最近のシドニーは快晴続きだったのですが、毎年恒例の6月の雨の時期に入ったようです。
私自身、ジャズが好きで良く聞くのですが、お天気で明るい時間帯であればトランペット、サックス、ベース、ピアノ、ドラムといった5人編成の曲などチョイスするのですが、雨が降っていたり夕暮れから夜になるとやっぱり落ち着いたピアノ曲を聞きたくなります。
好きなピアニスト、Keith Jarrett(キースジャレット)のThe melody at Night with you.
Keithのピアノだけによるジャズスタンダード曲集で、とても綺麗なピアノのメロディが楽しめます。
久しぶりにこのアルバムを聞き終わって、ふと裏面のタイトル一覧を見たときに、1曲目が
I Loves You Porgy
あれ、っと。なんで 一人称の"I"なのに、動詞に"S"がついているのだろう。。。
ミスプリントでもなさそう。
少し調べてみたら、
・黒人英語では一人称でも、動詞に"s"をつける。
・自分自身を1人称ではなく、3人称単数を表す"s"をつけることで、自分を他人の様に表現して相手を想う複雑な気持ちを表現している、という解釈
文法的には確かに誤りなのですが後者の方がこの曲にピッタリのような気がします。
毎日の中で英語のちょっとした「なぜ?」に気づいて調べたり、ネイティブスピーカーの人に聞いたりするのも、英語力アップの近道です。
Keith Jarrettは演奏中に感情が高ぶって奇声、うめき声をあげることで知られていて、私もKeithのアルバムを初めて聞いた時にビックリしたのですが、このThe melody at Night with youは変なうめき声(笑)もないので、もし興味のあるかたはアルバムも聞いてみて下さい。