歴史と食文化が交差する場所、Carriageworks Farmers Market

こんにちは、
シドニーオフィスの麻結です。
9月に入り、シドニーは"春"を迎え、快晴の日が続く季節になってきました。

今日はシドニーのレッドファーン駅そばにあるCarriageworks(キャリッジワークス)で、毎週土曜日に開催される大人気のFarmers Market(ファーマーズマーケット)についてご紹介します!
ここは、シドニー大学のキャンパスからも徒歩数分という場所にあります。


Carriageworksの由来
Carriageworksは、シドニーの歴史と文化が詰まったアートセンターです。その名前は、19世紀後半にこの場所が鉄道車両の製造工場として使われていたことに由来しています。1880年代に建設されたこの施設は、長い間シドニーの鉄道網を支える中心的な役割を果たしていました。そのため「Carriage(車両)」という名前がついているんですね。現在は、レンガ造りのその美しい工業建築を保存、当時の趣をそのままに残し、現在はアートやパフォーマンス、展示会などが行われるクリエイティブな空間として生まれ変わっています。

Carriageworks Farmers Market
サリーヒルズにある人気のコーヒーロースター・カフェのSingle Oは、長い行列

そして、Carriageworksを訪れるもう一つの大きな理由が、毎週土曜日に開催されるFarmers Marketです。シドニーの市内中心で開催されるこのマーケットでは、地元の新鮮な食材やユニークな手作り商品を求めてローカルの人たちも大きなショッピングバックを持って賑わいます。

新鮮で質の高い食材がずらり!
地元の農家や生産者が集まり、季節ごとの新鮮な野菜や果物、手作りのパンやチーズ、オーガニックの食品など、さまざまな食材が揃っています。毎週訪れる人々の目当ては、品質の高さと新鮮さ。これらの食材は、スーパーではなかなか手に入らないものばかりです。

たとえば、シドニーで本格的なニューヨークスタイルのベーグルを提供するBrooklyn Boy Bagelsや、クリーミーで風味豊かなバターを製造するPepe Saya Butterといった有名な出店者もここでしか味わえません。

The Bread and Butter Project
その中でも特に注目すべきはThe Bread and Butter Projectです。このベーカリーは、難民や移民に製パン技術を教え、彼らの職業スキルを向上させ、オーストラリアでの新しい生活を支援している社会的企業です。
ここで作られるサワードウやクロワッサンはどれも絶品。パンの購入代金はそのまま教育資金に充てられ、社会に貢献できる素晴らしい取り組みです。

地元のコミュニティとのつながり
Farmers Marketは単なる買い物の場ではなく、地元のシェフやフードアーティストによる料理のデモンストレーションや、試食会なども楽しめるコミュニティの交流の場でもあります。オーストラリアの豊かな食文化や生産者との会話を通じて、現地ならではの体験ができます。

Carriageworks Farmers Marketでの楽しみ方
このマーケットは、単に買い物をする場所だけでなく、シドニーの地元文化と触れ合うことができる場所です。朝早く出かけて、新鮮な食材を選びながらコーヒーを片手にブラブラ歩くのも良し、朝食やランチタイムに美味しいパンなどを食べながら、のんびり過ごすのも楽しい時間です。

この日はマーケットのお花屋さんで、日本では秋に出回る色鮮やかなダリアを購入。そしてコーヒーとクロワッサンで軽いランチを楽しみました。

Carriageworks Farmers Market
開催日時: 毎週土曜日の朝8時から午後1時まで
場所: Carriageworks, 245 Wilson St, Eveleigh NSW 2015
アクセス: レッドファーン駅から徒歩約5分
インスタグラム:@carriageworksfarmersmarket

留学中にお友達と一緒に訪れて、シドニーの日常の一部を感じるのに最適なスポットです。市内からのアクセスも抜群なので、ぜひ一度、Carriageworks Farmers Marketに足を運んでみてください!

大越 麻結 / Mayu Okoshi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G175)。高校2年の時に、ノースシドニーのカソリック系女子校へ2週間の短期留学。当時、Appleという単語すら聞き取れなかった私を温かく迎えてくれたホストファミリーとの出会いを通じ、またオーストラリアへ来る事を心に決める。その後、アパレル業界勤務、実家家業を経て、2002年ワーキングホリデービザで渡豪。1年の滞在が終わりに近づく頃、何かを得てから帰国したいと考え、専門学校へ進学。Diploma of Public Relationsを修了する。留学業界との出会いはワーホリ時代に遡る。その後、英語学校スタッフとしての勤務、オーストラリア留学センターシドニーオフィスで12年の勤務を経て東京オフィスへ異動。2021年から再びシドニーオフィス勤務。このカウンセラーに質問する