車がなくても安心!郊外生活に便利なFlexiRideとは?


以前、「メルボルンでバスに乗ろう!」でもご紹介しましたが、公共交通機関が充実しているメルボルン(ビクトリア州)では、バスもローカルの人々にとって欠かせない移動手段のひとつです

トラムは市内中心部から近郊・郊外にかけて、約10キロ圏内をカバーしていますが、トラムが走っていない地域や、トラムだけではカバーしきれないエリアにはバスが運行しており、アクセスが難しい場所への移動手段としてとても便利です。また、電車やトラムと同様に「Mykiカード(ビクトリア州のICカード)」が共通して使えるのも嬉しいポイントです。

そんな中、郊外エリアで導入が進んでいる「FlexiRide(フレキシライド)」というサービスをご存知でしょうか? 実は私も最近知ったのですが、市内から少し離れた郊外に住んでいて車を持たない方にとってはとても便利なサービスですので、今回はこのFlexiRideをご紹介します!

FlexiRide(フレキシライド)とは

 
ビクトリア州で導入されているオンデマンド型の公共交通サービスです。

このサービスは、固定されたルートや時刻表がなく、事前に予約することで、最寄りのバス停から指定されたハブ(例:駅やショッピングセンター)までの移動を利用者のニーズに応じて提供する、乗り合い形式のオンデマンドバスです。

利用者は専用アプリや電話で予約を行い、指定時間にバスが迎えに来てくれます。アプリで利用する場合は、上記アプリをインストールします。

FlexiRideの最大の特徴は、通常のバスを使うのと同じ料金しか請求されないことです。なので、Mykiカードを利用して乗車します。

利用可能なエリア(2025年5月現在)

 
FlexiRideは以下の郊外エリアで提供されています。メルボルン中心部から直線距離で20〜40km程度の場所が多いですが、それ以上の地域でも展開されています。

各地域名をクリックすると、詳しいサービス内容や運行エリアのマップをご確認いただけます。どの地域も、駅、病院、小学校、ショッピングセンターなど、地域住民の生活に欠かせない場所との間を結んでいます。

Croydon(クロイドン)
Lilydale(リリーデール)
Melton South(メルトン・サウス)
Mooroolbark(ムルールバーク)
Rosebud(ローズバッド)
Rowville(ロウヴィル)
Tarneit North(ターナイト・ノース)
Woodend(ウッドエンド)
Yarrawonga and Mulwala(ヤラウォンガ&マルワラ)

最近は市内近郊の家賃が高騰していることもあり、郊外に住む留学生の方も増えています。地元の方は車で移動することが多いですが、留学生は車を持たないケースが多いため、自宅から駅やショッピングセンターまでを公共交通機関の料金で移動できるのはとても助かります。日本でいう「コミュニティバス」に近いイメージです。

通常のバスだと自宅から遠い場所にバス停があることもありますが、FlexiRideでは自宅の近くまで迎えに来てくれるので、本当にありがたいサービスです。ご自身がお住まいのエリアが対象になっている方は、ぜひ一度利用してみてください!

詳細なサービス内容や予約方法については、、Public Transport Victoriaの公式サイトをご確認ください。

大橋 麻衣子 / Maiko Ohashi

オーストラリア、メルボルン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I138)。初めての留学は、シドニーでの短期留学。その後、パースでのワーキングホリデー生活を経て、2006年 ゴールドコーストで、調理師とホスピタリティーの専門学校に進学。レストランで調理師として3年働いた後、キャリア転換でメルボルンへ。日本での事務と接客経験、そしてオーストラリアでの留学経験を活かすため、現職に就く。シドニー、パース、ゴールドコースト、メルボルンと、ほとんどの主要都市で暮らした経験から、都市によって色の違うオーストラリアの良い点・悪い点も含めた留学カウンセリングを行う日々。このカウンセラーに質問する