英語でカウンセリングをするということ

こんにちは、メルボルン支店の渡辺です。

私は現在仕事の傍ら、TAFEでコミュニティサービスという日本でいうところの福祉の勉強をしています。前年度まではオーストラリア国内の法律や前例、歴史やセオリーなどを学び、コミュニティサービスワーカーに必要な知識や考え方を固める授業がほとんどでしたが、今年度からは実務的なカウンセリングなどのロールプレイが授業の大半を占めるようになりました。これが(わかってはいたけれど)思ったよりも大変で、毎回授業が終わるとぐったり疲れ切って帰宅、という日も少なくありません。

*(左)たった15秒程度のプライバシーポリシーの説明でもこんなにたくさんのポイントが。(右)疲れたときは庭を眺めてセルフケア。セルフケアも大事な仕事のひとつです。

カウンセリングを始めとする対面実務には、それぞれ決まり事があります。簡単に言うと、具体的に何を聞かなくてはいけないか、どういう流れで話を進める必要があるか等ですが、相手は人間なのでもちろんその決まりごと通りに動いてくれるはずがありません。特にコミュニティサービスは、なにか問題をかかえていたり困っている人たちのためにあるので、実感としてカスタマーサービスなどよりも難易度が高いと感じています。

そして当然ながら、インターナショナルスチューデントの宿命、英語の壁が立ちはだかってきます!緊張していると(緊張しいなのです、)普段使えている英語も全然でてこなくて、あまりのできの悪さに終わった後は塵になって消えてしまいたいと思う日もあります。その中でも特に難しいのが、以下の2点です。

(1)使う言葉に敏感でなければならない
例えばOkayと相づちで意味もなく言ってしまいがちなのですが、Okayじゃない状況のことがほとんどなので、この相づちは使えません。
(2)indicatorを見逃してはいけない
例えば「大丈夫」と言っている人が本当は大丈夫でない可能性があるので、そのヒントを会話や表情などから汲み取って適切な質問をする必要があります。

どちらも微妙な言葉のニュアンスで状況のシリアスさが違ったりするのでそこを理解できていないといけません。語学学校時代は私の言い回しが変でも意味がだいたい汲み取れれば誰も気にしませんでしたし、私も相手の言葉が100%聞き取れなくても大丈夫でしたが、もうそうはいかないのです。クラスメイトたちはよくやってるよ!と励ましてくれますが、先生からは割と本気で試験のクリアを心配されているので、ひたすら練習あるのみ!この練習方法は普通の英語の勉強にも使えるので、次回のブログでご紹介しようと思います。

このように大変なことも多いですが、この勉強をメルボルンでやれて私は毎日が楽しく飽きません。内容ももちろんですが、同じ興味関心意欲のある人と学校で出会えたことが一番の宝だと思っています。英語でちょっと世界を広げて専門的な勉強をする意義はまさしくここにありますね。

渡辺 麻里菜 / Marina Watanabe

メルボルンに学生ビザで到着したのが2016年末。その後1年間語学学校へ通い、現在はTAFEに通いながらメルボルンで皆様のサポートをさせて頂いております。

期待に胸を膨らませて新しい環境に臨んだり、または不安でいっぱいになったり、留学中は良いことも悪いこともたくさん起こります。しかし全てをチャンスと思って、楽しむ気持ちで色々チャレンジしてみてください!そのお手伝いを私達でさせていただけたら嬉しいです。

※メルボルンオフィスアシスタントとして2018年4月から2019年8月まで勤務(ブログはその当時の内容となっています)このカウンセラーに質問する