映画やテレビを見ながら英語を勉強する方法には、英語レベルごとに「英語メディアを日本語字幕で観る」「英語メディアを英語字幕付きで観る」「英語メディアを字幕なしで観る」などの段階があると思うのですが、「日本語メディアを英語吹き替えで観る」のはそれらとはまた違う頭の使い方ができ楽しみの幅が広がります。
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あるアニメで、キャラクターの一人が試験を前にして緊張した面持ちで手に人という文字を書いて飲み込む仕草をする場面がありました。セリフも、「人、人、人...」とつぶやいています。これが英語吹き替えになった時、そのまま'person, person, person...'となっていたのですが、これは「緊張したときに手のひらに人という字を書いて飲み込むといい」という文化背景を知らないと(とは言っても近年実際にやっている人を見る機会はほぼないですが...)なんのこっちゃわからないですよね。
こういう場面がそれこそ星の数ほどあって、それらを注意深く観ながら自分だったらどう訳すだろう?なんて考えるのは楽しく、英語のトレーニングにもなり、言語を勉強することは文化を学ぶことなんだなあと改めて思うのでした。