「好き」を「極め」て「キャリア」にする

先日ジェームスクック大学に訪問した時、沢山の研究者の方とお話する機会がありました。

ある彼はMarine Biologist(海洋学者)で現在JCUが持つOrpheus Islandにある研究施設を管理している方なのですが、彼の研究分野はサメ。
過去に色々なサメの研究に携わっているそうで、海に潜って野生のサメを捕まえGPSを埋め込んで海に返して追跡調査をしたり、サメという扱いに細心の注意が必要な生物の撮影でBBCなどからも取材協力を受けることがあるそうです。

そんな彼が海洋学者になろうと思った理由は、5歳の時に水族館や絵本でサメを見て「カッコいい」と思ったことがきっかけ。

5歳にサメに恋をし、そこから海の生物が好きで、サメや魚の名前を覚えたり、川に行って魚を釣って水槽に入れて育てたりしていたので、進路を決めるときには「海に関わる仕事がしたい!」と思い、世界的に知名度があるジェームスクック大学のMarine Science学部に進学をしたんだそうです。

自分の好きなことが仕事になっているって、素敵ですよね。

日本で大学の学部を選ぶ時、どうしても「就職に有利」とか「融通が利きそうな学部」を選ばれがちだと思いますが、もし好きなことがあるなら、思い切ってその分野に飛び込んでみて欲しいなと思いました。
そしてオーストラリアは大学や専門学校で学べることが豊富なので、好きなことを極めるにはとても良い環境です。

例えば、ゲームが好きで好きで仕方ないのであれば、クイーンズランド工科大学でゲームのプロフェッショナルを目指せます。

サーフィンが好きで好きで仕方ないのであれば、サーフィンの専門コースだってあります。

趣味と仕事は違う!とよく言う人もいるかもしれませんが、趣味も極めれば仕事になる。
「さかなクン」だって、お魚を徹底的に極めた結果、魚類学者やタレント、イラストレーターなど、様々な分野で活躍されていますよね。

「偏差値の高い大学を出て、一流企業に就職する」という上辺だけの肩書きが成功とされる日本社会ですが、「好きなことを極めて、それを自分でキャリアする」という考えの日本人が、もっともっと増えてくれればいいな〜と思った出来事でした。

ちなみに私はおしゃべり&物書きが好きなので、留学カウンセラーの仕事はある意味で趣味を極めたキャリアになっていると思っています。

関川 祐利弥 / Yuriya Sekikawa

【育休中/2024年12月ごろ復帰予定です】豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I094)。ゴールドコースト在住。北海道出身。中高時代、海外の学園ドラマの影響を受け「私もあんな生活がしてみたい!」と16歳でアメリカへ交換留学。ところが現実は理想とは異なり、公共交通機関一切なしのド田舎でのサバイバル生活。1年後、人として、また体型もひと回り成長して帰国。その後、日本の大学を卒業。人材コンサルティング会社勤務を経て、留学業界へ転職。…をしたつもりが、勤務支店が本社に吸収され職を失う。しかしピンチの時には、過去の留学で培ったサバイバル精神が役立つもの。「これは、もう1度海外へ行けということか!」とポジティブ思考で南国オーストラリアへ。現在は、ビーチから徒歩3分のゴールドコーストオフィスで留学カウンセリングと現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する