交通事故には気をつけよう !

6月〜7月は冬ということもあり雨の多かったアデレードです。それでも7月後半、なぜか少し暖かい(冬が終わり?!そう願う!)
そんな、先月の6月25日の水曜日夕方、車で信号待ち中に後ろから衝突される事故を貰いました。もう7月も後半なのに、なんで今更、、なのですが、気持ちの整理(愛車との別れ)、そして事故後の保険の処理がやっと落ち着いたことなどもあり。。。

喜ばしいことではないので、ブログにするのは本当は迷ったのですが、今後、もし同じような状況になってしまったワーホリ、留学生にとって「事故ったらどうすれば?」「事故後は大変だよ」の情報源になればと思い、書き記します。

交通事故には気をつけよう! 編です。

自分は「損しかない」「玉突き衝突の真ん中」、後ろからツッコマレ、その勢いで、前の車にブツカル、、パターンです。

その日は、雨が降っていたことと、ちょうど帰宅ラッシュの終わり頃、外も暗く軽く渋滞ぎみでした。
信号が青になり前の方ではやっと進みだして、そろそろ発進…という時の出来事。
ぶつかってきたドライバーは10代後半の若い女の子。

追突された瞬間は何が何だか判らない感じでしたが、衝撃で「あぁ”ぁ”~!!前の車にブツカル~!!」と、必死にブレーキ踏んでたのは覚えています。

しばらく呆然(たぶん数秒)だったのですが、まずはぶつかって来た車の子が大丈夫かを確認。
彼女は大号泣してパニックしてましたが、とりあえず警察を呼んでもらいました。

軽くバンパーが 凹むレベルの事故でお互いが警察を呼ばない納得であれば、事故を起こした相手側から保険屋に事故の連絡をしてもらいましょう。
そのまま保険屋に電話せずに逃げられちゃうと、相手の保険で車を直すということが出来ないケースも。

オーストラリアの緊急番号は「000」、警察、消防、救急、全て一緒です。

今回の貰い事故は、3車線の真ん中で且つ、ぶつかってきた車の前方が大きく損傷、自分の車も後輪が廻らない状況なので、10分ほどでパトカー1台登場。
続いて、消防車、救急車、さらにパトカーもう2台やってきました(こちらは交通整理されてました)。

「まさに警察24時! あーブログネタになるかも」なんて思いつつ写真をパチリ。現実逃避です。

carcrash2

carcrash1

まずは救急隊員から「どこか怪我はない?」 など聞かれます。

被害者側で、具合悪い場合は、素直に申し出しましょう。
自賠責保険 CTP ( Registrationの際に支払う強制加入保険です。NSW州はグリーンスリップの事)で保険対応になります。
事故後の鞭打ち症状などでフィジオなどにいく場合、その料金はクレームの認められるタイミングによりますが、殆どの場合、自己前払いの後に保険請求です。

問題ない場合は、警察による事情聴取。各3組にそれぞれに分かれて聞かれます。

この事情聴取の際に、警察へ話した内容と、事故前後の状況を記録(記憶)に留めておくこと。
何時、ストリートの名前、近い交差点、信号は何色だった? 道路状況(雨で濡れてるとか)、などなどメモしておくことが、後々に保険請求の際に楽になります。
Google Mapで現在地をピンしてスクショ撮っておくのも OK。

なお、任意車両保険に加入していることが前提でお話します。保険入ってないと、怪我はなくても、「精神的」にも「経済的」にも大きな打撃を受けます....

事情聴取の間は、消防隊員が、車の状況を確認しています。
ガソリンが漏れてないか、自走出来るか?など。自分の車は後方のバンパーやマフラーが内側にめり込み、タイヤが廻らない状況でした。
それを消防隊員が、ガッツリ力技で戻し、とりあえずタイヤが廻る状況にして、道路脇に寄せられます。
その間、別の隊員は、道路掃除をしています。
割れたライトやその他、破片ですね。すごい早業。あっと言う間に片付けられます。

carcrash3
⇧ 我が愛車に後ろから突っ込んできたVW Golf

carcrash4
⇧ 消防隊員が我が愛車の下廻りに潜り込み、マフラーを強引にねじ曲げ中

事故を貰った場合も、起こした場合も、自分の車が自走できないケースは、自分の車のために保険会社(自身の加入してる任意保険)経由でレッカー車を呼びます。
事故を起こした相手が呼んでくれるなんてことは、その場では「絶対にありません」。それを後でクレームするのが保険会社です。

必ず保険会社からレッカー車を呼んでもらってください。
保険の加入内容によっては、「事故後に自分で呼んだレッカー車は、その代金を保証してくれない」場合があります。

towedaway
⇧Towed away、、どっかに連れ去られました。。

保険会社→ レッカー車 → 車両保管倉庫(ガレージ) → 保険屋指定の修理工場 → 修理の査定 、、、
と言う一連の流れは事故後に、最初に保険会社に言う事から始まります。

保険に入ってないと、レッカー代金も、車両保管代金もしっかり徴収されます。この時点で軽く500〜1000ドルの範囲です。
警察の事情聴取から追突証明記録の Vehicle Collision Report Number を貰い、その後、すぐに保険会社へ牽引車両のお願いを電話します。
なんでこんな目にと思いつつの作業は非常にシンドイのですが、とにかくヤルしかない。

そして、追突証明記録の Vehicle Collision Report Number も貰い、その後、愛車もどっかにTowed awayされ、、、さぁ、この事故現場から、どう移動するのか、、、、、

carcrash8
⇧Vehicle Collision Report Number (2枚、後ろと前の相手が2人なので・・)とAuthority to tow (レッカー委任書)

ちなみに、自分の前方の車は、私の「全力右足ブレーキ」のおかげで、バンパーに軽い傷がついた程度。そのまま自走してサッサと帰りました。
終止、泣いていた後ろの女の子(ぶつかってきた子)は、両親、姉、と勢揃いでお迎えに来ている。

そんなこんなで、自分は、移動手段もなく、ここは大きな3車線道路でバス停などもない。。。雨の中歩いて帰るのか? と途方にくれていたところ、ポリスが「タクシースタンドまで送ってってあげるよ」と!!
ポリス素敵!ちゃっかりパトカーで送ってもらうことに。

Police
⇧ Thank you! Norwood Police!

そして、最後の最後の瞬間に、母親と一緒に謝りに来た女の子。
彼女にとっては今回の事故がトラウマだろうな〜と「お互い怪我なくて良かったね」とお別れ。
あとは保険会社が話してくれます。

事故を起こした、事故を貰った時のために大切なこと、まとめです。

・自走できないレベルの場合は、必ず警察を呼んでもらうこと
・任意保険も入るべし(入ってないと、事故後の精神苦痛、経済苦痛も追い打ち)
・事故前後の状況はしっかり把握、メモしておくのがベスト(保険屋へクレームをロッジする際に事細かく聞かれます。逆の場合も細かく説明できた方が有利!)
・加入している保険屋の電話番号は控えておく(焦って番号どこだよ〜、ってのが一番イライラする)
・最後にポリスとは仲良く! (もしかしたら近くまで送ってくれるかもよ)

です。

齋藤 新 / Arata Saito

オーストラリア、アデレード在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I009)。1999年、経済連を退社し、ニュージーランドに留学→2000年、ワーキングホリデーでオーストラリアへ。現地の旅行会社勤務などを経て、2002年より現職。クイーンズランド州、ニューサウスウェルズ州、南オーストラリア州の主要都市を移り住み、現在に至る。語学留学、TAFE専門、大学・大学院留学への留学相談、アデレードオフィスでのサポートと様々な形で留学生と接する日々。このカウンセラーに質問する