カンガルー肉の美味しい食べ方!

オーストラリアへ来る留学生の多くが「一度は食べてみたい!」という食材の1つといえば、カンガルー肉(Roo meat)!日本では滅多に手に入らない食材ですが、オーストラリアではスーパーに普通に売っているお肉です。

お肉の塊
ひき肉(どっしり1kg!)
ハンバーガーのパテ
ソーセージやミートボールなどもあります。

気軽に購入できるので、シェアハウスで調理してみんなで食べてみたり、友達同士でやるバーベキューで焼いてみる!という事も多いですね。

こう見ると"オーストラリではカンガルー肉が頻繁に食べられている!"ように映るかも知れませんが、そんなことはありません。一般食卓に並ぶお肉の代表としては「牛・鶏・ラム・豚」なので、ラム以外は日本とあまり変わらりません。カンガルー肉を食べたことがないオーストラリア人も沢山いますし、ホームステイでも「カンガルー肉が出てきた!」というは聞いたことがありません。

カンガルーのお肉がなかなかメジャーになれない理由は、一般的にクセが固くて食べにくいと言われていることがあると思います。留学生の皆さんも美味しさよりは"興味本位"で食べてみて、「クサくてダメだった・・・」という方は少なくないのでは。

しかーし。

カンガルーのお肉は栄養価が高いヘルシー食材で、食べ方さえ知っていれば、とっても美味しく食べられるお肉なんです。せっかく食べるなら美味しく食べたい!そこでこのブログでは、「カンガルー肉を美味しく食べる方法」をご紹介します!


その1:お肉の選び方

スーパーに行くと様々なカンガルー肉が売っていますね。カンガルー肉は部位によっても味が異なるということで、一番クセがなく食べられるKangaroo Filletを選びます!

その2:すぐ調理する

お肉は時間が経過するほど、臭みが増します。購入したその日に調理しましょう!新鮮なRoo meat,脂肪がなく真っ赤ですね〜

その3:アツアツのフライパンにON!

オージーはとにかく高温で肉を焼きますので、焼き方もオージースタイルで!フライパンにオリーブオイルを薄くひきアッツアツに熱したら、お肉を一気に焼き上げます!
※オーストラリアの家は火災報知器が繊細なので、高温で焼くときは必ず換気しましょう!

その4:焼き加減はレア〜ミディアムレアで

お肉の厚さによりますが、片面を3~4分ずつ焼き、「ちょっと生かな?」というくらいでフライパンからおろします。
目安はこれくらい。もう少しピンクでもいいかも・・・!

その5:アルミホイルに包んで寝かせる

フライパンからおろしたらそのままアルミホイルでお肉を包み、5分ほど寝かせます。お肉を休ませ、肉汁を閉じ込めながら、ゆっくりと火を通します。

その6:外はしっかり、中身はほんのりピンクくらいの状態でいただきます!


カンガルーのお肉は焼きすぎてしまうと、硬く、くさみが増します。そのため、中身がピンクの状態でいただくのがベストです!
味付けですが、もし初めてカンガルーのお肉を食べる場合、ぜひ一切味付けをせずに調理してみてください!この時も塩胡椒すらしていませんが、本当に美味しく食べることができました!

ちなみにこの日はカンガルー以外にも

・ラム肉
・普通のポテト&スイートポテトのマッシュ
・ロケット(日本だとルッコラ)のサラダ

を作り、THEオーストラリアな夕食となりました。

我が家は割と頻繁にカンガルー肉を食べるのですが、その理由の1つとしては「栄養満点なヘルシー食材」というところがあります。
まずお肉の写真を見ても分かる通り、脂肪がほとんどありません。100gのお肉に対しての脂肪分はビーフが6.3gに対しカンガルーが1gと、めちゃくちゃヘルシーです。それに対してプロテイン含有量は高いので、健康に気を使っている方、身体作りをしている方、ダイエッターには最適!
また栄養面ではオメガ3&6脂肪酸、鉄分、亜鉛など現代人に必須な栄養素を豊富に含んでいます。

もう1つの大きな理由として、Sustainable & Ethical*なお肉ということが挙げられます。カンガルーのお肉は他の動物のように食肉として飼育されていません。野生のカンガルーが、食肉として流通しています。
「野生を狩猟して大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、オーストラリアには人間の総人口の二倍以上のカンガルーが生息しており、その数は年々増加しています。それに伴いカンガルーが農家の牧草や農作物を食べてしまい、オーストラリアの農産業は深刻な被害を受けています。そこで、オーストラリア政府は野生のカンガルーの数をコントロールするために、政府指定のハンターが決められた数を狩猟することができるようになっており、そのお肉が一般にも流通をしているという訳です。もちろん数はしっかりコントロールされており、生態系が破壊しないように管理されています。

これに関しては様々な議論もあるようですが、個人的には、食肉用に劣悪な環境で育てられる食肉業界をサポートするよりは、野生動物と人間が共存するための一貫として犠牲になった動物を、無駄にせずに美味しくいただくという方が、命を大切にすることに繋がると思っています^^

また畜産農家の中には、動物を早い速度でより大きくするため動物に抗生物質を与えていることもありますが、カンガルー肉にはそういったものが一切含まれていないので、Roo meatは超オーガニックなお肉でもあります!

なので我が家では、家でディナーパーティーをする時・日本からゲストが来る時、バーベキューをする時などは、積極的にカンガルー肉を取り入れています。日本から来た友人や家族も、「想像と全然違う!美味しい!」と大絶賛♪

オーストラリアに来たら、ぜひカンガルー肉を美味しく食べてくださいね^^

*Sustainable & Ethicalとは、環境や社会に優しく、生物や自然が共存・持続できることを意味します

関川 祐利弥 / Yuriya Sekikawa

豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I094)。ゴールドコースト在住。北海道出身。中高時代、海外の学園ドラマの影響を受け「私もあんな生活がしてみたい!」と16歳でアメリカへ交換留学。ところが現実は理想とは異なり、公共交通機関一切なしのド田舎でのサバイバル生活。1年後、人として、また体型もひと回り成長して帰国。その後、日本の大学を卒業。人材コンサルティング会社勤務を経て、留学業界へ転職。…をしたつもりが、勤務支店が本社に吸収され職を失う。しかしピンチの時には、過去の留学で培ったサバイバル精神が役立つもの。「これは、もう1度海外へ行けということか!」とポジティブ思考で南国オーストラリアへ。現在は、ビーチから徒歩3分のゴールドコーストオフィスで留学カウンセリングと現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する