オーストラリアのお金の表現

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by yasuyo shiomi

お金の単位として、オーストラリアではドル「dollar」です。

オーストラリアに来てから長い年月が過ぎ、日常さらっと聞き流していたのですがお店でお買い物をしたり、お友達と話をしていると、お金の呼び方で「dollar」が使われないこともあります。

「dollar」以外で良く聞くのは、バックス!「bucks」
昔、鹿の革(Buck Skin、Deer Skin)は価値のあるもので、お金のように交換してたことに由来しています。

ちょうど2ドルや10ドルの時には2bucks、10 bucksといいますが、 1.50ドルなど端数があるの時には聞いた記憶がありません。

他にお金を表すのに、ドウ「dough」
doughは「パン・ケーキなどの生地」のことですが、スラングでは「お金」という意味も持っているのです、面白いですね。

私の一番下の弟は昔、パン屋さんでお仕事をしていた事があったのですが、その事をホストファーザーに伝えたら、
「Oh He is making dough!!!!」 そうか、パンを作ってるのか(=それでお給料を貰ってるんだね)と、お金とパン生地をかけて言っていました。

チャールズ・チャップリンの代表作ライムライトの中の有名な台詞で、

Yes, life is wonderful, if you're not afraid of it. All it needs is courage,imagination,… and a little dough.
「人生はそれを恐れなければ、ひどく素晴らしいものなんだよ。人生で大切なものは、「勇気」と、「夢」(想像力)...そうそう、そのうえに、お金をちょっぴりね。」

というように、doughが「お金」を表す表現として使われています。
「dough」は日常それほど耳にしない言い回しですが、英語は奥が深いですね・・・

大越 麻結 / Mayu Okoshi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G175)。高校2年の時に、ノースシドニーのカソリック系女子校へ2週間の短期留学。当時、Appleという単語すら聞き取れなかった私を温かく迎えてくれたホストファミリーとの出会いを通じ、またオーストラリアへ来る事を心に決める。その後、アパレル業界勤務、実家家業を経て、2002年ワーキングホリデービザで渡豪。1年の滞在が終わりに近づく頃、何かを得てから帰国したいと考え、専門学校へ進学。Diploma of Public Relationsを修了する。留学業界との出会いはワーホリ時代に遡る。その後、英語学校スタッフとしての勤務、オーストラリア留学センターシドニーオフィスで12年の勤務を経て東京オフィスへ異動。2021年から再びシドニーオフィス勤務。このカウンセラーに質問する