だって、日本のカフェでランチをすると、コーヒーが出てくるのは食事と同時か食後。私は食後派で、最後にコーヒーを飲みながらリラックスしたり、午後の仕事へ気分を高めたりというのが ”普通” だったから…
先週末、ゆっくり時間があったので、久しぶりにカフェでブランチをしました。その時ふと、「そういえばなんでオーストラリアのコーヒーは食前に、日本のコーヒーは食後にでてくるんだろう?」と思ったので調べてみることに。
日本の昔からある定番コーヒーはフィルタードリップのブラックコーヒー。コーヒーに含まれるカフェインには胃の働きを活発にするのですが、空腹の状態だとこの刺激が強すぎて胃を痛めてしまうので、「食後のコーヒー」というのが定着しているというのがほとんどの意見でした。英語の記事でもBlack Coffeeに限定して検索すると、同様に「食後に飲むべき」というのが9割。後の1割はエクササイズやダイエットの場合の記事でした。
一方、オーストラリアのコーヒーはエスプレッソコーヒーで、オーダーの8割がホワイトコーヒーと呼ばれるミルク入りのコーヒー。ミルクが胃を保護するので、食前に飲んでも胃を痛める心配はありません。むしろ、コーヒーがメインなので、食事の前にコーヒーそのものの味を楽しむという文化のようです。ちなみに、オーストラリアにコーヒー文化をもたらした移民の母国イタリアでは「ミルク入りコーヒーは朝飲むもの。食後はありえない!」らしいです。そんな文化も引き継いでいるのかもしれませんね。
外国で暮らしてみると、今まで当たり前だったことが当たり前ではなかったり、ちょっとした習慣を不思議に思ったり。それを「郷に言っては郷に従え」と受け入れることは大事ですが、「なんでだろう?」と調べてみると面白い発見があるかもしれません。それが、相手の国の文化や生活様式を理解することにつながったり、留学やワーホリをもっと楽しむ入り口になったりしたらいいなと思います。ちなみに、オーストラリアのカフェではコーヒーや食事のカスタムをお願いすることは普通です。(コーヒーの牛乳を豆乳にしたり、通常より熱めでとお願いしたり、苦手な具材を外してもらったり、ソースを変えてもらったり…)飲みたいものが決まっていなければ、「決まってないからちょっと待って」と伝えたり、「コーヒーは食後に」とお願いしたりすることはマナー違反ではありませんので、自分がどうしたいのかきちんと伝えて楽しむのが一番です(*^_^*)