。どこの学校に行っても通常ある程度日本人はいるものです。


【事実3】日本語での情報収集は簡単
便利なことにオーストラリアの生活総合情報サイトを見てみるとお仕事探し、ファーム情報、住まい情報などが日本語で紹介されています。日本語情報サイトは、日本人が情報掲載していることが多く、必然的にそこで働く/住む人も日本人ということが多いのです。日本語環境で住み、日本語環境で働くという構図も簡単に作りあげることができてしまいます。


決して日本人と交流したり日本語での情報取集をするのが悪いというわけではありませんが、もし皆さんが「英語環境に身を置き、限られた時間で最大限英語力を伸ばしたい」ということであれば、ワーホリの質を高める工夫をしましょう。


【対処法1】周りの日本人より一つでも上のレベルから入学すべし
日本人の多くは、語学学校にて初級〜中級程度のクラスに振り分けられることが多いということは逆に言えば中級〜上級は日本人率が少なくなります。また、中級以上から学校の選択コースの選択肢が増えますので、その分日本人も各クラスに散らばるということになります。

さらに中級以上の日本人は、ある程度言いたいことも言えるようになってきているので、日本人同士でも英語での会話をすることが多くなっているようです。留学に興味があるのなら、ダラダラ情報収集するよりも早めに決意して、渡航までの準備時間はしっかりと事前学習してきましょう。


【対処法2】ローカルの情報収集に挑戦すべし
お仕事探し、住まい探しは日本語の情報収集だけではなく、ローカルの情報源を利用しましょう。例えばGumtreeはオーストラリアで一番大きな生活総合情報収集サイトです。
情報収集時も英語になりますのでその時点で勉強になりますが、それ以上にお仕事やシェアハウスがスタートしてからの環境に大きな違いがあります。

ローカルの情報源を利用すると、そこで働く/住む人はオーストラリア人や、オーストラリアに住むインターナショナルな人たちもいる環境になるので、継続して英語が伸びていく環境になります。


【対処法3】Upper-intermediate(中上級)以上の英語力を持って学校を卒業するべし
ワーホリさんの場合、学校卒業後にいかに英語環境に身を置くかが大切になります。もちろん英語環境で働きたい人は多いでしょうが、ではなぜ日本語環境で働いているのでしょうか。その原因の一つは、ズバリ英語力です!ローカル環境で働くためにはUpper-intermediate以上(中上級)あれば望ましいです。


【対処法4】環境のせいにせず行動すべし
「日本人が多いから日本語を使ってしまう」という言い訳を決してしないことです。例えば日本人率が20%いる学校だとしても、残り80%は外国人なのですから、日本人がいない環境を求めるのではなく、自分がその中でどう振る舞うかの方が大事です。

与えられた環境を過ごすというよりも、「自分で理想の環境を作る」工夫をしましょう。もし環境に満足がいかないのであれば、学校以外の外部でも友達を作る、英語環境のアルバイトやボランティアに積極的に参加してみる等、行動してみましょう。



自由度の高いワーキングホリデーですが、その分、ご自身の行動と選択によって1年後の成果が大きく変わります。思い通りのワーキングホリデーを送っていただけますように、渡航前から、そして現地留学中もアドバイス、サポートさせていただけたらと思います。

中村 文美 / ayamin

受験勉強の反動で不毛な大学1年生を送ってしまった私は、何か自分を変えたいと思い大学2年初の海外で短期カナダ留学へ。そこで世界の広さを知った私は4年でオーストラリアでワーホリ、帰国後は日本の大手留学会社にてカウンセラーとして勤務。4年後にはヨーロッパで就労後、帰国後カウンセラーとして復帰。今は大好きなオーストラリアで日々勉強中です!このカウンセラーに質問する