留学中の約束事は決めておこう

今日の記事は、現在留学中。またはこれから留学を予定しているお客様と、その”ご家族”に読んでほしい内容です。

現在留学中の方は勿論、これから留学を予定している方も「今回の留学でIELTSで●●点を取る」「●●大学の●●学部に入学する」「単位を落とさずに卒業する」「留学費用はできるだけ節約する」など、自分自身の”約束事”を持っていることがほとんど。

ただ、意外とあやふやにしてしまうのが、留学中の家族との約束です。

特に、「日本では家族と一緒に暮らしていたし、留学するからと言って、あえて留学中の約束事を作るのは恥ずかしい。」なんて理由で、留学前にあえてそのような話を避けてしまっていたお客様もいます。

ただ、この曖昧さがトラブルに繋がることもあります。当社としては留学中の約束事も話した上で、渡航することをオススメしています。

主な約束事としては、「連絡」と「お金」

まず、連絡についてですが、きっと空港では、こんな会話がされているのでしょう。

お母様「留学頑張ってね。たまには連絡してね。」
お客様「もちろん。わかってる。」

ただ、こんな簡単なやり取りも、お互いの認識にズレが生まれています。お母様としては「たまにってことは、週1の連絡ってことね」。お客様「たまにだから、月1かな」といった認識の違いです。

日本とオーストラリアの各都市は、時差で考えれば一時間前後。日本の夜はオーストラリアも夜と考えれば、お互いが連絡を取る事はそれほど難しくはありません。だからこそ、「週1くらいは連絡はとれるでしょう」という親御様の気持ちもわかります。

ただ、留学中の学生の立場になれば、学校が開始したあとは、勉強漬けの留学生活を送ることになり、特に試験前の週は「集中したいので、連絡どころではない」という方も多いです。その気持ちもわかります。

どちらかがが間違っているということではなく、単なる認識の違い。その為、いざ留学生活ががスタートすると、お母様からは「私の連絡が息子に届いていないようなので、確認してほしい。毎日連絡しているのに返事がない」といような連絡を頂き、お客様からは「連絡が多すぎるので無視している。勉強に集中したい」というようなトラブルがおきます。

であれば、渡航前から連絡方法や、連絡頻度についての約束事は決めておくほうが良いです。

たとえば、「進捗を兼ねて2週間に1度は必ずLINEする。ただ、試験がある週はどれだけ忙しくなるかわからないから、そのときに相談させてほしい」など、当面の約束を決めておくのも良いでしょう。

連絡は安否確認にもなる


日本とオーストラリアの時差は1時間前後と言っても、距離で考えれば約7000km離れた異国の地。

その中で、日本流れるオーストラリア関連の報道といえば、山火事、洪水、政治などでしょうか。犬がタスマニアンデビルの繁殖を手伝いなんて興味深いニュースもありますが、基本的に「オーストラリアは今日も安全です」なんて報道はされず、日本では「オーストラリアは大丈夫かな?」と心配になる情報のほうが多く報道されています。

また、今はオーストラリアへの入国規制も続いており、仮にご家族であっても、すぐにオーストラリアに入国することはできません。

つまり、日本にいるご家族が現地の様子を知るには「直接連絡をとる」しか方法はなく、それができなければ、家族は不安になるばかりです。

トラブルに繋がることも

以前に、ワーキングホリデービザで滞在されていたお客様ですが、セカンドワーキングホリデービザ取得のために、オーストラリアの僻地に移動しました。電波状況も良くないエリアですが、なんとかスマホがつながるえエリア。

ただ、ご家族にはそのことを知らせておらず、彼はファームでの仕事を開始しました。そして、そのご家族からは「息子と全く連絡が取れない。事故にあったに違いない」と連絡を頂いたことがあります。もちろん、当社からもお客様に連絡しましたが、当日は全く連絡が取れず、本当に事故にあってしまったのではと心配しました。

「2-3日経過しても連絡がつかないようであれば、警察に捜査依頼を・・」と言うようなかなり緊迫した話にもなりましたが、たまたま同じファームで働いていたお客様がシティに戻り一言、「●●くん。スマホなくしたみたいです。でも今も働いていますよ」と。

最終的に他のワーキングホリデーメーカー経由で彼に連絡をとることができましたが、彼にとっては、「オーストラリアのファームで働いていたけど、スマホが壊れた。でも電波が悪いから動画も見れないし修理していない」だけでした。ただ、日本のご家族にとっては「安否確認もとれない。事件に巻き込まれて困っているはす」となってしまったわけです。

後日、親御さんからは無事安否確認が取れたと、お礼を兼ねた連絡をいただきましたが、同じく、お客様からは「滅茶苦茶怒られました」との連絡。この時は「そりゃそうでしょ。自分が親ならすぐに日本に呼び戻してる。お母さんやさしいねー」と伝えたのを覚えてます。

これも、事前に「週に一度は家族に連絡をする」という約束ごとを決めておけば良かった訳ですが、その約束があれば、彼もなんとか家に連絡をしたと思います。ファームでも共同使用のパソコンは使えますし、もしスマホが完全に壊れたとしても、誰かのスマホを借りて、何らかのメッセージを送る事もできます。

ただ、そのような約束事が無かった為、お客様も無理して家族と連絡を取るようなことはせず、結果、現地警察を巻き込んだ大事件になるところでした。

お金の約束

留学中は学費、生活費など様々な費用が必要です。その中で、「どこまで金銭的なサポートしてもらえるか」という点は、きちんと話し合っておきましょう。

授業料については教育機関の請求書(Offer letter等)に記載されていますので、そこから大きな変更はありませんが、例えば”一般的な生活費”と言っても、この一般的なという点は人それぞれ。大きく分けて、宿泊費、食費、交通費、通信費(電話代)などが生活費として必要になる費用ですが、さらに交遊費や外食費などを含めると、予定していた生活費とは大きく差が出ることもあります。

その上で、「留学中の生活費としては、1ヶ月あたりいくらほどのサポートが受けられるのか」と言う具体的な話をしておくのは良いでしょう。

お客様によっては、生活費はすべてアルバイトで賄うと考える方もいます。ですが、あくまでそれは予定で、場合によっては思うような収入が得られないこともあるかもしれません。

そう考えると、十分な予算が準備できているか、また、どうしても生活費が不足してしまった場合の金銭的援助を受けることができるかなどは、できる限りご家族と話していただくほうが良いです。

ご家族との約束例

と、話は変わりますが、今までのお客様からお聞きした、”留学する上での約束例”などはこちら。
  • 留学の準備は、全て自分の責任の下行う。オーストラリア留学センターと相談した上でで、自分の留学プランをきちんと説明できるのであれば、留学をサポートする
  • 留学期間中は、毎月25日にLINEで連絡をする。それができないのであれば、留学費用はサポートしない。
  • 留学期間中は2週間に一度は連絡する。ただし、試験の前は必要ない。その代わり、試験終了後は必ず連絡すること。
  • ZoomかFacetimeで顔を見ながら話す時間を、月に一度は設けること。また、日本からSkypeによる連絡があった場合はかならず出ること(Skypeは緊急時専用の連絡手段の為)
  • どこかへ旅行をする場合は、事前に滞在予定先の情報をすべて伝えること。
  • ホリデー期間中の旅費は、約束していた成績(GPA)をクリアしていた場合はサポートする。ただ成績が維持できていない場合はサポートしない。
  • 友達との交遊費(友達との旅費等)は、一切援助しない。日本の一時帰国を含め、すべてアルバイトで賄うこと。
  • 万が一単位を落としてしまった場合は、すぐに連絡をする。また、その際の追加となる授業料は自分自身でなんとかすること。
  • お金が足りなくなった時はすぐに連絡すること、間違っても友達に借りるようなことをしない。
  • 
高校の成績を元に、大学の奨学金を受けること。そしてコース終了時まで受給し続けることが条件。奨学金が受けられない+もらえなくなった時点で留学は終了。
  • 単位を落とした時点で留学終了(厳しい!)
  • 生活費としてサポートできるのは、毎月12万まで、それでやりくりすること。ただ、父さんの会社の状況によっては、途中で留学を諦めてもらうこともある。それで納得するのであれば、留学を認める
などなど、各ご家庭により約束事は様々ですが、「やることをやっているなら、できる限りの応援はする」という約束が多いです。

また、言葉にはしなくても「会えなくて寂しい」「顔を見れないのは心配」という、家族からの声が含まれていると感じるのは、自分だけではないはず。
お客様の中には、海外留学中に些細なことで日本のご家族と喧嘩してしまい、連絡が疎かになってしまう方もいます。ですが、今現在海外留学ができているのは、周囲のサポートがあるからこそ。

メールや電話、SNSによる、ちょっとした連絡でも、連絡がくれば、日本のご家族は安心します。つい疎かになりがちですが、特に留学中のお客様には「家族に連絡する」という点は、忘れずに続けてほしいと思います。

現在留学中の方も、これから留学予定の方も「家族との約束」を守りながら、楽しい留学生活を送ってください!

林 真生 / Hayashi Masuyo

オーストラリア、ブリスベン在住。豪政府公認留学カウンセラーPIER認定資格保持(QEAC登録番号:I008)。日本では販売業、IT関連業に携わり、海外といえば旅行でヨーロッパやアメリカを訪れる程度。そんな中、友人のススメもあり、2002年ワーキングホリデーでゴールドコーストへ。右も左も分らない中、留学代理店(現職)のWEBサイト制作をする機会に恵まれ、1年間夢中で専門知識を身につける。その後、勤務先のサポートを得て2006年に永住権を取得。2年後、新オフィス開設に伴いメルボルンに転勤、約7年間をメルボルンで過ごす。しかし、QLD州の暖かさが忘れられず(?)、 2015年7月にQLD州に戻り、現在ブリスベンオフィスの留学カウンセラーとして、全力で留学生のサポートを行っています。このカウンセラーに質問する