私のアイスバケツチャレンジ体験

今、世界中ALSの研究を支援するアイスバケツチャレンジのチャリティが行われていますね。
元々は「寄付するか/氷水をかぶるか」の2択だったようですが、今は氷水をかぶり、さらに寄付をする人が多いようです。

「チャリティの為に氷水をかぶる」というのは実は様々なチャリティで行われていたことなのですが、今回はソーシャルメディアの効果もあり「氷水をかぶる」こと行為が、世界中に日本にも広がっていっています。

そんな加熱するアイスバケツチャレンジをメディアで見ていて、「絶対水はかぶりたくないな〜」と考えていた時、ふと昔の記憶がよみがえりました。

あれ、私、10年前の高校留学時に、水かぶってる。
(ほんとは10年以上たってますがそこは大目に見てやって下さい)

しかも目的は、チャリティーではありません。

以前私の留学体験についてはブログに書きましたが、日本人がいないど田舎にぽいっと放り出された私は、ひどいホームシックと戦うこととなりました。

緊急出発だったため高校は既に新学期が始まっていて、既にグループが出来ていて中に入りづらい、そもそも英語が全く出来なかったので友達の作りようもない、ホストファミリーも何言ってるのか全然わからず、ペットの猫だけがお友達。(猫アレルギーなのに)

ネットすら満足にない環境で、絶望の淵に立たされた私。

でも、周りの反対を押し切って(というより相談せず勝手に)留学を決めたのは自分、弱音なんてはけるわけがない。
しかも交換留学だったので、ちゃんと一定の成績をおさめなければ留年=同じクラスに戻って最後の学園祭に出ることが出来ない!
(今思うと全然大したことなかったのですが、当時の私にとってはお祭り命だったんですよ)

ちゃんとやらなければ!というプレッシャーと、毎日知らないグループに「一緒にご飯食べよう」と話しかけてはぽつんと取り残される孤独から、もう無理、学校に行けないというジレンマの中で私が考えた究極の方法が

水をかぶる

でした。

アメリカの学生ビザもオーストラリアと同じく、一定の出席をしなければビザが切られてしまいます。私の高校はめちゃくちゃ厳しく、スクールバスが遅れても遅刻にカウントされるぐらいだったので、とにかく休むことが出来なかったのです。

そこで。

毎朝シャワーで冷たい水を浴びて体調を崩せば学校に行かない正当な理由が出来るし、医者からの証明書も発行してもらえる!!!

となんとも浅はかな発想ものと、がんがんに冷やした冷たいシャワーを、1週間続けて浴び続けたのです。

結果。

健康だけが取り柄だった高校生の私がそんなんで体調を崩すはずもなく、最終的には「今日も冷たいシャワーか。。。」と朝シャワーを浴びるのが億劫となり、私のアイスバケツチャレンジならぬコールドシャワーチャレンジは大失敗に終わったのでした。

ですが、まぁ人間というのは段々と順応していくようで、渡航して1ヶ月後ぐらいにはぽつぽつと友達が出来始め、半年後には冷たいシャワーのことなど忘れ、帰国前2週間前には「絶対に帰らない」と泣きわめき、帰国した際には、1年ぶりの再会を祝うべく北海道から成田空港まで駆けつけた母に第一声「帰ってきたくなかった」と信じがたい発言をするくらいまでに、成長しておりました。

振り返ってみて、毎日が平穏でトラブルも困難もない留学生活を送れたら良かったな、と思うこともありましたが、大変な経験をしたお陰で自分がより成長出来たのかな、とも感じます。

留学中のトラブルや、自分が思い描いていたものと違うことが起こると「なんで?」と思われることもあると思うのですが、それはきっと、今までの自分から一歩成長するチャンスかも知れません。ですから、そういう時は歯を食いしばってでも、逃げずに頑張って。

近い将来、想像していなかったぐらい成長した自分に、出会えるはずです♩
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私もあの経験があったから、今こうして毎日ブリスベンの橋をわたっているのだな〜

関川 祐利弥 / Yuriya Sekikawa

豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I094)。ゴールドコースト在住。北海道出身。中高時代、海外の学園ドラマの影響を受け「私もあんな生活がしてみたい!」と16歳でアメリカへ交換留学。ところが現実は理想とは異なり、公共交通機関一切なしのド田舎でのサバイバル生活。1年後、人として、また体型もひと回り成長して帰国。その後、日本の大学を卒業。人材コンサルティング会社勤務を経て、留学業界へ転職。…をしたつもりが、勤務支店が本社に吸収され職を失う。しかしピンチの時には、過去の留学で培ったサバイバル精神が役立つもの。「これは、もう1度海外へ行けということか!」とポジティブ思考で南国オーストラリアへ。現在は、ビーチから徒歩3分のゴールドコーストオフィスで留学カウンセリングと現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する