実際にあったお客様からの質問を紹介するブログ⑥~ホームステイ先って選べますか?~

「ホームステイ先って選べますか?」
「どんなファミリーがいるんですか?」
「ホームステイ先って学校から近いんですか?」
「リクエストって出せるんですか?」


などのご質問をよく頂きます。


初めての留学、初めてのオーストラリア、初めてのホームステイ、初めての語学学校。
初めてのことばかりだと、楽しみ!!!と思う気持ちがあっても、やっぱり緊張もするし、不安になりますよね。

先日オーストラリア出張に行ってきたのですが、飛行機の中や現地の空港で、初めて渡航と思われる留学生らしき方を数人見かけました。みんなちょっと不安そう…。
そりゃ、そうですよね。1人っきりで、言葉も文化も環境も違う地で生活を始めるのですから。

私が初めてオーストラリアに留学しに来た時のことを思い出しました。
緊張していたせいか、あまり記憶がない部分もありますが、私も不安しかありませんでした。


今日はホームステイについて触れたいと思います。

留学期間に関係なく、留学をされるほとんどの方が最初はホームステイをされますが、理由は下記です。

・最初は滞在先がないから
・ホームステイという留学でしかできない体験をしてみたいから
・オーストラリアの一般家庭の生活を知りたい
・オーストラリア人と触れ合って文化を知りたい
・ホストファミリーと英語で会話がしたい などなど

私自身も初めて留学した時はホームステイをしました。結局その時のホームステイが最初で最後。
いい経験をしたなと思っています。

「じゃあほとんどの人が留学期間中ずっとホームステイをするの?」

答えは「いいえ」です。

ずっとホームステイをしている方は少なく、大体の方が4~6週間ほどでシェアハウスに引っ越されます。

シェアハウスは自分で選べますし、ホームステイよりも良い意味でも悪い意味でも自由になります。
ホームステイ先では夕飯をマザーが作ってくれるけど、シェアハウスではもちろん自炊。
ホームステイに比べると自立した生活が送れることになります。

どちらが良いということはありませんが、シェアハウスは自分で選べるので、「家賃、立地、環境」など自分の好みで生活ができます。シェアハウスはホームステイしている間に自分で探すことになります。

都市にもよりますが、シェアハウスは大体2~3週間あれば見つけられるので、ホームステイを始めてから1~2週間はゆっくりして(と言っても留学生活に慣れる為にバタバタと過ぎると思いますが)、シェアハウス探しを始めることになります(こだわりを強く持っていて、妥協できないという人はなかなか見つけられないかも。)


ホームステイ滞在期間については、ほとんどの方が4週間ほどの滞在となります。
週での計算となりますので、必ずしも4週間ではなく、5週間でも6週間でも8週間でも大丈夫。

ホームステイ先から学校までの通学時間については、各家庭によってバラバラですが、ドア・ツー・ドアで40~50分ほどが平均だと思います。私は東京に住んでいますが、東京都民にとって自宅から会社までドア・ツー・ドアで40~50分というのは普通のこと。中には、通学時間が15分~20分しかかからない家庭も稀にありますし、逆に60分ほどかかる家庭もあります。東京と同じことですね。

学校としても、立地が良いという点よりも、人柄、治安を重視してホームステイ先を選んでいます。


ホストファミリーの家族構成も、各家庭によって様々。
老夫婦が2人で暮らしている家庭もあれば、ホストマザー1人の家庭、ホストマザーとお子さんが暮らしている家庭、マザーとファーザーが2人の家庭、赤ちゃんがいる家庭、ペットを飼っている家庭など。

オーストラリアは多国籍なので、ファミリーのバックグラウンド(生い立ち)も様々。
例えば、イタリア系のファミリーもいれば、インドネシアから移住してきたホストマザーとオーストラリア人のファーザーだったり。

オーストラリアは4人に1人は海外生まれと言われているので、バックグラウンドがオーストラリアではないということは普通。だからこそ留学生も生活しやすいのです。珍しいこと、驚くことではありませんので、是非覚えておいてくださいね。

「ホームステイ先って選べますか?」、「希望は出せるんですか?」ともよくご質問頂きます。

答えは、残念ながら「選べません」
しかし、「希望は出せます」

ただ、下記のような希望は難しい場合が多いと思います…。

・学校から近いホームステイ先がいい
・優しいホームステイ先がいい
・ごはんがおいしいホームステイ先がいい など

誰しもが求めるようなリクエストだったり、明確じゃないリクエストはやめましょう。
(学校から遠いホームステイ先がいいという方はきっといないですよね)


それよりは、もっと具体的なリクエストを出してみましょう。

・動物が好きなので、犬か猫を飼っている家庭がいい
・保育士で子供が大好きだからお子さんがいる家庭がいい
・サーフィンをするのでビーチ寄りの家庭だと嬉しい(もしくはサーフィンをする人がいる家庭がいい)
・ベジタリアンの家庭がいい
・老夫婦の家庭でゆっくり過ごしたい など

具体的にご希望を出して頂いた方が考慮される可能性は高まると思います(該当するファミリーがいない場合は残念ながら希望は通りません)。


最後に1つ。
日本だと、自宅にお客様(留学生)が来たら「お客様」、「ゲスト」と感じ、おもてなしをしようとするのが文化です。これはあくまでも日本の文化。海外は日本とは違う文化です。
「他人様のお家にお世話になるなんて…異様に気を使ってします…」というのも日本人ならでは。気を使えるのは日本人の良いところでもありますが、あまり気にしすぎず、積極的に自分から話しかけ、ポジティブに生活してみてください。きっと良い思い出になると思います!





樋口 優 / Yu Higuchi

東京オフィス勤務。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 H310)。大学4年の時、アメリカに留学中の弟を訪れた際、海外の大学のキャンパスや留学生活を垣間見て「私も留学したい!」という思いが爆発。即座に手続きを進め、短期留学でイギリスへ。その後も、海外への興味はさらに増し、今度は長期留学をするため、治安と気候が良いオーストラリアへ。自身の留学経験から「これから留学する人たちが、オーストラリアで充実した留学生活を送れるようお手伝いしたい」との思いを抱き、現職に就く。このカウンセラーに質問する