楽しみながらできるオーストラリアのFund raising

オーストラリアで生活していると、日々、Fund raising(募金)文化が根付いてることに気付かされます。

例えば、先週、パースオフィスの入っているビルで行われたメルボルンカップ(オーストラリア最大の競馬)イベントは一人10ドルの参加費用を払いましたが、その収益金はSIDs(乳幼児突然死症候群)や恵まれない子供達へ全額寄付されました。

メルボルンカップでは、女性はワンピースにエリザベス女王がかぶるような帽子をかぶる伝統がありますが、当日は各地のレストランやパブのイベント会場でもドレスアップした女性が見られます。

メルボルンカップはその名のとおり、メルボルンで行われますが、パースが盛り上がるのも例外ではありません。
このドレスアップのために、メルボルンカップの前の週には多くの女性が帽子を探しにショッピング。

パースのH&Mやオージーガールにも人気のColette、Lovisaにもたくさんの女性がいました!

つまり自分も楽しみながら、イベントに参加し、その結果、寄付ができるという仕組み。
オーストラリアの募金や寄付には、楽しく参加できる活動が多いのも特徴です。

募金や寄付の対象も様々で、例えば、「Movember」のような、若くして病気で苦しむ男性のための募金もあります。
女性や子供のための募金は多く聞きますが、このMovemberのように男性のための募金があることを、実は私も最近知りました。

しかも知ったきっかけは、家族でオーストラリアサッカー代表キャンプテンの髭が立派なことを話題にしていると、高校生の娘が

「Movemberに参加してるんじゃない?」とさらっと言ったこと。

高校生でも知っている有名な募金活動だったんです。

Moは「Moustache」つまり髭のこと。
これがシンボルマークです。関連グッズが一時期流行ったこともあり、見たことがある方もいるのでは?


11月(November)の30日間、髭を生やして、このMovemberに参加していることを示したり、スポーツチーム皆んなで決めたランニングやサイクリングの目標を達成することにより募金を募る活動です。

どんな髭の種類があるのか、スタイルガイドまで発行されています!

このMovemberは、

「It's not about being the fittest or the fastest, it's about having 'fun' doin' good, by raising funds along the way」

誰が一番健康なのか、早いのかを競うものではなく、募金活動をしながら楽しむこと。

人生をシンプルに楽しむことを大切にしているオーストラリアらしいFund raisingです!





早川 真由 / Mayu Hayakawa

オーストラリア、パース在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I005)。オーストラリアにワーキングホリデーで渡航したのが、私の初めての留学でした。そこで感じたことは「留学は生活」。留学には、短期の観光とは違う「日々の生活」があります。一人で海外生活をすることは、初めての日本での一人暮らしを数倍タフにした感じ。日本を出発する前は分からなかったけれど、最初の一年で最も学んだことは「ライフスキル」だったかもしれません。でも、このライフスキルは人生においてどんなに役立つことでしょう。留学の醍醐味は、勉強だけでなく、自分の人生を強く、豊かにしてくれるところにもあります。

留学はチャレンジを止めたらおしまいです。学校に通って勉強するだけなら誰にでもできます。でも「勉強プラス何ができるだろう」と考え、積極的に行動することで、人と違う経験ができるチャンスがあるのです。いつもフレッシュなチャレンジ精神を持って、考えて行動する留学生活を送れば、きっとFruitfulな結果が待っていることでしょう。このカウンセラーに質問する