将来に繋がる海外大学留学を目指して 

海外の大学留学は、ビザや渡航の準備、現地での住居の確保など、日本の大学に進学するより準備が大変ですよね。

オーストラリアに到着したら、現地の生活に慣れるだけで精一杯だし、授業が始まると今度は授業についていくだけで精一杯。

アルバイトがスタートしたら、大学の授業、勉強、アルバイトで日々が過ぎていき、ある意味留学生活を順調に過ごせていると言ってもいいので、毎日が流れるように過ぎていきます。

でも、それは大学生がみんなやっていること。

それ以上に、「将来のキャリアをより充実させるためにもっと可能性を広げてみたい!」と思う学生のために、大学でも様々なキャリアサポートを行っています。

実は大学のサイトにもそのヒントが散りばめられていて、それを事前に知るだけでも、キャリアの一歩を早く踏み出せ、在学中にどう過ごせばよいのかの指針となります。

今回はパース、西オーストラリア大学(以下、UWA)のキャリアサポートのサイトを参考に、将来のためにより充実した学生生活を送るためのヒントを見てみましょう!
次の4つのステップがあり、それは大学に入学した時からスタートします。


①Getting started〜はじめに

入学後、すぐに雇用のチャンスを高めるよう動くことをオススメします。(と、UWAが言っています!)この段階では、将来がどのようなものかを模索し、業界の専門家から指導を受け、学び、潜在的なキャリアを試してみるための実務経験を積む機会を用意しています。

Start your Career Action Plan — 入学してすぐに、EMPLOY101の「自己認識」と「キャリア・アクション・プラン」を始めることができます。また、UWAのキャリアアドバイザーに相談することもできます。

Design your study plan — 大学には、ワーク・インテグレーテッド・ラーニング(Work Integrated Learning)科目や実習、フィールドトリップなど、実践的に学べる様々な選択肢があるので、スチューデント・オフィスに相談し、自分のキャリアのゴールに合った学習計画を立てることをお勧めします。

Employability skills you'll need to develop — 雇用主がどんなスキルを求めているのか、大学生活を送る間にこれらのスキルが何かを知っておきましょう。

  • 問題解決
  • チームワーク
  • コミュニケーション力
  • 適応力
  • 対人スキル
  • データ分析
  • 回復力
  • 組織力
  • テクニカル
  • 専門知識
  • 創造性
  • リーダーシップ
  • 言語力
  • 交渉力
  • 商業的な意識

  • UWA's Career and Employability Award — 入学したらすぐこのアワードに申請しましょう!UWAキャリア&エンプロイアビリティ・アワードは、雇用力をつけるのに最適なプログラムです。このアワードは、自分のペースで段階を踏んで実社会での実践的な経験やスキル、知識を身につけ、就職力を高めるプログラムです。アワードを修了すると、課外活動の成績証明書に記載されます。

    Join a UWA student club and society — 学生クラブやサークルに参加することは、楽しみながら就職に有利なスキルを身につけられる効果的な方法です。クラブや同好会では、リーダーシップ、時間管理、チームワークなど、他分野で通用するスキルを磨くことができます。

    ②Mid-degree checklist〜コース中盤チェックリスト

    留学の中盤に差し掛かったら、新卒者を採用する際に雇用主が求めるスキルを少し調整するにはよい時期です。この段階では、さまざまな方法で実社会の経験を積むことをお勧めします。

    Internships and job search strategies — 就職に役立つワークショップでは、履歴書、カバーレター、選考基準の書き方、LinkedInプロフィールの作成(海外就職には大事!)、面接テクニック、就職活動のヒント、大学院プログラムへの応募方法などを取り上げています。

    Find a mentor — キャリア・メンター・リンクは、業界のプロフェッショナルとのマッチングをしてくれ、業界の専門家からガイダンスを受けられます。

  • 人的・職業的ネットワークを構築
  • 業界への理解を深める
  • 現在のプロフェッショナルの実務やトレンドに触れる
  • キャリアの選択肢を理解する
  • 雇用主が新卒者を採用する際に何を求めているかを知る

  • Gain work experienceオーストラリアの雇用主は過去に経験のある人を採用したい傾向があります。UWAの多くのコースには実習経験が含まれており、また、インターンシップや職業体験プログラムを見つけるためのツールを提供し、将来の雇用主の目に留まるようサポートをしてくれます。留学中はインターンシップやワークエクスペリエンスに応募してみましょう。

    Turn your passions into action — ボランティアに参加すれば、ボランティア経験は記録され、また、その経験を活かして、履歴書上で目を引くスキルを身につけ、就職活動を有利に進めることができます。

    Take the lead — 本を読むだけでなく、大学が紹介するプログラムでリーダーシップスキルと新しいものを生み出せる起業家精神のスキルを磨きましょう!

    ③Final Year〜最終学年

    留学が終わりに近づくにつれ、強いプロフェッショナルなネットワークの形成が重要になってきます。様々な経験を活かせる履歴書と、面接を勝ち抜くための戦略で、就職を希望する企業の前できちんとアピールができることが大切。

    Build your network多くの仕事は、人とのつながりによって得られます。(特にオーストラリア)
    プロフェッショナルなネットワークを広げることは就職に繋がるチャンス。大学で紹介する人脈を広げるためのネットワーキングイベントにアクセスし、世界の企業のリーダーたちに会うことができます。

    Job opportunities — 仕事探しを始める準備はできているけれど、何から始めたらいいかわからない?という場合は、大学が就職サイトを教えてくれます。

    Prepare your application — 就職活動の準備として、際立つ応募書類と面接を突破するスキルが必要です。キャリア・ツールキットとVMockを通じて、これらの重要な要素をサポートします。

    Starting your new job — 新しい仕事を始めるにあたり、良い印象を与える方法を学びます。

    ④Support after graduation〜卒業後のサポート

    卒業しても、キャリアのために利用できる様々なリソースがあります。キャリアイベント、ワークショップ、求人情報、ネットワーク、メンタリング、ポッドキャスト、卒業生が執筆した記事、素晴らしいアドバイスが満載の卒業生のプロフィールなどにアクセスできます。

    (例)
  • 同窓会コミュニティ
  • UWAの強力なネットワークを活用
  • 職場に入るためのツールの紹介
  • 今日の雇用市場でスキルアップが重要な理由を理解するため案内


  • 私がいつも思うのは、「大学のサポートを利用しないのはもったいない!」ということ。
    大学では、学生向けに様々なサポートを用意しています。大学留学中に「どうしたらいいのだろう?」と疑問に思ったり迷った時には、まずは大学のサポートに何があるか、探してみましょう。

    そして最も大切なことは、積極的にコミュニケーションをとり、幅広くネットワークを築くことです。
    オーストラリアでは自分の家族も親戚も日本の友人もおらず、自分一人。だから、じっとしていてはチャンスは広がらないし、卒業証書を受け取るだけの留学になってしまいます。

    だから、今日は何ができるかな、明日は何ができるかな、と考えて、積極的に動いてみてください。

    早川 真由 / Mayu Hayakawa

    オーストラリア、パース在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I005)。オーストラリアにワーキングホリデーで渡航したのが、私の初めての留学でした。そこで感じたことは「留学は生活」。留学には、短期の観光とは違う「日々の生活」があります。一人で海外生活をすることは、初めての日本での一人暮らしを数倍タフにした感じ。日本を出発する前は分からなかったけれど、最初の一年で最も学んだことは「ライフスキル」だったかもしれません。でも、このライフスキルは人生においてどんなに役立つことでしょう。留学の醍醐味は、勉強だけでなく、自分の人生を強く、豊かにしてくれるところにもあります。

    留学はチャレンジを止めたらおしまいです。学校に通って勉強するだけなら誰にでもできます。でも「勉強プラス何ができるだろう」と考え、積極的に行動することで、人と違う経験ができるチャンスがあるのです。いつもフレッシュなチャレンジ精神を持って、考えて行動する留学生活を送れば、きっとFruitfulな結果が待っていることでしょう。このカウンセラーに質問する