確かに、世の中のグローバル化に伴い英語を必要としている職場は増えています。しかし、それは英語という言語を使用する環境が増えたということであって、英語能力だけを評価してくれる職場が増えたと言うことではありません。言い換えれば、日本でも結構英語が通じるじゃないかという認識ができてきたということです。こうなってくると、英語ができる人という評価ではなく、何ができる人なのかということが評価対象になってきます。要は、今まで日本語で問いかけられていた「ご職業は?」という質問が英語になっただけのことなのです。
例えば、ホテルでの仕事を想像してください。すごく英語が堪能でも、無口な人や、怒りっぽい人、笑顔の苦手な人がホテルのフロント係として就職できるとは思えません。反対に、必要最低限の英語力を身につけているなら、丁寧に仕事ができる人や、トラブルに強い人、明るい性格という点が評価されるでしょう。
このように、基本的に求められているのは英語力以外の個々の能力です。英語力は、あくまでもコミュニケーション能力という一つ。大切なのは英語が堪能ということではなく何ができる人なのかをしっかりアピールできること。また、単に海外留学を経験してきたということも、残念ながら評価の対象にはなりません。
今や、海外留学は、英語能力を身につけるためのものではなく、どんな経験を通じて何ができる人になったのかを、結果として出さなければならないものになっています。そして、その為には、留学中にたくさんの人々と語らい、いろいろな経験を通して自分自身がどんな人なのかをしっかり認識しておくことが大切です。
海外留学は、皆さん一人一人が主人公です。将来の自分自身のために、それぞれが思い思いの時を過ごしてかまわないのが留学生活です。留学期間は、自分で100%創作する時間を持てる貴重な体験ですが、しかし、その将来を創る責任者は自分。貴重な時間を大切に留学生活を送って下さいね。
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〜次回セミナー情報〜
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講師:衛藤 伸彦(オーストラリア留学センター代表)
1962年 東京都生まれ
1985年 千葉大学文学部行動科学科卒業
1985年 プラス(株)入社、業態開発室にて文房具や雑貨の企画開発、経営戦略室勤務
1990年 マサチューセッツ州立大学ビジネススクール留学
1992年 (株)ベネッセコーポレーション入社、教材編集、東京本部ビル建設プロジェクト、プラネタリウム運営責任者、新規事業開発(映像ビジネス)などを担当
2004年 ベルリッツインターナショナル(米国)に出向、アジアのフィールドマネージャーとして東南アジア地域とフランチャイズ責任者、カリキュラム開発責任者などを担当。
2008年 当社 代表取締役就任